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ヤマハが発売するBluetooth対応レシーバーユニット『TRX−R01BT』(左)とスピーカーシステム(中央)『NX−A01』。Bluetoothを使い、ケータイに保存された音楽データや着うた、着うたフルをワイヤレスで再生できる。 |
ケータイは電話をかけたり、メールをやり取りするだけでなく、いろいろな用途に使うことができますが、最近では他の機器と接続できる機能が増えています。こうした機器との接続にはケーブルが必要になります。今回は他の機器とケーブルレスで接続できるBluetoothについて説明しましょう。
「Bluetooth」という言葉を耳にしたり、目にしたことはあるでしょうか。ケータイだけでなく、パソコンや周辺機器、PDAなど、いろいろな機器のカタログや解説記事でもよく見かけるキーワードのひとつです。直訳すると、「青い歯」になりますが、これでは何のことやら、さっぱりわかりません。Bluetoothという名称は元々、ノルウェーとデンマークを平和的に統一した「ハーラル青歯王」にちなんだもので、スウェーデンのエリクソンというメーカーの技術者が付けたものと言われています。
ケータイを他の機器と接続するとき、日本のケータイは通信方式の違いによって、外部接続端子のコネクタ形状がほぼ統一されています。前回の充電器でも触れましたが、W−CDMA方式を採用するFOMAやVodafone 3G、CDMA1X WIN方式やCDMA2000 1X方式を採用するau、ムーバやボーダフォンのV60xシリーズなどで採用されているPDC方式は、それぞれ統一された規格のコネクタ形状が装備されています。実際にはメーカーごとにわずかな違いがあったり、統一されているのは国内メーカーが中心ですが、データ通信用ケーブルや汎用の充電器は通信方式ごとに同じコネクタ形状になっているため、異なるメーカーでも同じものが利用できることが多くなっています。
これに対し、海外のケータイはメーカーごとにコネクタの形状が異なります。そのため、A社のケータイはA社のコネクタ形状のケーブル、B社のケータイはB社のコネクタ形状のケーブルを個別に用意する必要があるわけです。これではケータイをいろいろな機器と接続したり、データをやり取りすることが難しくなってしまいます。そこで、電波という見えないケーブルを使い、ケータイといろいろな機器を接続しようと考えられたのが「Bluetooth」なのです。電波であれば、コネクタ形状なども気にする必要がなくなるからです。
では、具体的にBluetoothは、どんな機器と接続できるのでしょうか。もっとも身近でシンプルなのは、イヤホンマイク(ヘッドセット)やハンズフリー機器でしょう。たとえば、Bluetooth対応ヘッドセットを使えば、ポケットやカバンにケータイを入れたままでも応答できます。カーナビなどでもBluetooth対応のものが増えており、Bluetooth対応ケータイを車内に持ち込むだけで、ハンズフリーで利用できるようになります。
また、パソコンやプリンタも同じようにワイヤレスで接続できますから、カメラで撮影した画像をパソコンに取り込んだり、ワイヤレスでプリントすることができます。ケータイの音楽再生機能をBluetooth対応ワイヤレスヘッドホンで楽しんだり、Bluetooth対応ケータイ同士でデータを交換するといった使い方もできます。
ちなみに、Bluetoothによる通信は、通信料が掛かりません。ワイヤレスで通信できる距離は10m程度となっています。ただ、Bluetoothに対応していれば、どんな機器同士でも自由に接続できるわけではありません。Bluetoothにはヘッドセット用、ハンズフリー用といった具合いに、「プロファイル」と呼ばれる規格が定められており、接続する機器同士が同じプロファイルに対応していなければ、接続できませんし、相互接続をするための登録作業も必要になります。
Bluetoothに対応したケータイは、まだそれほど種類が豊富ではありませんが、今後、ケータイをもっと便利に使うために、標準的な機能になると言われています。ケータイといろいろな機器を接続するための規格として、ぜひ覚えておいてください。