年末年始ともなれば、故郷に帰省される方々も多いでしょう。今年は20年ぶりの寒波ということで、帰省もなかなかたいへんそうですが、久しぶりに家族や懐かしい友だちに会えるのは楽しみなものです。今回は相手の顔を見ながら通話ができる「テレビ電話」について、説明しましょう。
テレビ電話はその名の通り、テレビのように画面を通じて会話をする電話サービスのことです。現在、国内ではNTTドコモのFOMA、ボーダフォンのVodafone 3Gの対応機種で利用することができます。残念ながら、auやツーカー、ウィルコムでは今のところ、テレビ電話サービスは提供されていません。テレビ電話を利用するには、テレビ電話サービスに対応したケータイが必要になりますが、FOMAもVodafone 3Gもほとんどの機種が対応しています。テレビ電話は同じ事業者のケータイ同士で通話ができるとされていますが、FOMAとVodafone 3Gの間でもほぼ問題なく、テレビ電話で通話ができます。
また、Windowsが動作するパソコンに、FOMAのデータ通信カードやFOMA端末を接続し、パソコン用のWebカメラなどを通じて、テレビ電話を利用することもできます。一般家庭の固定回線についてはテレビ電話サービスがありませんが、NTT東日本・NTT西日本が販売している「フレッツフォン」という機器をBフレッツやフレッツ・ADSLといったブロードバンド回線に接続すれば、FOMAとテレビ電話で通話ができるようになります。一部のIP電話サービスとも接続できるサービスも開始されています。
気になる通話料については、事業者や料金プランによって異なりますが、通常の音声通話の1.8倍程度に設定されています。たとえば、NTTドコモのタイプMという料金プランの場合、通常の音声通話が30秒あたり14.7円であるのに対し、テレビ電話は30秒あたり26.25円となっています。
テレビ電話ではケータイのカメラに写された映像がほぼリアルタイムで相手に送信されます。カメラは多くの場合、液晶ディスプレイの周囲に装備されています。ただ、実際に使ってみると、映像はケータイの内側のカメラ、音声は送話口と受話口を通じて、やり取りするため、映像は見えても音声が聞こえない、音声を聞こうとすると、映像が見えない(相手には耳の大写しが……)といったことが起きます。こうしたときはケータイにイヤホンマイクをつなぐか、スピーカーホンに切り替えるようにします。スピーカーホンには、スピーカーのアイコンが印刷されたボタンを押すと、切り替えることができます。
よくテレビ電話について、「テレビ電話で出られる状況かどうかがわからないから、使いたくない」という話を耳にします。特に、女性にとっては、ノーメイクで応対できる相手は限られるでしょうから、テレビ電話の利用を躊躇(ちゅうちょ)してしまいがちです。確かに、テレビ電話は相手に顔や周囲の状況が見えてしまうため、掛けるにしても受けるにしてもお互いの了解や準備が必要です。しかし、テレビ電話では着信があっても音声通話のみで応答して、相手には代替画像を見せるようにするという使い方ができます。逆に、あらかじめお互いがテレビ電話での通話を了解し、準備をした上で、顔を見せながら、テレビ電話を楽しむという方法も選べます。
たとえば、年末年始の帰省などで人が集まったとき、遠くに居る親戚や友だちなどにテレビ電話で「おめでとうコール」をするのも楽しいものです。機種によっては家庭用のテレビに接続できるケータイもあるので、居間に集まって、みんなで遠距離テレビ電話をするという使い方もできるでしょう。