今年も夏のボーナス商戦に向けて、各社から新しいケータイが発表され、順次、販売が開始されています。なかには「そろそろ次の機種を……」と考えている人もいるかもしれませんが、新たに発売される機種はそのほとんどが3Gケータイです。今回は従来のケータイから3Gケータイへの乗り換えについて、説明しましょう。
現在、それぞれの携帯電話事業者は、通信方式の違いなどにより、複数のブランド、もしくはネーミングで携帯電話サービスを提供しています。たとえば、NTTドコモは従来のPDC方式による「mova(ムーバ)」と3Gサービスの「FOMA(フォーマ)」を提供してます。auは「CDMA1X」と「CDMA1X WIN」という2つの3Gサービスを提供していますが、従来方式の「cdmaOne」もまだ利用されています。ボーダフォンはV1〜V6シリーズの端末で利用できる従来のPDC方式、3Gサービスの「ボーダフォン3G」が提供されています。
過去にも本コラムで説明したことがありますが、これらのサービスは通信技術の世代が違うため、サービスごとにパケット通信料や利用できる端末などが異なります。業界全体な流れとしては、PDCなどの従来方式から3Gサービスへ移行しつつあります。国内で最大のシェアを持つNTTドコモは、3Gサービスの普及でauに遅れを取りましたが、今年6月18日にはFOMAの契約数比率が50%を突破し、いよいよ本格的に3Gケータイが主流になりつつあります。
ただ、従来方式のケータイを利用しているユーザーにとって、3Gサービスへの移行にはいくつかの不安があります。たとえば、電話番号やメールアドレスについて、「通信方式が違うから、電話番号が変わるんでしょ」という声をよく耳にします。しかし、実際には従来方式から3Gケータイに移行しても同じ電話番号とメールアドレスを使うことができます。また、iモードなどのコンテンツについてもほぼ同じように利用できます。3Gケータイが始まったばかりの頃は、従来方式と3Gケータイでコンテンツの内容に差がありましたが、現在は3Gケータイ向けの方がコンテンツも充実しています。
さて、最後に問題になるのが利用可能なエリアです。auについては従来サービスとの互換性を保ちながら、3Gサービスを展開したため、基本的には3Gサービスに乗り換えても利用できるエリアは変わりません。
これに対し、NTTドコモとボーダフォンは従来サービスと異なる通信方式を採用したため、まだエリアが従来方式に追いついていないところがあります。ただ、両社とも基本的に3Gケータイの設備を重点的に整備しており、サービス開始当初に比べれば、かなり使えるエリアは拡がってきたと言えます。NTTドコモでは1つの電話番号で、従来方式とFOMAの端末を切り替えながら利用できる「デュアルネットワーク」というサービスも提供しています。どうしても心配なときは、こうしたサービスを利用するのも手です。ちなみに、各事業者系列の販売店ではエリアを確認するための3Gケータイを貸し出していることもあるので、実際に動作する端末を借りてみて、自宅や会社、自分が頻繁に利用する場所の電波状態を確認してみるのがおすすめです。