2008年4月24日
最大1200fpsのハイスピードムービーや毎秒60枚の超高速連写に対応したカシオ計算機「EXILIM PRO EX―F1」
動画と静止画が撮れる三洋電機のデジタルムービーカメラ「Xacti DMX―CA8」。水深1.5メートルで連続1時間使用可能。5月下旬発売予定
春の大型連休を控え、旅行などの計画を立てている人も多いでしょうが、旅のお供に欠かせないのがデジタルカメラです。カメラ付きケータイも広く普及していますが、デジタルカメラには利用シーンに合わせた撮影ができる製品が数多く登場しています。今回は一芸に秀でたデジタルカメラについて、紹介しましょう。
旅行での撮影というと、風景などの撮影をすぐに思い浮かべますが、実はいっしょに旅行に出かけた人や旅先で出会った人など、人物を撮影することもあります。人物を撮影しようとしたとき、なかなか画角に納まりきらず、被写体から少しずつ離れながら撮影した経験はないでしょうか。遠くの風景や建物などを撮るときは、高倍率の光学ズームと手ブレ補正が便利ですが、逆に、より広いエリアを撮影したいときに便利なのが「広角」対応です。
コンパクトタイプのデジタルカメラでは、ワイド側の焦点距離が35〜38ミリ(35ミリ判換算)からのものが多いのですが、ここ数年、28ミリからの広角に対応したレンズを搭載する製品が急速に増えています。広角対応のデジタルカメラは、被写体からあまり離れなくても全体を広く撮影できるため、人物の集合写真を撮るときはもちろん、旅行先で建物などの全体を撮影したいときに効果を発揮します。旅行以外にも家探しや家を建てるときなど、室内の様子を撮影する際にも適しています。
旅行では突然、雨に降られたり、水を被ってしまったりするといったアクシデントに遭うことがあります。そんなときに心強いのが防水対応のデジタルカメラです。防水対応デジタルカメラは元々、工事現場や建設現場など、屋外で仕事をする人のための製品として販売されていましたが、ここ数年は海や川といったアウトドア、釣りやマリンスポーツでの利用などを意識した一般向けの製品が販売されています。なかには水中10メートルまでの防水に対応し、シュノーケリングやダイビングでの撮影を可能にした製品もあります。また、デジタルカメラというより、動画の撮影に力を入れた「デジタルムービーカメラ」に位置付けられている三洋電機の「Xacti(ザクティ)シリーズ」にも防水モデルがラインアップされています。
ところで、デジタルカメラのムービー撮影機能というと、やや静止画撮影の「オマケ」機能のような印象もありました。しかし、最新モデルでは多くの機種でVGA(横640×縦480ドット)以上のサイズの動画が撮影できるようになり、民生用デジタルビデオカメラでは難しかったような新機能を搭載するデジタルカメラも登場し、注目を集めています。
たとえば、カシオ計算機が発売した「EXILIM(エクシリム) PRO EX―F1」は、世界最速となる毎秒60枚という静止画の超高速連続撮影に加え、最大1200fps(フレーム/秒)でのスローモーション動画(ハイスピードムービー)の撮影を可能にしています。よくテレビのスポーツ中継などで、選手の微妙な動きが楽しめるスーパースロー再生を見かけますが、まさにあれに近い印象のスローモーションを手軽に撮影できるわけです。EX―F1のスローモーション動画の撮影ではサイズなどの違いにより、「336×96ピクセル/1200fps」「432×192ピクセル/600fps」「512×384ピクセル/300fps」の3つの撮影スピードを選べますが、30〜300fpsでの撮影は本体を操作することで、30fpsと300fpsを切り替えることもできます。そのため、通常の速度でムービーを撮影しながら、気になるシーンになったところから300fpsのスローモーション動画に切り替えるといった変化をつけたムービーの撮影もできます。ちなみに、スローモーション動画の撮影では、音声は記録されません。
実際にどのような動画が撮影できるのかは、カシオ計算機の製品情報ページなどで確認することができます。筆者自身も数回、撮影を試してみましたが、人の動きなどをスローモーション動画で撮っているだけでもかなり楽しむことができました。毎秒60枚の静止画の高速連写と組み合わせれば、今までのデジタルカメラでは難しかった決定的な瞬間を撮影できるかもしれません。ぜひ、一芸に秀でた新しいデジタルカメラを体験してみてください。

ITジャーナリスト。パソコンや携帯電話など、幅広いデジタル製品の試用レポートや解説記事を執筆。携帯電話関連では業界No.1サイト「ケータイ Watch」にも連載中。「できるWindows Vista」「できる入門 今日からはじめるパソコン Windows Vista 対応」(インプレス刊)など著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。