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コラム「今さら聞けないケータイの話」

電子マネーって、どういうもの?

2007年07月05日

法林 岳之

 各携帯電話会社からは「おサイフケータイ」に対応した端末が発売され、いろいろな対応サービスが登場しています。今回はおサイフケータイで提供されているサービスの中でも手軽に利用できる「電子マネー」について、解説しましょう。

写真広く利用されている電子マネーの「Edy」。ケータイのアプリ上で残高を照会したり、チャージ(入金)などもできる。

 私たちは普段の生活において、何か商品を購入したり、サービスを利用したりすると、その対価として、お金を支払いますが、支払い方法はさまざまです。もっとも基本的なのは現金ですが、クレジットカードを使うこともあります。

 少し違ったタイプのお金としては、テレホンカードや図書カード、QUOカードなどに代表されるプリペイドカードがあります。「PRE(あらかじめ)」「PAID(支払われた)」という言葉からもわかるように、あらかじめ支払って購入するタイプのカードで、一定のお金と同じ価値を持ちます。用途は限定されますが、カードによっては1000円で1050円分の利用ができるなど、プレミアム(付加価値)が付けられているものもあります。

 こうしたプリペイドカードの多くは、磁気カードに情報が記録されていますが、これを電子的な情報に置き換えて記録したものがケータイなどで利用されている「電子マネー」です。おサイフケータイには「FeliCa」と呼ばれる非接触ICカードが搭載されており、そこに各社のサービスに対応した電子マネーの情報が書き込まれています。電子マネーの情報が書き込まれたケータイをリーダーライターと呼ばれる機器にかざすことで、支払いなどの処理ができるわけです。

 磁気記録式のカードは購入するカードごとに、利用できる金額が決まっていて、使い終わったら廃棄するだけでしたが、電子マネーは非接触ICカードなので、使いたい金額を自由に入金して、くり返し利用します。この入金の操作のことを「チャージ」とも呼びます。チャージをする方法はサービスによって異なりますが、主に2つの方法があります。ひとつは店頭に設置された機器やレジで書き込む方法、もうひとつはケータイの通信機能を使って、クレジットカードなどから書き込む方法です。前者は現金を受け渡ししますが、後者の方法ではそれぞれの電子マネーサービスに自分名義のクレジットカードを登録しておき、そこから電子マネーとしてチャージしたい金額を支払うことになります。電子マネーで支払いに利用できるのは、チャージされた金額の範囲で、チャージされた電子マネーがなくなれば、再び現金やクレジットカードからチャージして利用します。ケータイ以外の電子マネーのサービスでは、残高が少なくなると、自動的にチャージされるしくみを採用しているところもあります。

 電子マネーを利用するメリットは、プリペイドカードなどと同じように、小銭がいらないことが挙げられます。電子マネーのサービスを提供する企業が独自の特典を提供しているケースもあります。ケータイで利用される電子マネーとしては、ビットワレットの「Edy」とJR東日本の「モバイルSuica」がよく知られていますが、今年4月からセブンイレブン(セブン&アイ・ホールディングス)も「nanaco」という電子マネーのサービスを開始しています。

 電子マネーではケータイの機種を買い換えたときの対応が気になりますが、機種変更をする前にケータイに保存されている電子マネーをサービス提供会社のセンターに一時的に預け、ケータイの機種を交換後、新しいケータイで預けた電子マネーを受け取るといった使い方をします。ただし、サービスによっては手数料が掛かることもあります。

 手軽に利用できる電子マネーですが、ケータイそのものを紛失してしまうと、勝手に使われてしまう可能性があります。記録されている範囲の金額しか利用できないので、被害は限定的ですが、万が一のときのために、各機種に搭載されているICカードロック機能を使うことをおすすめします。普段はICカード(Felica)機能をロックした状態で持ち歩き、電子マネーなどを使うときだけ、ロックを外すように使うようにするわけです。電子マネーを利用できる場所は少しずつ増えているので、一度、試してみてはどうでしょうか。

プロフィール

法林岳之(ほうりん・たかゆき)
ITジャーナリスト。パソコンや携帯電話など、幅広いデジタル製品の試用レポートや解説記事を執筆。携帯電話関連では業界No.1サイト「ケータイ Watch」にも連載中。「できるWindows Vista」「できる入門 今日からはじめるパソコン Windows Vista 対応」(インプレス刊)など著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。

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