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EZナビウォークでは目的地までの案内が表示される。電子コンパスを搭載した端末では地図を方角に合わせて回転させることも可能(Navigation engine by NAVITIME JAPAN(c)昭文社・住友電工)
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EZナビウォークのメインメニュー |
ケータイは通話やメール、サイトの閲覧などができますが、最近ではもっといろいろな使い道が提案されています。なかでもここ数年、急速にサービスが充実し、注目を集めているのが「GPS」です。今回はケータイのGPS機能について説明しましょう。
GPSは「Global Positioning System(全地球測位システム)」の頭文字を取ったもので、地球上空に打ち上げられた24個の人工衛星からの信号を受信し、現在地を測位できるしくみです。GPSで利用される人工衛星は元々、米軍が軍事用に打ち上げたものですが、現在は船や飛行機の航行、カーナビゲーションシステムなど、一般にも広く利用されており、これをケータイに組み合わせたものが「GPSケータイ」というわけです。
カーナビなどに利用されているGPSでは、24個の人工衛星のうち、3つの衛星からの信号を受け、現在地の緯度や経度を表示しています。よく誤解されますが、GPSでは衛星からの信号を受けているだけで、こちらから衛星に信号を送っているわけではありません。ケータイのGPS機能も3つの衛星からの信号を受けている点は同じですが、ケータイではこれに加え、基地局からの電波信号を組み合わせて利用しています。ちなみに、GPSケータイの仕組みは米クアルコムと米スナップトラックの開発した「gpsOne」という技術によって実現されています。
技術的なことはともかく、GPSケータイは具体的にどのようなことに使えるのでしょうか。まず、もっともシンプルなのが現在地の表示です。ケータイの機能で現在地を知ることができれば、タウン情報などのコンテンツと組み合わせ、自分がいる場所からもっとも近いレストランやカフェ、駅、コンビニエンスストア、銀行などの場所を知ることができます。GPSケータイで測位した位置情報はメールにも添付でき、自分の居場所を人に伝えるといったことにも使えます。
次に、最も身近なサービスとして注目を集めているのがGPSケータイを利用したナビゲーションシステムです。auが「EZナビウォーク」という名称でサービスを提供していますが、カーナビと同じように目的地を検索して、そこまでのルートを探索。そして、画面に地図を表示して、道案内(ナビゲーション)をしてくれるという使い方です。移動中も衛星からの信号を一定間隔で受信しているので、地図上に表示された現在地を表わす人のアイコンも移動し、必要に応じて次のエリアの地図も表示されます。
衛星からの信号で位置を確認しているため、屋内や地下街では利用できませんし、ビル街などでは信号が弱くなるので表示される位置がずれることもありますが、おおよその位置はつかむことができます。
GPSケータイの機能をセキュリティに活かしたサービスも登場しています。よく知られているのは専用端末でも利用できる「ココセコム」(セコム)ですが、auでは今夏から低料金で手軽に利用できる「安心ナビ」というサービスを開始しています。安心ナビでは対応端末を持つユーザーがどこにいるのかを第三者が検索できるようにしてます。
たとえば、これから夏休みシーズンを迎え、子どもたちが外出する機会が増えますが、子どもに対応端末を持たせておけば、親は自分の対応端末から居場所を検索できるわけです。塾帰りなどで、クルマでの迎えが必要な場合、子どもが駅などの特定のエリアに移動したときに、あらかじめ設定した親の対応端末にメールでお知らせするといった機能も用意されています。
GPS、人工衛星と聞くと、随分と大がかりなサービスのように聞こえますが、実は身近に役立つサービスを提供しているのがGPSケータイです。現在はauがほとんどの機種にGPSケータイの機能を搭載し、NTTドコモは1機種のみという状況ですが、すでにドコモやボーダフォンが採用する「W−CDMA方式」でもGPSケータイの運用実験が行なわれており、GPSケータイは今後、ケータイの標準機能になると言われています。