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コラム「ウェブ通」

古紙率偽装から世界を考える

2008年02月18日

 製紙大手が軒並み古紙混入率を低く抑え、環境に優しい製品と偽っていた。国内問題として扱いがちだが、視野を広げ地球規模の紙資源問題の一部として調べたい。この新聞も読み終えたら身近な古紙になる。新聞を含む古紙全体の回収状況を示す資料を探していて「古紙ジャーナル746号」(http://www3.kcn.ne.jp/~kosi/back746.htm)を見つけた。06年の回収総量2280万トンの半分が事業系1150万トン。家庭系は35%800万トンで内訳が新聞450万トン、雑誌250万トン、段ボール100万トンと示す。

 紙消費量3150万トンに対して回収率は72.4%で、2000年代に入って年に2ポイントを上回る勢いで伸びた。なのに古紙は足りず、値上がりしている。古紙混入率の偽装を製紙会社は「技術的に難しい」などと言い訳をしているが「低成長下で古紙が不足し、価格が上がるということはまさに想定外」(同紙769号)という背景がある。古紙をのみ込むのは紙消費急拡大の中国だ。06年には前年比260万トン増、2000万トン近くを輸入した。

 紙の消費量はその国の文化や教育、ひいては政治の民主化度合いの指標になる。世界各国の1人当たり紙消費量一覧が「EarthTrends」(http://earthtrends.wri.org/)で「paper consumption」を検索して調べられる。05年の中国44キロは世界平均54キロに達しない。アフガニスタン0.02キロや北朝鮮4.55キロといった数字も日本の233キロと比べて国情を考えたい。

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