現在位置:
  1. asahi.com
  2. ライフ
  3. デジタル
  4. 藤本健のオーディオステーション
  5. 記事

曲検索機能が便利な、ヘッドホン一体型ウォークマン

2009年7月3日

  • 筆者:藤本 健

写真画像1:ソニーのウォークマン「NWD―W202」。ネックバンド型のヘッドホンにデジタルオーディオ機能を内蔵。左右の本体に内蔵した磁石ですっきりまとまる

写真画像2:かばんの中などで本体が離れて電源が入らないように透明素材のホルダー、そしてパソコンとの接続およびバッテリーの充電に使うスタンドが付く。なお本体のUSB端子は通常のmini―B端子なので、一般的なUSBケーブルでパソコンとつなげられる

写真拡大画像3:CDからの取り込みや音楽ファイルの転送に使う「Sonic Stege V」。12音解析した音楽ファイルを転送することで、サビの部分を再生するZAPPINが利用できる

 ソニーのデジタルオーディオプレーヤー(以下デジタルオーディオ)「ウォークマン」に、プレーヤーをヘッドホン部分に一体化したWシリーズが新しく加わりました。2GBのメモリーを内蔵した「NWD―W202」の使い心地や機能を紹介しましょう。

 ヘッドホンの部分をネックバンドでつなげたデザインで、デジタルオーディオが内蔵されているとは思えないほどコンパクトです。装着感もカナル(耳栓)型ヘッドホンだけにフィット感が高く、耳かけ型ヘッドホンのように本体を耳にかけるデザインではありませんが、多少体を動かしてもまったく落ちることはありません。プレーヤー本体をポケットに入れたり、ケースに入れて持ち歩く必要もないので、ウオーキングやジョギングなど軽めの運動でも便利に使えそうです。また、使わないときは、左右の本体を磁石でピッタリくっつけて持ち運ぶこともできます。これは電源スイッチも兼ねていて、離すことで電源がオン、くっつけることで電源がオフになります(画像1、2)。

 ウォークマンには、デジタルアンプや無線LANを搭載した高音質・高機能な「Xシリーズ」、ワンセグや動画にも対応してノイズキャンセル機能も備える「Aシリーズ」、クレードル型スピーカー付属モデルも用意された「Sシリーズ」など、各シリーズには特徴があります。「Wシリーズ」も、デザインだけではなく、なかなか興味深い機能を備えた面白いデジタルオーディオとなっています。

 まず操作ですが、曲のスキップや一時停止といった操作を行うジョグダイヤルと呼ばれる回転式のスイッチと、音量調整用のボタンが左側の本体にあります。左耳に人さし指と中指をかけるようにすると、手探りでも親指で確実に操作できて操作感は良好です。

 NWD―W202はディスプレーを備えていないため、曲名を確認しながら選曲することはできません。そこで便利、かつ面白い使い方ができる「ZAPPIN(ザッピン)」という機能が搭載されています。これは楽曲の一部を次々と再生し、聴きたい曲をすばやく探せる機能なのですが、驚きなのは、一番盛り上がるサビの部分を再生してくれるということです。

 操作は、通常再生中にジョグダイヤルを長押しするだけと非常に簡単です。音声ガイダンスが入り、ZAPPINの再生に切り替わります。聴きたい曲が見つかったところでジョグダイヤルをひと押しすると通常再生に戻って、選ばれた曲が再生されます。サビの部分は4秒と15秒のいずれかに再生時間を切り替えることができます。

 試しに、よく聴いている曲を50曲ほど転送してZAPPIN再生をしてみると、ほぼすべての曲のサビ部分が再生されました。盛り上がりの部分は記憶に残りやすいフレーズだったりするので、曲の頭だけを再生するいわゆるイントロ再生より、選曲がスムーズな印象でした。2GBのメモリーなら一般的なビットレート128kbpsの音楽ファイルで約480曲、音楽CDで40〜50枚分が転送できます。そのたくさんの楽曲を、快適に選曲できる機能といえそうです。

 ちなみに、ZAPPINのサビの部分は、音楽ファイルの転送ソフト「Sonic Stage V」が、曲を音楽CDからパソコンへ取り込むときに自動で検出しています(画像3)。既にパソコンにある音楽ファイルがあるときは、メニューから「12音解析」を選べば検出をしてくれます。ただし、WAVとAAC形式のファイルについては解析をしているようですが、ZAPPINの再生は非対応なのでサビの部分は再生されず、曲の先頭から10秒後あたりが再生されるので注意しましょう。

 ZAPPINは、個人的にかなり気に入りました。WAVとAAC形式への対応や、ほかのウォークマンにも搭載されることを期待したいですね。

プロフィール

藤本健(ふじもと・けん)

ライター兼エディター。デジタルオーディオ機器およびDTM関連を中心に雑誌やWebサイトで試用レポートや解説記事などを執筆。「AV Watch」で藤本健の「Digital Audio Laboratory」の連載、「All About」で「DTM・デジタルレコーディング」のガイドを担当。「サウンド圧縮テクニカルガイド 」(BNN新社)、「コンプリートDTMガイド・ブック」(リットーミュージック)など著書も多数ある。

検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内