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コラム「今さら聞けないケータイの話」

ケータイのリサイクル

2006年07月20日

法林 岳之

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各事業者の系列店などに導入されている携帯電話破壊工具「ケータイパンチ」。ケータイを挟んで、内部の基板を物理的に破壊処理することで、個人情報を読み出せないようにできる。

 新しいケータイに買い換えると、今まで使っていたケータイが手元に残ります。使わなくなったケータイはどうすれば、いいのでしょうか。今回はケータイのリサイクルについて、考えてみましょう。

 現在、多くの人はケータイを1〜2年程度の間隔で買い換えると言われています。他の電気製品に比べると、かなり買い換え周期が短いのですが、ケータイの機能やサービスの進化が著しいことを考えれば、しかたがないのかもしれません。ケータイを買い換えたとき、みなさんは今まで使っていたケータイをどうしているでしょうか。何となく保管? 家族や友だちにあげる? まさか、燃えないゴミってことはありませんよね(笑)。

 ケータイはご存知のように、さまざまな部品によって、構成されています。鉄やアルミニウム、プラスチックをはじめ、金や銀などの希少金属も含まれています。ケータイをリサイクルして、こうした金属やプラスチックなどを再資源化すれば、再び有効な資源として利用できます。そこで、業界では2001年から「モバイル・リサイクル・ネットワーク」というリサイクル運動を展開しています。

 現在、各事業者の系列店など、全国約9300の店舗(2006年3月末現在)では使用済みの携帯電話やPHSの本体、充電器、電池などを回収しています。クルマやパソコンなどと違い、ユーザーが回収に掛かる費用を負担することはなく、事業者やメーカーに関係なく、受け付けているため、どの系列店に持ち込んでも無償で回収してくれます。回収された本体や充電器、電池などは、すべて再資源化業者で適正な処理が行なわれます。ちなみに、携帯電話・PHSに使われている素材の再資源化率は、100%を実現しており、捨てる部分がまったくないそうです。

 ただ、最近はケータイが高機能化し、解約後もカメラや目覚まし時計などに利用する人が増えているため、リサイクルの実績がやや減少する傾向にあると言われています。

 古いケータイを手放しにくい理由のひとつに、保存されている情報の扱いをどうするかという問題があります。しかし、電話帳データは各事業者の系列店で、従来のほとんどの機種から最新機種に移し替えができますし、バックアップのサービスを提供しているところもあります。市販の携帯電話用ソフトやメモリーカードを利用すれば、写真やメールなど、いろいろなデータをバックアップすることも可能です。

 また、古いケータイを処分する際、ケータイに保存されている個人情報が悪用されないかも気になります。しかし、ケータイには保存された情報をリセットする機能が搭載されているので、基本的にはすべてのデータは消去できます。さらに、各事業者の系列店では携帯電話本体を破壊する「ケータイパンチ」という携帯電話破壊工具を導入しており、処分するケータイを持ち込んだユーザーの目の前で、ケータイ本体に穴を開け、基板部分を破壊処理することにより、個人情報を読み出せないようにしています。より安全にケータイを廃棄したいのであれば、各事業者の系列店に出向き、端末のリセットと破壊処理をお願いするのが確実でしょう。

 毎日使うケータイだからこそ、愛着がわいてきて、なかなか古いケータイを手放しにくいかもしれません。コレクションをしている場合はともかく、使わないケータイがあるときはきちんとした処理をして、リサイクルすることを考えてみてはどうでしょうか。


プロフィール

プロフィール

法林岳之(ほうりん・たかゆき)

ITジャーナリスト。パソコンや携帯電話など、幅広いデジタル製品の試用レポートや解説記事を執筆。携帯電話関連では業界No.1サイト「ケータイ Watch」にも連載中。「できるWindows XP SP2対応 基本編完全版」(インプレス刊)など著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。

ブックロゴ 法林岳之さんの主な著作>>

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