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コラム「今さら聞けないケータイの話」

ケータイの形はどれがいいの?〜ストレート

2007年10月18日

法林 岳之

 ケータイにはいろいろな形がありますが、それぞれの形には実際に使ううえでのメリットやデメリットなどがあります。今回はストレートタイプのケータイについて、説明しましょう。

写真au design project第7弾として、11月下旬に発売予定のauの「INFOBAR2」。ストレートタイプのボディで持ちやすく、ボタンも大きく、操作しやすい。
写真ソフトバンクモバイルの「708SC」(サムスン製)。ストレートタイプのボディを薄さ8.4mmに仕上げたスリムデザインが特徴。

 現在、ケータイの形でもっともスタンダードなものと言えば、前回紹介した「折りたたみタイプ」です。しかし、古くからケータイを利用している人にとっては、折りたたみタイプのケータイは比較的、新しいものという印象を持っているかもしれません。前回も説明しましたように、折りたたみタイプが一気に広まったのは、1999年にiモードのサービスが開始され、メールやコンテンツ閲覧といったサービスが普及してからです。それまでは各メーカー間で、端末の小型化・軽量化競争がくり広げられており、ストレートタイプやフリップタイプなどが人気を集めていました。メールやコンテンツ閲覧といった使い方が普及したことで、ストレートタイプは一気に機種数が減ってしまいましたが、ここ数年、コンパクトさや持ちやすさが見直され、いくつか新しい機種が登場するようになりました。

 ストレートタイプのケータイを利用するメリットは、ディスプレイやボタンなどが前面に並んでいるため、ケータイ本体を開いたり、スライドさせるといった操作をしなくてもすぐに使える点にあります。たとえば、着信があったかどうか、メールが届いているか、時間は何時かといった情報もストレートタイプのケータイなら、カバンやポケットから取り出し、画面を見るだけで、すぐに確認できます。

 また、ストレートタイプはボディをスリムにまとめられるため、持ち歩きやすいというメリットもあります。折りたたみタイプやスライドタイプが2枚の板状のボディを重ね合わせたような構造になるため、持ち歩くときのサイズが分厚くなってしまいますが、ストレートタイプは1枚の板状のボディなので、上着の胸ポケットなどに入れておいても違和感なく、持ち歩くことができます。特に、最近の機種ではボディが全般的に薄くまとめられており、なかには10ミリを切る薄さに仕上げられた機種も販売されています。

 一方、ストレートタイプのデメリットとしては、前面にボタンが露出しているため、ポケットなどに入れておくと、誤操作をしてしまう点が挙げられます。そこで、ストレートタイプのケータイでは、側面などに誤操作を防止するためのロックキーを装備する機種が多くなっています。ただ、ボタンをロックしてしまうと、ポケットから取り出してもすぐに操作できないため、ストレートタイプ本来のメリットが生かせないジレンマもあります。

 同様に、ディスプレイが前面に露出しているため、外部からの衝撃などにより、傷を付けてしまう可能性があります。そこで、多くの機種ではディスプレイ前面に強度のあるパネルを装備したり、パネル面にハードコート処理を施すなどの工夫をしています。

 また、ディスプレイが前面に露出していることは、すぐに情報が見られるというメリットがある半面、ポケットの中でも何かでボタンを操作すると、バックライトが点灯し、バッテリーを消費してしまいます。そこで、そこで、機種によって、ボタン操作をロックしているときはバックライトを点灯しないようにするなどの対策をしています。

 ストレートタイプは、もっとも古くから使われてきた形状であり、今でも根強い人気を持つと言われています。折りたたみタイプ全盛の今だからこそ、敢えて個性を主張して持つというのもストレートタイプの魅力のひとつと言えるかもしれません。

プロフィール

法林岳之(ほうりん・たかゆき)
ITジャーナリスト。パソコンや携帯電話など、幅広いデジタル製品の試用レポートや解説記事を執筆。携帯電話関連では業界No.1サイト「ケータイ Watch」にも連載中。「できるWindows Vista」「できる入門 今日からはじめるパソコン Windows Vista 対応」(インプレス刊)など著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。

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