ケータイには相手先の電話番号などを記録しておく「電話帳」や「アドレス帳」と呼ばれる機能が用意されています。みなさんのケータイには何件くらいのデータが保存されているでしょうか? もしかして、ケータイの電話帳には何も登録せずに、手帳から電話番号を入力して掛けていたりしませんか? 私の知人も「手帳がラクだよ!」と言いながら、いつも手入力で電話を掛けていました。確かに、「入力するのが面倒だから、手帳から手入力で十分」という考え方も理解できます。しかし、ケータイの進化とともに、少しずつケータイの電話帳も変わってきています。ユーザーの工夫次第で、ケータイの電話帳はもっと便利に使うことができるのです。
まず、電話帳に登録する項目。名前やふりがな、電話番号は当たり前ですが、メールが普及したことにより、電話帳にメールアドレスが登録できるようになっています。電話帳にメールアドレスを登録しておけば、長いメールアドレスでも宛先を間違えずにメールを送信できます。ちなみに、多くの端末は1件の電話帳データに複数の電話番号やメールアドレス(それぞれ3つ程度)を登録できますから、会社や自宅、ケータイの連絡先をひとまとめにすることもできます。
これらの基本情報に加え、最近ではほとんどの端末が郵便番号や住所、誕生日、メモなどの情報が登録できます。「住所や郵便番号なんて、ケータイから郵便を出すわけじゃあるまいし……」と言いたくなるかもしれませんが、ケータイは常に持ち歩いているもっとも身近なデジタルツールです。たとえば、私は仕事柄、荷物のやり取りをすることが多いので、一部の取引先(主に編集部など)の郵便番号や住所を登録しておき、コンビニエンスストアで宅配便を出すときなどに参照するようにしています。ケータイのコンテンツで提供されている地図サービスで場所を検索するとき、電話帳データの住所を参照するという使い方もできます。誕生日はケータイのカレンダーに表示できるので、家族や恋人といった大切な人はもちろん、仕事仲間の誕生日などにちょっと声を掛けるといった気遣いもできそうです。さらに、カメラ付きケータイが一気に普及したことにより、電話帳に写真データを貼り付けられる機種も増えてきました。せっかくケータイにカメラが付いているのですから、本人に会ったとき、ちょっと写真を撮って、にぎやかな電話帳にするのも楽しいかもしれません。
ケータイに登録した電話帳データは、赤外線通信機能を使い、端末同士でやり取りすることもできます。一部の端末では、異なる事業者の端末間でも相互にやり取りができますし、auとボーダフォンではメールに電話帳データを添付して、送信することも可能です。赤外線通信やメールでやり取りできるのは、電話番号やメールアドレスといった基本情報に限られますが、知り合いの連絡先を他の人に教えたいときに便利な使い方でしょう。
ケータイの電話帳を活用するメリットは、この他にもあります。たとえば、昨今、ケータイではワンギリや迷惑メールが問題になっていますが、電話帳に相手の電話番号やメールアドレスが登録されていると、着信履歴やメールボックスの発信者アドレスの欄には相手の名前(登録名)が表示されます。つまり、着信履歴やメールボックスを見ただけで、すぐに怪しい着信やメールが判別できるわけです。機種によっては、電話帳に登録されていない人からの着信を拒否したり、メールを特定のフォルダに振り分ける機能も用意されています。相手が「非通知」で電話を掛けてきたときはわかりませんが、迷惑行為への対策としては有効な方法のひとつです。
ちなみに、電話帳に写真データが貼り付けていると、電話が掛かってきたときやメールが届いたとき、その写真データが着信画面に表示されるようになります。ケータイの通話やメールは「顔の見えないコミュニケーション」と言われることもありますが(テレビ電話は別として)、写真が見えると、今までと少し違った気持ちでコミュニケーションができるかもしれません。