華やかな天平文化をいまに伝える第64回正倉院展が27日、奈良市の奈良国立博物館で始まった。コバルトブルーに輝く「瑠璃坏(るりのつき)」や聖武(しょうむ)天皇愛用の「木画紫檀双六局(もくがしたんのすごろくきょく)」など64件の貴重な宝物を一目見ようと、午前9時の開館前から長い行列ができた。
18年ぶりの登場となる瑠璃坏(高さ11.2センチ)は、青いガラスの器に銀製の脚を取り付けたワイングラスのような形で、外面に付けられた22個の小さな輪が印象的。双六局は当時流行した双六の盤だが、象牙や異なった色の木などをはめ込んで模様を描く技法「木画」で装飾された豪華なつくり。水晶や琥珀(こはく)などで作った駒も展示され、ガラスケースの周りに人だかりができた。
11月12日まで、午前9時〜午後6時(金〜日曜と祝日は午後7時まで)。一般千円、高校・大学生700円、小中学生400円。問い合わせはハローダイヤル(050・5542・8600)。