【小川雪】徳川幕府12代将軍・家慶(いえよし)の正室である浄観院(1795〜1840)の墓から出土した、2体の念持仏が初公開される。手のひら大で、常に身近に置いていたとみられる、江戸城・大奥の「秘仏」だ。27日から11月18日まで奈良市の元興寺で展示する。
将軍家の墓所の一つ、東京・上野にある寛永寺の「徳川将軍家御裏方霊廟(れいびょう)」の発掘調査(2007〜12年)で、衣類や化粧道具、眼鏡など、棺に納められた約200点の副葬品の中から見つかった。
約3.3センチの阿弥陀如来立像と、約2.8センチの不動明王坐像(ざぞう)。木製で、それぞれ高さ8〜9センチの厨子(ずし)に納められていた。2体とも仏像本体は鎌倉〜室町時代初期、台座や厨子などは江戸時代の作とみられる。