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コラム「今さら聞けないケータイの話」

「撮る」だけじゃない、カメラつきケータイ

2005年05月26日

法林 岳之

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どんな向きでも読み取れるのがQRコードの特徴。最新のカメラ付きケータイでは標準機能

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OCRで読み取った文字を辞典(辞書)で参照できる機種も登場している。日本語、英語などの意味がわかる

 今やほとんどのケータイに標準で搭載されるようになったカメラ機能。2000年10月に当時のJ−フォン、現在のVodafoneがはじめてのカメラ付きケータイ「J−SH04」(シャープ製)を発売してから、わずか3〜4年ほどの間で、ケータイの定番的な機能に位置付けられるほど、爆発的に普及しました。いつでも好きなときに撮影ができ、待受画面に設定したり、友だちに写真付きのメールを送ることができますが、ケータイのカメラ機能は撮影のためだけに装備されているわけではなくなりつつあります。

 たとえば、各方面で活用が拡大してきた二次元コードもそのひとつです。二次元コードはバーコードの発展形のようなもので、数センチ各のスペースにマトリックス状に白黒の四角い点を並べた幾何学的な模様になっています。雑誌や新聞、パソコンのホームページだけでなく、最近では商品のパッケージ、街中や観光地の案内板など、いろいろな場所に掲載されるようになってきました。

 二次元コードにはいくつかの種類がありますが、ケータイで幅広く利用されているのが「QRコード」です。QRコードの「QR」は「Quick Response」に由来するもので、すばやい読み取りを目指して開発されたことから名付けられたそうです。QRコードはデンソーが1994年に開発したもので、現在は一般に仕様が公開され、誰でも自由に利用できるようになっています。従来のバーコードに比べ、限られたスペースで数10倍から数100倍の情報量を扱うことができるうえ、汚れや破損に強く、360度、どの方向からでも読み取れるなどのメリットを持っています。ちなみに、QRコードはサイズや仕様にもよりますが、1000字以上もの文字情報を記録することが可能です。

 最近のケータイに搭載されているカメラには、このQRコードを読み取り、文字情報などを取得できる機能が用意されています。たとえば、住所や名前、電話番号、メールアドレスをQRコードにして、名刺の裏面などに印刷したり、シールを貼っておけば、ケータイで読み取るだけで、これらの情報をアドレス帳に登録できるわけです。現在、市販されている名刺作成ソフトなどにもQRコード作成機能が搭載されていますし、各携帯電話事業者が配布しているツールでもQRコードを簡単に作成できます。

 また、雑誌や新聞、商品のパッケージ、案内板などに印刷されているQRコードは、各ケータイ向けホームページのURLを案内する例が多くなっています。QRコードを読み取り、表示されたURLを選択すると、サイトに接続され、追加情報が得られるというしくみです。最近、流行りのブログでもこの方法を利用し、携帯電話から閲覧できるようにしています。筆者も自分のホームページに携帯電話向けホームページのQRコードを掲載し、各機種の読み取り手順とともに紹介しています。ちなみに、ディスプレイに表示されるQRコードは紙に印刷されたものと違い、背面からバックライトなどで光が当たるため、読み取りやすいというメリットもあります。

 QRコード以外では、雑誌などに印刷されている英数字や日本語をケータイのカメラで読み取り、テキストデータとして認識させられる「テキストリーダー機能」を搭載した端末があります。パソコンで言えばOCR(Optical Character Reader=光学式文字読み取り装置)に相当する機能を実現しているわけです。認識精度や操作性はまだパソコンに及びませんが、なかには読み取った文字の意味などを端末の辞典・辞書機能で参照できる機種も登場しており、今後、ケータイに搭載されている他の機能との連携が期待されています。『撮る』ことを身近にしたケータイのカメラ機能ですが、まだまだその活躍の場は拡がっていきそうです。


プロフィール

プロフィール

法林岳之(ほうりん・たかゆき)

ITジャーナリスト。パソコンや携帯電話など、幅広いデジタル製品の試用レポートや解説記事を執筆。携帯電話関連では業界No.1サイト「ケータイ Watch」にも連載中。「できるWindows XP SP2対応 基本編完全版」(インプレス刊)など著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。

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