【ロサンゼルス=藤えりか】米俳優マット・デイモン氏主演の最新作「プロミスト・ランド」(原題)に米エネルギー業界がかみついた。シェールガス採掘が人体や環境に悪影響を及ぼす描写があるとして、映画評論家への働きかけや、観客への反論のチラシ配布にツイッターなどでの世論対策も計画しているという。
米紙ウォールストリート・ジャーナルが報じた。映画はデイモン氏が共同で脚本を書き、天然ガス会社の営業マン役で主演。米国で今年12月28日に公開予定だ。その中で、シェールガスの採掘に必要な「水圧破砕」が環境破壊や人体への悪影響を及ぼすものと描かれているとして、「懸念を表明せざるを得ない」(米国独立石油協会)とエネルギー業界は反発している。
制作者側は、「映画は市民の健康と安全のための透明性と規制の重要性について、認識を高めるためのものだ」(パーティシパント・メディアのジム・バーク最高経営責任者〈CEO〉)と声明。「まだ誰も見ていない映画に反対運動が組織されていることに驚いている」(NBCユニバーサル系フォーカス・フィーチャーズのジェームズ・シェイマスCEO)とのコメントも出した。