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政府は30日、今年のノーベル医学生理学賞に決まった京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥氏(50)、「男はつらいよ」シリーズなどで知られる映画監督の山田洋次氏(81)ら6人に文化勲章を贈ることを決めた。また、文化功労者には、アニメーション映画監督の宮崎駿氏(71)、俳優の松本幸四郎氏(70)=本名・藤間昭暁(てるあき)=ら15人を選んだ。文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は5日、東京・虎ノ門のホテルオークラで行われる。
ほかに文化勲章を受けるのは、国際法学の小田滋氏(88)、美術評論家の高階秀爾(たかしなしゅうじ)氏(80)、日本画家の松尾敏男氏(86)、植物分子細胞生物学の山田康之氏(81)。
文化功労者はほかに、日本近世史学の朝尾直弘氏(80)、数理工学の甘利俊一氏(76)、絵本作家の安野光雅氏(86)、指揮者の飯守泰次郎氏(72)、天然物有機化学の大村智(さとし)氏(77)、日本サッカー協会最高顧問の岡野俊一郎氏(81)、租税法学の金子宏氏(81)、小説家・評論家の竹西寛子氏(83)、詩人・小説家の辻井喬(たかし)氏(85)=本名・堤清二=、日本画家の中路融人(ゆうじん)氏(79)、磁気圏物理学の西田篤弘氏(76)、応用微生物学の別府輝彦氏(78)、計算化学の諸熊奎治(もろくまけいじ)氏(78)が選ばれた。
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山中 伸弥氏(やまなか・しんや)50歳。京都大iPS細胞研究所長。体細胞から、様々な細胞に分化誘導できるiPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製に世界で初めて成功。画期的な業績をあげた。12年ノーベル医学生理学賞。大阪市在住。
山田 洋次氏(やまだ・ようじ)81歳。映画監督。「男はつらいよ」シリーズなど庶民生活の哀歓を基調とした名作を世に送り出した。「幸福の黄色いハンカチ」や「学校」シリーズなどでは時代や世相を見据えた新境地も示した。東京都世田谷区在住。
小田 滋氏(おだ・しげる)88歳。東北大名誉教授。海の境界紛争などに関する海洋法の研究で世界をリード。条約作成などに大きな影響を与えた。国同士の争いを国際法に基づき解決する国連の国際司法裁判所裁判官を3期27年務めた。東京都中央区在住。
高階 秀爾氏(たかしな・しゅうじ)80歳。大原美術館長・東京大名誉教授。伊ルネサンスから仏近代に及ぶ西洋美術の研究や評論で大きな業績を残した。国立西洋美術館長なども歴任、文化行政にも尽力した。02年日本芸術院賞。東京都新宿区在住。
松尾 敏男氏(まつお・としお)86歳。画家・日本美術院理事長。華麗な色彩や確固たる線描で典雅な作風を生み出し、自然写生を基に作品を描いた。多摩美大教授として後進の育成に努め、美術界の発展に尽くした。79年日本芸術院賞。横浜市在住。
山田 康之氏(やまだ・やすゆき)81歳。元奈良先端科学技術大学院大学長。細胞培養で染料や胃腸薬の大量生産法を確立。培養したイネの細胞からの個体再生に初めて成功するなどバイオ技術で優れた業績をあげた。91年日本学士院賞。京都府宇治市在住。