■ふくいち君から海へ汚染水が
こんにちは。もんじゅ君です。暑いかと思えばとつぜんゲリラ豪雨が降ったりと、不安定なお天気の日も多いけれど、みなさまお元気ですだか?
今週はふくいち君から汚染水が海に流出している問題について、いっしょに考えてみたいと思うよ。
■流出を隠していたの?
まず東電さんは、7月21日の参院選が終わって、その翌日に海への汚染水流出をみとめたんだ。
もしそれより前に発表していたなら、もうすこし選挙戦で原発の状況が問題になったかもしれない。発表した選挙翌日は、テレビや新聞が開票結果でいっぱいになる日だから、それ以外のニュースには目のいきにくいタイミングでの発表ということになるよね。
そんなわけで、「なるべく話題になりにくい時機を選んで発表したんじゃない?」と考えたくなっちゃうんだよ。
■政府も発表遅れを問題視
汚染水の流出は国の原子力規制委員会さんも以前から指摘していたことだったのに、なかなか東電さんは認めなかったの。
だから、菅官房長官も「政府としても大変重く受け止めている。(海洋流出に関する)データは早急に公表すべきだ」というなど、情報がなかなか出てこないことを問題視しているんだよ。
■どれくらい漏れているの?
気になるのは放射性物質の漏れている量や広がりだよね。
東電さんは「汚染水の影響は限定的。原発にちかい湾の中にとどまっている」といっているけれど、拡散防止のために湾に張られているシルトフェンスでは、水の出入りを完全にふせぐことはできないんだ。だから、湾の外へ汚染水が移動してもおかしくない状況なんだよ。
流出のもとのひとつになっている海側のトレンチ(地下坑道)では、1リットルあたり23億5千万ベクレルもの放射性セシウムが検出されているの。とても高濃度な汚染水なんだね。
■土をかためて壁をつくって防ぐ?
この汚染水は、建屋からトレンチへ、さらにトレンチから地中へ、そして地中から海へと順番に漏れてしまっているようなの。
そこで東電さんは、海側の地面を水ガラスでかためて壁のようにして流出をふせごうとしているの。だけど専門家は「けっきょくその壁の両脇から汚染水がもれだすのでは」と指摘しているんだよ。
そしたら7月31日になって、当の東電さんも「せきとめてみたら水がどんどん上がってきてしまった。壁を越えてあふれちゃうかも」と認めてしまったの。
つまり、根本的な解決策がないままに後手後手の対応になってしまっているんだね。
■2年以上も放置していた?
じつは汚染水のそもそもの流出源については、2011年4月にわかっていたことなんだ。建屋からのトレンチへの漏れ口そのものをふさぐことを検討している、というのは東電さんが2年以上もまえに発表しているんだけど、じつはそのまま手つかずになっていたらしいの。
国の規制委員会さんはついに、このまま東電さんに任せていられないんじゃないか、と汚染水流出についての作業部会をつくることにしたんだよ。
この汚染水問題は、ふくいち君の収束作業のなかの氷山の一角のようなもの。このひとつだけみても、2年以上も対策がとられず、発表も遅れるといったようすで、はたしてこのまま東電さんが主体で事故を収束させられるのかな? 暑い夏だけど、背筋のさむくなっちゃうようなニュースなんですだよ。