2008年12月26日
画像1:別売りのiPod接続ドック「YDS―11」でiPod接続に対応するヤマハのAVアンプ「DSP―AX763」
画像2:ヤマハのiPod接続ドック「YDS―11」
画面3:前面にUSB端子を装備、iPodやUSBメモリを接続してコントロールできるパイオニアのAVアンプ「VSX―518V」
家電量販店ではホームシアターコーナーなどに展示されているAV(オーディオ・ビジュアル)アンプ。メーカーによってはAVコントロールセンターなどとも呼ばれていますが、持っていない、使ったことはないという人が多いかもしれませんね。アンプやコントロールセンターという呼び方から連想できるかもしれませんが、AVアンプはテレビやDVD/ブルーレイレコーダー、CDプレーヤー、ラジオチューナーなどさまざまな機器を接続し、スピーカーを駆動するための機器です。
ミニコンポでもきちんとCDプレーヤーとアンプが分離している製品があります。AVアンプも役割としてはそれと同様です。前回紹介したミニコンポなどと同様に、このAVアンプの世界でもiPod対応の製品が増えています。たとえばヤマハのAVアンプ「DSP―AX763」は、オプションで用意しているiPod専用ドック「YDS―11」を使ってiPodを接続すると、iPod内にある音楽をAVアンプにつながっているスピーカーで聴くことができます(画像1、2)。
これだけならばiPod対応ミニコンポとあまり変わらないようですが、AVアンプは「AV(オーディオ・ビジュアル)」という名称の通り、音楽だけでなく映像機器にも対応しているのも特徴です。「DSP―AX763」もiPodを操作するメニューをテレビに映し出すことができます。選曲などの操作はAVアンプ付属のリモコンできるため、曲名を見たり操作したりするためにわざわざiPodへ近づく必要もないので、かなり便利です。
iPod接続に対応したAVアンプはヤマハのほかにパイオニアやケンウッドなど各社から発売されています(画像3)。ちなみにiPodの接続方法は、ケンウッドは別売りのiPod接続用の専用ケーブルを、パイオニアは本体のUSBポートにiPod標準の接続ケーブルを、それぞれつないで使用します。
またAVアンプは音質にもこだわって設計されている機器なので、iPodの音楽をそのまま再生するだけでなく、高音質化する機能が搭載されている製品もあります。たとえばヤマハはミュージックエンハンサーという機能を搭載しています。これはMP3やAACといった圧縮形式で失われてしまった高音域の音を補完するもので、CDの原音に近づけることが可能です。
そのほか、AVアンプといえばサラウンドスピーカーをつないで楽しめるサラウンド再生も見逃せないところ。これは本来、サラウンド音声が記録されているDVDビデオやブルーレイディスクなどを再生するためのものですが、iPodやCDのようなステレオ音声をサラウンド再生する機能も用意されているので、ステレオとは違った広がりのある音楽再生を楽しむことができます。
このようにiPod対応のAVアンプはiPodをより便利に、より高音質に楽しむことができる機器です。非常に多機能になっているため、まだまだ見逃せない機能があります。AVアンプのさらなる魅力は、また別の機会に紹介したいと思います。

ライター兼エディター。デジタルオーディオ機器およびDTM関連を中心に雑誌やWebサイトで試用レポートや解説記事などを執筆。「AV Watch」で藤本健の「Digital Audio Laboratory」の連載、「All About」で「DTM・デジタルレコーディング」のガイドを担当。「サウンド圧縮テクニカルガイド 」(BNN新社)、「コンプリートDTMガイド・ブック」(リットーミュージック)など著書も多数ある。