2008年4月2日
対応機器と組み合わせ、ワイヤレスで音楽を楽しめるソニーのBluetoothヘッドフォン「DR-BT30QA」、マイクも内蔵しているため携帯電話と組み合わせハンズフリー通話にも活用できる
Bluetooth機能を内蔵したソニーのウォークマンA「NW-A829」、Bluetoothヘッドフォンを使えばワイヤレスで音楽を再生できる。付属ヘッドフォンはケーブルで接続するものだが、ノイズキャンセリング機能対応
iPodシリーズのdockコネクタに装着することでBluetoothヘッドフォンを利用可能にするマクセルのiPod専用Bluetoothトランスミッター「TM-B10.IP-WH」
デジタルオーディオをポケットやカバンの中に入れて使っている人は多いと思います。そんな時、邪魔になってしまうのがデジタルオーディオとヘッドフォンを繋いでいるケーブルです。普段は意識していなくても、何かにケーブルを引っ掛けてヘッドフォンが外れてしまった、という経験がある方もいるのでは?
ヘッドフォンにはケーブルはつきものなので、どうしようもないとあきらめてしまいがちです。しかし最近は、デジタルオーディオとヘッドフォンをワイヤレスで接続し、ケーブルに悩まされることなく音楽を楽しめる技術も存在します。
それがBluetooth。Bluetoothはデジタルオーディオに限らず、パソコンや携帯電話、そしてその周辺機器などをワイヤレスで接続する技術です。たとえばBluetooth搭載パソコンとBluetoothマウスを組み合わせると、ワイヤレスでマウスを使えます。
Bluetooth機器は、マウスやキーボードに限らずいろいろな種類があり、Bluetoothヘッドフォンというものもあります(1)。Bluetoothヘッドフォンを同搭載パソコンと組み合わせると、プレイヤーソフトで再生した音楽をワイヤレスで聴くことができます。
このように便利なBluetoothヘッドフォン。パソコンに限らず、対応機器であればワイヤレスで接続が可能です。そしてソニーの新製品「ウォークマンA」NW-A820シリーズには、Bluetooth機能が内蔵されました(2)。NW-A820シリーズに付属するヘッドフォンは、ケーブルで接続する通常のヘッドフォンですが、Bluetoothヘッドフォンを用意すれば、すぐにワイヤレス生活を実現できます。
Bluetooth機器の接続は、初回のみ「ペアリング」と呼ばれる設定作業を行う必要はありますが、とても簡単。さらに製品によっては音楽を聴くだけではなく、リモコンとして曲の再生や停止、曲のスキップといったデジタルオーディオの基本操作をワイヤレスで行えるものもあります。カバンの中にデジタルオーディオを入れたままでも操作が出来るのは便利ですね。
Bluetooth機能対応デジタルオーディオはまだ数が少なく、たとえばiPodシリーズには存在しません。しかしBluetoothを搭載していないデジタルオーディオでも、外付け型のBluetoothトランスミッタと呼ばれる製品を使うことで、Bluetoothヘッドフォンを使うことが可能になります。手持ちのiPodでワイヤレスヘッドフォンを使いたいというときは、そういう製品をチェックしてみましょう(3)。
なお先に紹介したように、Bluetoothヘッドフォンは対応デジタルオーディオやパソコン、携帯電話などとワイヤレスで接続して使うことが出来ますが、注意が必要なのは、Bluetoothには使用目的に合わせていくつかの「プロファイル」という規格があります。具体的には音楽を聴くためのプロファイルは「A2DP」、再生や停止をワイヤレスで行うためのプロファイルは「AVRCP」というものです。Bluetoothで接続する2台の機器は、両方とも同じプロファイルに対応している必要があります、Bluetoothヘッドフォンを選ぶときはA2DPに対応しているかどうか、加えてリモコンとして使いたいならAVRCPに対応しているかどうかに注意して選びましょう。

ライター兼エディター。デジタルオーディオ機器およびDTM関連を中心に雑誌やWebサイトで試用レポートや解説記事などを執筆。「AV Watch」で藤本健の「Digital Audio Laboratory」の連載、「All About」で「DTM・デジタルレコーディング」のガイドを担当。「サウンド圧縮テクニカルガイド 」(BNN新社)、「コンプリートDTMガイド・ブック」(リットーミュージック)など著書も多数ある。