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NASを使ってiTunesの音楽を共有する(2)

2008年11月28日

  • 筆者:藤本 健

写真拡大画面1:ネットワークドライブの設定はエクスプローラのメニューから「ツール」―「ネットワークドライブの割り当て」を選択しておこなう

写真拡大画面2:「ドライブ」はそのパソコンで認識されるドライブ名を選択。「フォルダ」は「参照」ボタンをクリックしてNASや、そのNAS内で音楽ファイルを保存しているフォルダを選択する。「ログオン時に再接続する」にチェックを入れておけば、パソコン起動時に自動的にネットワークドライブがパソコンに認識される

写真拡大画面3:iTunesのメニューから「ファイル」―「フォルダをライブラリに追加」を選択してこの画面を開き、先ほど割り当てたネットワークドライブを選択して「OK」をクリックすると、NAS内に保存した音楽ファイルが「ライブラリ」に取り込まれる

 家庭内で複数のパソコンを使っている場合、CDからそれぞれのパソコンに音楽を取り込むのは面倒。そこで前回はiTunesサーバ機能対応のNAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)に音楽ファイルを保存して、各パソコンのiTunesで音楽を共有する方法を紹介しました。

 この方法を使えば、各パソコンのiTunesで特別な設定を行う必要もなくとても簡単に共有ができました。ただし各パソコン内蔵のハードディスクに直接音楽ファイルを保存するのに比べると不便なこともあります。ネットワーク上のNASに音楽ファイルを保存した場合、そのままでは音楽ファイルをiPodへ転送できません。また、「ライブラリ」の「ミュージック」でジャンルやアーティスト名から目的の曲を探したり絞り込む「ブラウザ機能」とカバーフロウ機能も使えなくなってしまいます。

 いずれの場合も音楽ファイルが、パソコン内のハードディスク、もしくはUSBなどで接続されたハードディスクにないために起きる問題です。これでは、いくら音楽ファイルを共有できても魅力半減です。

 ではネットワーク上にあるNASを、パソコンに内蔵、もしくは外付けされたドライブとして利用する方法はないのでしょうか。実は、ウィンドウズXPやウィンドウズVistaが標準で備えている「ネットワークドライブ」という機能が有効です。これによりiTunesはNASにある音楽ファイルをパソコンに内蔵、もしくは接続されたディスクに保存されていると認識するので、そのままiPodへ転送できるようになります。

 具体的にネットワークドライブの設定方法をみてみましょう。エクスプローラで任意のドライブやフォルダーを開いて、メニューから「ツール」―「ネットワークドライブの割り当て」を選びます(画面1)。設定画面が開いたらドライブ名とLAN上で使える状態のNASや、またその中の特定のフォルダを指定します。(画面2)。「ログオン時に再接続する」の設定を有効にしておけば、ウィンドウズを終了して起動しなおしても、NASの電源が入っていて使える状態であれば、ネットワークディスクとして再接続してくれます。前回紹介したように、NASは基本的に電源を入れっぱなしで使うため、この点でも都合がいいです。

 ネットワークドライブの割り当てができたら、次はiTunesの「フォルダをライブラリに追加」する操作でネットワークドライブ内の音楽ファイルを読み込ませます(画面3)。iTunesの「ライブラリ」―「ミュージック」をクリックしてみると、先ほど読み込ませたネットワークドライブ内の音楽ファイルが、CDからパソコン内のハードディスクに保存したときと同じように読み込まれていることがわかります。このようにNASをネットワークドライブに割り当てると、見かけはパソコン内にあるハードディスクのようになりますが、音楽ファイルそのものがそれぞれのパソコンのローカルハードディスクへコピーされるわけではありません。あくまでもどこのハードディスクに音楽ファイルが保存されているかという情報がiTunesで認識されるだけなのです。

 各パソコンでこの手順を繰り返せば、NASに音楽ファイルを保存しつつ、iPodへ音楽を転送したり、iTunesのブラウザ機能やカバーフロウ機能が使えるようになります。またこのテクニックはNASのiTunesサーバー機能とは無関係のため、iTunesサーバ機能非搭載のNASでも使えます。iTunes用にNASを導入したら、ネットワークドライブを設定することをおぼえておきましょう。

プロフィール

藤本健(ふじもと・けん)

ライター兼エディター。デジタルオーディオ機器およびDTM関連を中心に雑誌やWebサイトで試用レポートや解説記事などを執筆。「AV Watch」で藤本健の「Digital Audio Laboratory」の連載、「All About」で「DTM・デジタルレコーディング」のガイドを担当。「サウンド圧縮テクニカルガイド 」(BNN新社)、「コンプリートDTMガイド・ブック」(リットーミュージック)など著書も多数ある。

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