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ソニー及びソニー・エリクソン製端末に搭載されている「POBox」。数文字を入力するだけで、予測される変換候補が表示される。推測変換、予測変換の先駆け的な存在となった |
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頻繁に使う言葉は単語登録をしておくと便利。姓名だけでなく、アルファベットや記号が混在する言葉も登録しておくと、文字入力モードを切り替えずにすむ |
ケータイでの文字入力はダイヤルボタンを利用するため、面倒な印象があります。しかし、今どきのケータイには少ない手間で文字を入力するための機能がいくつも搭載されています。今回はケータイの文字入力について、解説しましょう。
パソコンでメールや文章を作成するときは、ローマ字入力やかな入力などの方式を使い、キーボードから文字を入力します。ケータイではキーボードの代わりに[0]〜[9]、[*]、[#]のダイヤルボタンを使って文字を入力します。パソコンのキーボードに比べると、ボタンも小さい上、同じボタンを何度も押さなければならないため、かなり入力に手間がかかります。
しかし、最近ケータイでは数文字を入力しただけで、そこから予測される漢字の候補を表示する「予測変換」や「推測変換」と呼ばれる機能が搭載されています。たとえば、「夏休み」と入力するとき、通常のダイヤルボタンをくり返して押す入力方式(「マルチタップ入力」とも呼ばれる)では10回もボタンを押す必要がありますが、予測変換機能があれば、ひらがなで「な」「つ」「や」の合計5回を押せば、もう画面の下半分に「夏休み」という変換候補が表示され、これを選択するだけで文字を入力できるわけです。なかには最初の1文字を入力しただけで変換候補が表示されることもあります。
こうした予測変換の先駆けとなったのがソニー及びソニー・エリクソン製端末に搭載されたの「POBox」(Predictive Operation Based On eXample)です。POBoxはケータイをはじめ、PDAや家電製品などにも採用されている日本語入力システムで、より少ない操作で変換候補を検索できるようにしてます。同社製端末には「クルクル、ピッピッ」でおなじみのジョグダイヤルが搭載されているものがありますが、POBoxとジョグダイヤルを組み合わせた環境は非常に快適で、その後のケータイの日本語入力環境の進化に大きな影響を与えました。
現在でもこの環境が手放せないというユーザーの声をよく耳にします。
しかし、他メーカーも同様の日本語入力に予測変換機能を搭載するようになり、今や予測変換はケータイの日本語入力の定番機能となっています。なかには1980年代半ばに普及した日本語ワープロ専用機の技術を活かして開発されたものもあり、当時のブランドネームを継承した「ケータイShoin」(シャープ)や「モバイルRupo」(東芝)といったネーミングも採用されています。
また、パソコンの日本語入力システムやワープロソフトの「一太郎」などでおなじみのジャストシステムも携帯電話向けの日本語入力システム「ATOK for MobilePhone」を開発し、さまざまな端末メーカーに供給しています。もちろん、予測変換機能が搭載されており、関西弁の変換にも対応するなど、日常的に使うケータイに適した日本語環境が提供されています。
予測変換の普及により、ケータイの日本語入力環境は快適になりましたが、必ずしもすべての日本語が変換できるわけではありませんし、メールでは新たに登場する言葉、仲間内だけで使う言葉などを入力することもあります。
こうしたときは、パソコンと同じように、単語をあらかじめ辞書に登録しておくことができます。筆者のように、珍しい姓名はなかなか変換しないので、もちろん登録が必要になりますが、それ以外にも「NTTドコモ」や「HDD&DVDレコーダー」のように、アルファベットや記号が混在する言葉なども登録しておくと便利です。ケータイは文字の入力モードの切り替えが面倒な場合が多いので、こうした文字入力の切り替えが必要な言葉は登録してしまった方が簡単というわけです。
以前、紹介したメーカー公式サイトで配布されているダウンロード辞書などと組み合わせ、自分の使いやすい日本語入力環境を整えてみてください。