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コラム「今さら聞けないケータイの話」

転ばぬ先のバックアップ

2005年06月09日

法林 岳之

 ケータイにはいろいろなデータが保存されています。相手の電話番号やメールアドレスを登録した「アドレス帳」、友だちや家族とやり取りした「メール」、カメラで撮影した「写真」や「ムービー」、ダウンロードした「壁紙」や「着信音」。さらには「アプリ」や「コンテンツ」など、次々とケータイに保存されるデータの種類は増えています。

 そんな大切なデータが一瞬で失われたとしたら……。もう目の前は真っ暗で、仕事も手に付かないかもしれません。特に、これから梅雨を迎え、夏から秋のレジャーシーズンは屋外に出かけることも増えるでしょう。うっかりケータイを水没させてしまったり、落として壊してしまうかもしれません。

 そんなときのために、覚えておいて欲しいのがケータイのバックアップです。パソコンではもう当たり前の作業ですが、ケータイに保存されているデータのバックアップはあまり意識されていません。数年前までは各社独自の仕様で、データを保存していたため、なかなかバックアップしにくい状況だったのですが、最近では端末の仕様が少しずつ統一され、環境が整ってきています。

 たとえば、NTTドコモはドコモショップにおいて、バックアップやメモリーデータのコピーをするための専用の機械を設置し、フロッピーディスクに保存できるサービスを提供しています。データを書き戻すときもその機械を使う必要がありますが、無料でできるのはうれしいところです。auではEZwebの専用スペースに写真データやアドレス帳をアップロードして保存できる「EZメモリーポケット」というサービスを提供しています。こちらは有料のサービスですが、保存したアドレス帳データをパソコンのWebブラウザから編集したり、アップロードした写真をアルバムのように友だちに公開できるなど、バックアップ以外の使い道も充実しています。

 また、カメラ付きケータイの多くには、メモリーカードスロットが搭載されていますが、ここにデータをバックアップすることもできます。端末によっては保存されているデータを一括してバックアップしたり、著作権のある有料コンテンツをバックアップできる端末も増えています。ただ、メモリーカードへのバックアップはメモリーカードを端末に入れたままにしておくと、水没させてしまったときにメモリーカードも使えなくなる可能性があるので、その点は注意が必要です。

 ケータイのデータのバックアップに、パソコンを利用するのもひとつの手です。パソコンとケータイをUSBケーブルなどで接続し、専用ソフトでバックアップするわけです。比較的、新しい端末に限られますが、NTTドコモは各端末向けに「データリンクソフト」を公開していますし、ボーダフォンも「ケータイファイル転送ヘルパー」というソフトウェアを公開しています。au向けには「MySyncシリーズ」(カシオソフト)という統合管理ソフトが販売されています。

 ただ、こうしたパソコン用ソフトの場合、対応機種やバックアップできるデータの種類が限られていることもあるので、事前に情報を調べておく必要があります。古い機種でもきちんとサポートしている市販ソフトとしては「ケータイ・リンク」(ビレッジセンター)、対応機種が豊富なうえ、バックアップ以外にも多彩な機能が搭載されているものとしては「携帯万能」(トリスター)が知られています。

 それでも心配……という人なら、auが発表したばかりの「G’zOne TypeR」を検討してみるのもいいかもしれません。壊れないというわけではありませんが、JIS保護等級7相当の耐水性能に加え、耐衝撃性能を備えたタフネスケータイです。もちろん、どんなケータイでも万が一というときのために、きちんとバックアップすることはお忘れなく。

プロフィール

プロフィール

法林岳之(ほうりん・たかゆき)

ITジャーナリスト。パソコンや携帯電話など、幅広いデジタル製品の試用レポートや解説記事を執筆。携帯電話関連では業界No.1サイト「ケータイ Watch」にも連載中。「できるWindows XP SP2対応 基本編完全版」(インプレス刊)など著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。



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