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レコードを簡単にデジタル化できるレコードプレーヤー

2008年7月4日

  • 筆者:藤本 健

写真画像1:USBケーブルでパソコンにつなぎ、手軽にレコードをデジタル化できるソニーの「PS―LX300USB」。背面のスイッチを「LINE」に切り替えれば内蔵フォノイコライザーがオンになりフォノイコライザー非搭載の機器でも再生できる。 この商品の詳細はこちら

写真拡大画像2:波形編集ソフトの「Sound Forge Audio Studio LE」を使えばチュートリアルに沿って操作するだけでデジタル化できる。またレコードの再生ノイズを少なくするオーディオ復元機能を始めとして、音質を調整できる数々のエフェクト機能も用意されている

写真拡大画像3:目的に合わせて、次の操作を画面上で具体的に指示してくれるチュートリアル機能を搭載。初めて波形編集ソフトを使う人でも分かりやすい

 大事なレコードに記録されている曲も、「レコードやカセットテープの曲をデジタル化する」で紹介したように、パソコンを使ってデジタル化することができます。しかしそこで重要なのは、アンプやレコードプレーヤーに内蔵されているフォノイコライザーという装置。パソコンにはこのフォノイコライザーが搭載されていないので、いったんアンプを経由してレコードプレーヤーをパソコンにつないだり、フォノイコライザー内蔵のレコードプレーヤーを使ったり、またフォノイコライザーを内蔵したオーディオインターフェースを使うなど、ちょっとした工夫が必要です。

 ところが、パソコンにUSBケーブルで接続し、もっと手軽にレコードをデジタル化できるレコードプレーヤー「PS―LX300USB」がソニーから登場しました(画像1)。レコードのデジタル化は興味のある人が多いようでかなり注目を集めているこの製品、どんなものかチェックしてみましょう。

 このPS―LX300USBはレコードプレーヤーとして2つの特徴があります。まず1つめはフォノイコライザーを内蔵し、オン/オフを切り替えて使えること。そのためフォノイコライザーを搭載しているミニコンポなどはもちろんですが、フォノイコライザー非搭載のラジカセやアンプ内蔵スピーカーなどに接続してレコードを聴くこともできます。

 曲の最後まで再生したら自動で針が上がり、ターンテーブルの回転が止まるオートストップ機能も用意されているので、レコードプレーヤーとしての使い勝手も良好です。レコード針は交換できるタイプで予備の交換針もきちんと付属しています。

 そして2つめの特徴はUSB端子を備え、パソコンとUSBケーブル1本で接続できること。そのためレコードを再生すればその音がUSBケーブルを通じてパソコンに入力され、パソコンのスピーカーで聴くこともできます。

 この2つめの特長についてもう少し詳しく説明すると、PS―LX300USBはUSBオーディオインターフェース機能を内蔵したレコードプレーヤーです。そのためレコードを再生すると、その信号は内部でアナログデータからデジタルデータに変換され、パソコンに入力されます。つまり通常のレコードプレーヤーを使ったデジタル化とは異なり、PS―LX300USB単体でデジタルデータに変換されますので、フォノイコライザー内蔵アンプやオーディオインターフェースを通してパソコンに入力する必要はありません。パソコンとPS―LX300USBをUSBケーブルで接続すれば準備は完了、また通常のデジタル化で必須だった録音レベル調整も不要です。

 そしてデジタル化ではパソコン側で録音するソフトとして波形編集ソフトが必要ですが、PS―LX300USBにはソニー・クリエイティブ・ソフトウェアの「Sound Forge Audio Studio LE」が付属しています(画像2)。このソフトは録音、不要部分のカットや曲の分割といった基本的な編集機能、そして音楽CD作成はもちろん、録音の際にどうしても入ってしまうレコードのノイズをある程度消すことができる機能なども用意されています。また具体的な操作方法を画面上で教えてくれるチュートリアル機能(画像3)もありますので、初めてレコードのデジタル化に挑戦する人にも使いやすいでしょう。

 このようにパソコンにUSBでつないで手軽にデジタル化でき、またそのための波形編集ソフトも付属するPS―LX300USB。先に述べたように切り替え可能なフォノイコライザーも内蔵されているので、さまざまな機器につないでレコードを再生することもできます。手元にたくさんあるレコードをデジタル化するだけでなくミニコンポでも聴きたいけれど、古いレコードプレーヤーが壊れてしまった……そんな場合はどうせ買い替えるなら、こちらも検討してみてはいかがでしょうか。

プロフィール

藤本健(ふじもと・けん)

ライター兼エディター。デジタルオーディオ機器およびDTM関連を中心に雑誌やWebサイトで試用レポートや解説記事などを執筆。「AV Watch」で藤本健の「Digital Audio Laboratory」の連載、「All About」で「DTM・デジタルレコーディング」のガイドを担当。「サウンド圧縮テクニカルガイド 」(BNN新社)、「コンプリートDTMガイド・ブック」(リットーミュージック)など著書も多数ある。

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