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【後藤洋平】来年、創立100周年を迎える宝塚歌劇団。戦前から戦時中のスターだった園井恵子は、広島に投下された原爆のため亡くなった。被爆から68年を迎える6日、波乱の生涯を描く朗読劇「私は芝居がしたいの!」が広島市で初演される。元タカラジェンヌの女優が、先輩の思いを継いで演じる。
園井は1929年、初舞台に立った。宝塚の伝説のトップとして知られた春日野八千代(昨年死去)らと共演。42年の退団後は、映画「無法松の一生」(稲垣浩監督)で阪東妻三郎の相手役・吉岡夫人を演じるなど、銀幕で注目を浴びた。
戦時中は軍需工場や傷病兵の慰問のため、国家の号令で移動演劇隊が作られ、活躍の場が減った多くの俳優らが参加した。園井も広島を拠点とする「さくら隊」に所属していた。