今年で創立100周年を迎えたロシア国立プーシキン美術館と朝日新聞社は、昨年3月の東日本大震災と福島第一原発事故の影響で中止となった「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」を来年4月から日本で「復活」開催することで合意し、モスクワで4日、署名式が行われた。
朝日新聞社の木村伊量社長らのサインが入った契約書を町田智子・本社企画事業担当が持参し、同美術館のイリーナ・アントーノワ館長が署名した。
同館は、ロマノフ王朝の歴代皇帝や貴族、大商人らが収集した世界屈指のフランス絵画コレクションで知られる。その中から、ルノワールが印象派時代に描いた肖像画の最高傑作といわれる「ジャンヌ・サマリーの肖像」をはじめ、ゴッホ、マティス、プッサン、アングルらの名作約70点が出品される。4月から12月にかけて名古屋、横浜、神戸の3都市で開かれる。
アントーノワ館長は「日本で起きた悲劇に胸を痛めた」と述べ、「復活」開催について「日本の方々を励ます機会になれば非常にうれしい。ぜひ多くの人に見ていただきたい」と語った。(モスクワ=副島英樹)