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コラム「今さら聞けないケータイの話」

気持ちを込めたのに…絵文字が読めない?

2005年06月16日

法林 岳之

 今やケータイに欠かすことができないメール。友だちや家族とのコミュニケーションはもちろん、ビジネスでもケータイのメールを活用している例が増えています。オフィスでパソコンを使っている人にとっては、パソコンのメールがおなじみですが、ケータイのメールでメール初体験という人も少なくないようです。

 ケータイのメールは元々、同じ携帯電話事業者に加入するユーザー同士で文字メッセージをやり取りする「ショートメッセージサービス」から始まりました。ショートメッセージサービスは携帯電話番号のみで送受信ができましたが、異なる事業者のユーザーとの間は基本的にやり取りができませんでした。その後1997年に当時のJ−フォン、現在のボーダフォンがはじめてインターネットメールに対応した「スカイウォーカーEメール」というサービスを開始し、ケータイでもメールアドレスを使ったインターネットメールが利用できるようになりました。その後、他の携帯電話事業者もインターネットメールに対応したサービスを相次いで開始し、現在に至っています。

 ケータイのメールはパソコンのメールと違い、文字数や添付できるファイルが限られているなどの制限がありますが、ケータイが手元にあれば、すぐにメールをやり取りできるという手軽さが魅力です。しかもケータイ宛のメールは、基本的に相手にすぐに届くというメリットがあります。これは多くのケータイがパケット通信、もしくはそれに準じた通信方式を採用しているためで、発信者から受け取ったメールが携帯電話事業者のメールサーバーを経由して、相手の端末にすぐに届きます。相手がメールソフトを起動し、プロバイダーや会社のメールサーバーから受信しなければ、届かないパソコンのメールとは少し趣が異なる点です。

 ケータイのメールはそんな手軽さや即時性が支持され、幅広く使われるようになってきましたが、ケータイメールならではの文化もいくつか生まれています。たとえば、絵文字を使ったメールもそのひとつです。

 パソコンのメールでは英数字やかな漢字などしか使えませんが、ケータイでは絵文字を使った表現力豊かなメールができます。文字だけで表わしたときと違い、絵文字を加えることで、細かなニュアンスを伝えたり、読んだ相手が思わずニッコリしてくれそうなメールを送ることもできます。特に、若い世代の人たちとメールをすると、絵文字をたくさん使ったメールが送られてきます。

 しかし、絵文字を使って、気持ちを込めたメールを送っても相手に伝わらないことがあります。なぜなら、ケータイのメールで使われる絵文字は、基本的に同じ携帯電話事業者同士のメールでしか表示できないからです。たとえば、iモードから絵文字を使ったメールを送信してもauやボーダフォンの端末では、絵文字が「〓」で表示されてしまうため、さっぱり意味のわからないメールになってしまいます。パソコン宛に送った場合も同様です。同じ事業者のケータイで送るときも相手の端末があまり古い機種だと、表示できないこともあります。

 ただ、ケータイでメールを送るときは、宛先にメールアドレスを入力しますから、ドメイン名(「docomo.ne.jp」や「ezweb.ne.jp」、「vodafone.ne.jp」の部分)で相手がどの事業者のケータイを使っているかがわかります。裏を返せば、相手が自分と同じ事業者のケータイを使っているときに限り、絵文字を含んだメールを送るようにすれば、いいわけです。

 ちなみに、auでは他の携帯電話事業者宛に絵文字を含んだメールを送信できる「絵文字め〜る」というサービスも提供しているので、こうしたサービスを利用するのも手です。インターネットメールでよく利用されている顔文字は、記号で描かれているので、相手のケータイの事業者に関わらず、表示できます。すぐに気持ちを届けられるケータイメールだからこそ、その特徴を知って、上手に使いこなしたいところです。

プロフィール

プロフィール

法林岳之(ほうりん・たかゆき)

ITジャーナリスト。パソコンや携帯電話など、幅広いデジタル製品の試用レポートや解説記事を執筆。携帯電話関連では業界No.1サイト「ケータイ Watch」にも連載中。「できるWindows XP SP2対応 基本編完全版」(インプレス刊)など著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。



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