【津田六平】東京・吉祥寺から地球の平和を守る脱力ヒーローがいる。その名は「ゴカンファイブ」。「新世紀エヴァンゲリオン」を手掛けたアニメ制作会社「ガイナックス」(三鷹市)の初の実写ドラマに劇場版映画が完成し、来月3日夜、吉祥寺バウスシアター(武蔵野市吉祥寺本町1丁目)で上映される。
ドラマ「エアーズロック」の舞台は、吉祥寺に実在するバー「EA(エアー)」(武蔵野市御殿山1丁目)。かつては地球の平和を守るために活躍した「感覚戦士ゴカンファイブ」だが、怪人の乱獲と悪の組織の縮小によって、出動要請が激減。メンバーはリストラや転職で減り続け、残るのはヒーロー歴25年のゴカンレッドのみに。
「EA」の雇われマスター、レッドのもとに、アルバイト兼ゴカンピーチとして女子高生が入隊。さえない中年と17歳の新人は地球を守れるのか――。物語はこの2人を中心に展開する。
「1人の女の子がアウトサイダーと出会い、自分の居場所を見つける物語なんです」と話すのは、「リンダ リンダ リンダ」「苦役列車」で知られる山下敦弘総監督(36)。とはいえ、ヒーローの活躍は非常にゆるーいタッチで描かれる。悪の組織との戦闘場面もほとんどなし。当初は、視覚や味覚など五感をつかさどる5人全員のスーツを作る費用すらなかったとか。山下監督は「ぜいたくな悪ふざけ」と笑う。