2009年7月10日

画像1:iPod touchは有料(1200円)で、iPhone OS 3.0にアップデートして新機能を使えるようになる
画像2:画面上部に表示されたスクラブバーを左右にスライドさせて曲の再生位置を移動させる操作で、指を上下にスライドすることで移動速度を調整できるようになった
画像3:iPhone 3GSの場合は「音声コントロール」を使えば、アーティスト名やリスト名を本体に話しかけて曲の選択・再生ができる
画像4:本体やハンズフリーヘッドセットのマイクで録音できる「ボイスメモ」が追加された。本体操作で「ミーティング」や「インタビュー」などラベルを付けて整理することもできる
アップルの携帯電話「iPhone」用の新OS「iPhone OS 3.0(以下、3.0)」の音楽に関係する機能を紹介しましょう。
iPhone OSは、音楽や動画を再生できる携帯電話「iPhone」と、携帯電話機能を内蔵していない「iPod touch」用のOSです。6月、動画撮影や電子コンパス機能などを搭載した新iPhone「iPhone 3GS」が発売されました。搭載OSも3.0になりさまざまな機能が追加、向上しました。
ちなみに、08年7月に国内で最初に発売された「iPhone 3G」は、当時「iPhone OS 2.0」を搭載していましたが、3.0の発表に合わせて、国内では6月18日から「iPhone 3G」は無料で、「iPod touch」は1200円で、提供が始まりました(画像1)。
ここではOS3.0にアップデートすることでiPhone 3Gに追加される、音楽に関連する機能を紹介します。まずはiPod機能による音楽再生ですが、現行のiPod nanoと同じように、本体を振ることでシャッフル再生に切り替わり、曲のスキップができる「シェイクでシャッフル」が使えるようになりました。誤作動を防ぐためにタッチ操作をロックしているときは、かばんやポケットに入れて持ち歩いていても間違って動作することはありません。また、iPodの設定画面で「シェイクでシャッフル」を「オフ」にすることもできます。
タッチしてそのまま左右に指をスライドさせ、曲の再生位置を好きな場所に移動できるスクラブバーの機能も強化されました。画面上部に表示されているスクラブバーにタッチしたまま、下に指をスライドしてから左右にドラッグすると、移動速度をゆっくりにさせることができます(画像2)。これは動画再生でも有効で、長時間の動画などで見たいシーンを探すときなどにも便利です。
メールやメモ、カレンダーなどiPhoneに保存されているすべてのデータを対象に検索できるSpotlight検索も新機能のひとつ。これは音楽や動画ファイルも検索対象となっています。聴きたい曲名やアーティスト名、アルバム名を入力して検索すれば簡単に見つかり、検索画面からそのままiPod機能を起動して再生することができます。
さらにiPhone 3GSでは、声でiPhoneの操作ができる「音声コントロール」で、アーティスト名やリスト名を本体に話しかけると、曲の選択・再生ができます(画像3)。
iPhone 3Gは3.0に更新しなくても、周辺機器をワイヤレスで接続できるBluetoothが内蔵されており、Bluetooth対応のヘッドセットを使えばハンズフリー通話ができました。3.0では、さらにステレオ接続にも対応し、Bluetooth対応のヘッドホンも使えるようになりました。本体をかばんやポケットの中に入れておき、ケーブルを気にせずに音楽が楽しめます。
このほかに、本体やハンズフリーヘッドセットの通話用マイクを活用して録音ができる、ボイスメモが追加されています(画像4)。これまでもiTunes StoreのApp Storeで録音アプリを追加インストールすることで、録音はできましたが、最初から用意されているのは便利です。ボイスメモでは、前後の無音部分をトリミングしてから保存したり、メールに録音したファイルを添付して送る機能もあって、使い勝手もよく考えられています。さらに、iPhone 3GをパソコンにつないでiTunesで同期すれば、録音にしたファイルをパソコンへ取り込むこともできます。ちなみに、録音ファイル形式は音質劣化がなく、ファイルサイズも小さくできるロスレス方式のアップルロスレスとなっていることも特徴です。
iPod touchも3.0へ更新することで、iPhone 3Gと同じようにシェイクでシャッフルや、Spotlight検索、Bluetoothヘッドホンが使えるようになります。ただし第1世代のiPod touchはBluetoothを内蔵していないので、Bluetoothヘッドホンは使えません。また、マイクを内蔵していないため、ボイスメモも使えませんので注意しましょう。

ライター兼エディター。デジタルオーディオ機器およびDTM関連を中心に雑誌やWebサイトで試用レポートや解説記事などを執筆。「AV Watch」で藤本健の「Digital Audio Laboratory」の連載、「All About」で「DTM・デジタルレコーディング」のガイドを担当。「サウンド圧縮テクニカルガイド 」(BNN新社)、「コンプリートDTMガイド・ブック」(リットーミュージック)など著書も多数ある。