2008年6月27日
画面1:iTunesの変換設定はCDの取り込み設定と共通、「編集」メニューの「設定」を選択して「詳細」の「インポート」タブを開き「インポート方法」で変換後のファイル形式を選択すればよい
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画面2:「ライブラリ」に読み込まれたWAVファイルを選択して右クリックしてMP3やAACに変換する。シフトキーやコントロールキーを押しながらクリックすれば複数の曲を選択し、まとめて変換できる。なお右クリックして表示される変換ファイル形式は、CDの取り込み設定で選択した形式となる
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画面3:Windows Media PlayerはWAVからWMAへ直接変換することはできないので、まずWAVから音楽CDを作成しておき、その音楽CDをパソコンに取り込むことでWMAに変換する
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これまで3回に渡り波形編集ソフト「SoundEngine Free」とレコードプレーヤーやカセットデッキを活用して、レコードやカセットテープの曲をパソコンでデジタル化する方法を紹介してきました。パソコンに取り込んだファイルはWAVファイルとして保存されています。WAVファイルとはWindowsパソコンが標準で取り扱うことのできる音声ファイル形式で「iTunes」や「Windows Media Player」といったプレーヤーソフトに読み込み、そのまま再生することができます。今回はこのWAVファイルをパソコン以外のAV機器やデジタルオーディオで活用する方法を取り上げましょう。
まずはCD―Rを使い、取り込んだ曲を音楽CDにしてみましょう。音楽CDを作成しておけばレコードやカセットテープの曲を、CDプレーヤーでいつでも気軽に聴くことができます。パソコンで音楽CDを作るソフトはいろいろありますが、iTunesやWindows Media Playerなどを使うのが簡単です。WAVファイルはiTunesなどへドラッグ&ドロップするとライブラリーに読み込まれます。後はそのWAVファイルを登録したプレイリストを作り、CDを書き込めば完成です。詳しい手順は「iTunesでオリジナル音楽CDを作成する」で取り上げていますので、そちらをご覧ください。
次はデジタルオーディオへ転送する方法です。WAVファイルは多くのデジタルオーディオ、たとえばアップルの「iPod」シリーズやソニーの「ウォークマン」シリーズなどが転送・再生に対応しているので、MP3やAACファイルなどと同じようにそのままデジタルオーディオへ転送することもできます。ただしWAVファイルは音声を圧縮していない非圧縮方式のファイルのため、MP3やAACといった圧縮ファイルに比べるとファイルサイズがかなり大きく、デジタルオーディオへ転送できる曲数が少なくなります。WAVファイルはMP3やAACファイルに比べ音質は優れていますが、転送できる曲数が減るのは不便に感じる人も多いのではないでしょうか。そんなときはWAVファイルからMP3やAAC、WMAといった圧縮ファイルへ変換しましょう。
ここではiTunesを使って変換してみましょう。まずはどのファイル形式に変換するかを設定します(画面1)。iTunesではMP3とAACを選択できます。標準設定はiPodやウォークマンで再生できるAACとなっていますが、AACが再生できないデジタルオーディオを使っている場合は、ほとんどのデジタルオーディオが対応しているMP3を選ぶとよいでしょう。
次に選曲や再生を行うための「ライブラリ」を開きます。ここにはCDからパソコンに取り込んだ曲と同じように、iTunesへドラッグ&ドロップしたWAVファイルも登録されています。この「ライブラリ」の中から変換したいWAVファイルを選択して右クリックし「選択項目をMP3に変換」をクリックすると、WAVファイルがMP3へ変換されます(画面2)。これで完了、後はデジタルオーディオへ転送することもできますし、また「タグ情報を活用して、携帯オーディオを使いこなす」で紹介したようにアーティスト名や曲名を入力することもできます。
ではMP3やAACではなく、WMAファイルへ変換したい場合はどうすればよいのでしょうか。WMA対応デジタルオーディオを使っていて、CDからパソコンへ取り込むときにWMAファイルに変換している人も多いでしょう。
残念ながらiTunesではWMAファイルへの変換機能は用意されていません。またWindows Media PlayerはCDからWMAファイルへの変換はできますが、WAVからWMAファイルへ変換する機能は用意されていないのです。
この場合は、少し発想を転換することで可能となります。Windows Media PlayerではiTunesと同じように、WAVファイルを読み込んで再生リストを作成、その再生リストから音楽CDを書き込む機能が用意されています(画面3)。つまり最初にWAVファイルから音楽CDを作成し、次にその音楽CDをパソコンにセット、後は市販CDを取り込むときと同じ手順でWMAファイルに変換すればよいのです。
このようにレコードやカセットテープの曲をデジタル化したWAVファイルは、パソコンを使うとさらに活用範囲が広がります。なお今回はiTunesやWindows Media Playerといったプレーヤーソフトを使いましたが、波形編集ソフトでもファイル変換や音楽CD作成機能を備えている場合もありますので、自分の使っているソフトを確認してみましょう。

ライター兼エディター。デジタルオーディオ機器およびDTM関連を中心に雑誌やWebサイトで試用レポートや解説記事などを執筆。「AV Watch」で藤本健の「Digital Audio Laboratory」の連載、「All About」で「DTM・デジタルレコーディング」のガイドを担当。「サウンド圧縮テクニカルガイド 」(BNN新社)、「コンプリートDTMガイド・ブック」(リットーミュージック)など著書も多数ある。