 |
W32HのPCサイトビューアーで表示。拡大・縮小表示の設定をはじめ、広告表示や画像表示なども細かく設定することができる。 |
 |
SH901iSで動作するiアプリ「jigブラウザ」で、このコラムを表示したところ。有料の高機能版ではニュースの自動受信機能なども用意されている。 |
ケータイでは各社の公式メニューなどのサイトから、いろいろな情報を得ることができます。しかし、最近ではパソコンのサイトも閲覧できる「フルブラウザ」を搭載したケータイも増えています。今回は「フルブラウザ」について解説しましょう。
iモードの登場以来、ケータイは「話す道具」から「使う道具」に進化したと言われています。その「使う」という部分を支えているのがiモードやEZweb、Vodafone live!といったコンテンツ閲覧サービスです。コンテンツ閲覧サービスでは、ニュースや天気予報、株価など、さまざまな最新情報を見ることができます。乗り換え案内やオンラインバンキングなども利用できます。
このサービスを可能にしているのが各端末に搭載されている「ブラウザ」と呼ばれる機能です。パソコンで言えばインターネットエクスプローラやOPERA、Netscape、SafariといったWebブラウザに相当するものです。ケータイのブラウザ機能はパソコンと違い、ケータイ向けに作られたホームページしか閲覧できません。ケータイは画面が狭く、文字やグラフィックなどのデータも扱えるサイズが限られているため、ケータイ向けホームページは各社の仕様に基づいて作成されています。ケータイのブラウザもその仕様に基づいており、パソコンのブラウザのサブセット版(簡易版)的な位置付けになっているのです。
しかし、ケータイの画面が大きくなり、3Gケータイの登場でパケット通信料の低廉化や定額制サービスが開始され、最近ではパソコンのホームページを見られる「フルブラウザ」機能を搭載するケータイも登場しました。ケータイ向けホームページを見るためのブラウザがサブセット版であるのに対し、パソコンのホームページを見られるケータイ用ブラウザがフル機能版のブラウザになるため、「フルブラウザ」と呼ばれています。
ケータイのフルブラウザ機能を利用すれば、外出先でも通常のパソコン向けホームページが閲覧できます。もちろん、このコラムページも閲覧できます。Flashを利用したホームページなど、一部に閲覧できないページもありますが、ケータイ向けホームページとは桁違いに多くの情報が得られるようになります。ただし、ケータイの画面が広くなったとは言え、パソコンに比べると狭く、通信速度もブロードバンドよりは遅いため、ケータイのフルブラウザではグラフィックを縮小したり、レイアウトを変更して、パソコン向けのホームページを閲覧しやすくしています。
また、フルブラウザに対する扱いは携帯電話事業者によって、若干、違いがあります。たとえば、auの一部の端末に搭載されている「PCサイトビューアー」は、パケット通信料が定額で利用できますが、NTTドコモのN901iSなどに搭載されているフルブラウザは今のところ、パケット通信料が定額になるパケ・ホーダイには対応していません。そのため、使いすぎには十分に注意する必要があります。この他には、数社のソフトウェアベンダーがiアプリ版のフルブラウザを提供していますが、こちらはiアプリでの通信を利用しているため、パケ・ホーダイの対象となっています。
ケータイのフルブラウザはまだ登場したばかりですが、パケット通信料の定額制を契約している人には魅力的な機能です。今後、ケータイの標準的な機能になるとも言われているので、チャンスがあれば、試してみることをおすすめします。