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昨年12月に発売された初のワンセグ対応ケータイ「au W33SA」。正式サービス開始まではワンセグの試験放送、アナログテレビ放送を視聴可能。 |
カメラや音楽再生、おサイフケータイなど、ケータイにはいろいろな機能が搭載されていますが、ケータイに搭載して欲しい機能のひとつとして、調査などでも常に上位にランクされているのが「テレビ」です。今回はケータイのテレビ機能として注目を集めている「ワンセグ」について説明しましょう。
現在、私たちが視聴できるテレビ放送には、いくつかの種類があります。もっとも広く普及している「地上アナログ放送」、薄型テレビなどで普及し始めた「地上デジタル放送」、衛星からの信号を受信して視聴する「BS放送」や「CS放送」などがあります。
これらの放送の内、今後、主流になることが期待されているのが地上デジタル放送です。少し技術的な話になりますが、地上デジタル放送では1つのチャンネルに割り当てられた周波数を13のセグメント(帯域)に分割して、放送に利用しています。この13のセグメントの内、実際には12のセグメントを一般家庭向けの放送に利用し、残り1つを移動中の端末向けのテレビ放送として利用します。そのため、当初は「1セグメント放送」という名称で企画されていたのですが、最終的にはそれを縮めた「ワンセグ」という愛称が付けられたわけです。
では、ワンセグは今までの地上アナログテレビと何が違うのでしょうか。テレビチューナーが搭載されたケータイは、今までにも数機種が販売されていますが、いずれも地上アナログ放送を対象にしたものでした。そのため、実際にケータイでテレビを視聴してみると、静止中はある程度の画質で番組が楽しめるものの、移動中は受信状態が不安定になることが多く、ノイズや雑音が入った状態でしか視聴できないことがほとんどでした。これに対し、地上デジタル放送をベースにしたワンセグは、移動中に視聴することを前提に設計され、誤り訂正などの技術などが組み込まれているため、移動中でも安定した画質で番組を視聴できるという特徴があります。
また、地上アナログテレビチューナーを搭載したケータイは、消費電力が大きく、テレビの連続視聴時間が30〜60分程度に制限されています。テレビを見ている内に、バッテリーを消費してしまい、通話やメールができなくなってしまうことを避けるためです。しかし、ワンセグ放送チューナーは消費電力を低く抑えられるため、ケータイでの連続視聴時間も数時間のレベルまで延ばすことができます。野球やサッカーの試合なども終了まで視聴できるわけです(試合が長引けば、別ですが)。この他にも放送と連携したケータイのコンテンツを閲覧できるなどのメリットもあります。
放送される番組は、基本的に地上デジタル放送と同じ内容ですが、将来的にはワンセグ放送向けの独自番組を放送することも検討されています。視聴できるエリアは地上デジタルテレビ放送がスタートしている地域なら、基本的には見ることができますが、ビルや地下街などの受信条件の悪い場所では受信できないこともあります。
ワンセグ放送は今年4月1日に正式サービスが開始される予定です。昨年12月にはauから初の対応端末が発売され、NTTドコモからも今春をメドに対応製品が投入される予定です。ケータイ以外にもパソコンや携帯情報端末、携帯用ゲーム機などでも対応製品の販売が計画されており、外出先や移動中にテレビを視聴する利用スタイルが広く普及することが期待されています。今年は外出中や移動中に、サッカーW杯やプロ野球などをワンセグ対応ケータイで視聴するスタイルが流行るかもしれません。