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コラム「今さら聞けないケータイの話」

番号ポータビリティは何がいいの?

2006年10月12日

法林 岳之

 数年前から準備が進められ、いよいよ10月24日に開始される「携帯電話番号ポータビリティ」。携帯電話番号を変更することなく、ほかの携帯電話会社に契約を移行できるサービスです。携帯電話番号ポータビリティには、どんなメリットがあるのでしょうか。

 現在、各携帯電話会社は料金だけでなく、端末のデザイン、コンテンツ、サービス内容など、さまざまな面において、競争をくり広げています。従来は他の携帯電話会社が魅力的な端末やサービスを提供しても電話番号を変えなければ、それらを利用できませんでした。しかし、携帯電話番号ポータビリティを利用すれば、今後は自分の気に入ったサービス、料金プラン、ケータイで、携帯電話会社を選ぶことができるわけです。今までのように、他社に気になるケータイやサービスがあっても「私が使ってるケータイは○○だから……」と諦めなくても済むのです。もちろん、逆の考え方もあり、今使っている携帯電話会社のサービス内容に不満があるときは、これを機に他社へ乗り換えることができます。移行に伴う制約はいくつかありますが、自由にケータイを選べることは、ユーザーにとって、大きなメリットと言えるでしょう。

 また、各携帯電話会社はいろいろな割引サービスを提供していますが、携帯電話番号ポータビリティを利用することにより、「家族割引」が利用しやすくなります。家族割引は家族が同じ携帯電話会社と契約することで、いろいろな特典が受けられる割引サービスです。割引内容は携帯電話会社によって違いますが、基本料金が25%OFFになったり、副回線の基本料金が半額、家族間の通話やメールが割り引かれるなどのメリットがあります。もし、家族で異なる携帯電話会社を契約しているのなら、携帯電話番号ポータビリティを機に、ひとつの携帯電話会社に契約をまとめることを検討するのも手です。誰が契約している携帯電話会社にまとめるのかでモメそうですが(笑)、個々の請求書を持ち寄って、家族でじっくり検討してみましょう。

 転勤の多いビジネスマンにも携帯電話番号ポータビリティはメリットがあります。携帯電話番号は携帯電話会社ごとに割り当てられていますが、実は携帯電話会社の地域ごとでも割り当てられる電話番号が異なります。そのため、九州でケータイを契約した人が大阪に転勤になり、関西地域の契約に切り替えようとすると、電話番号を変更しなければならないということがありました。実用上は九州の契約のままでも問題ありませんが、各社のコンテンツ閲覧サービスの地域メニューが契約地域のままだったり、住んでいる地域のキャンペーンなどに応募できないなど、細かい部分にいくつかの制約がありました。しかし、携帯電話番号ポータビリティを利用すれば、同じ電話番号のまま、契約する地域会社を変更でき、こうした制約も解消されるわけです。

 この他にも携帯電話番号ポータビリティの開始により、各携帯電話会社の競争が激しくなり、ユーザーのサービス向上にもつながることが期待されています。無理に携帯電話番号ポータビリティを利用する必要はありませんが、自分や家族、オフィスにとって、どんなメリットがあるのかをもう一度、じっくりと検討してみてはどうでしょうか。


プロフィール

プロフィール

法林岳之(ほうりん・たかゆき)

ITジャーナリスト。パソコンや携帯電話など、幅広いデジタル製品の試用レポートや解説記事を執筆。携帯電話関連では業界No.1サイト「ケータイ Watch」にも連載中。「できるWindows XP SP2対応 基本編完全版」(インプレス刊)など著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。

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