ライター 斎藤幾郎、西田宗千佳
FinePix Z200fd(富士フイルム)、実勢価格4万円(税込み)
サイバーショット DSC―W300(ソニー)、実勢価格4万円(税込み)
斎藤●コンパクトデジカメの現在のトレンドは「笑顔」だよね。
西田●というか、「笑顔で切れる自動シャッター」ですね。カメラといえば人がシャッターを切るもの、という常識が崩れつつあります。笑顔が写った時、自動的にシャッターが切れるようにすることで、シャッターチャンスを逃さず、失敗の少ない写真になるのが特徴。ソニーが先鞭(せんべん)をつけた機能です。
斎藤●この夏は、富士フイルムの「FinePix Z200fd」に搭載された「恋するタイマー」機能が面白い。被写体2人の顔が近づくとカウントダウンが始まって、撮影時の顔の距離に応じて「お友達」「仲良し」「ラブ」の3段階の”ラブ度”が判定できる。それだけでなく、あらかじめ被写体の人数を設定しておくと、人数分の顔が認識された時点で撮影するという、集合写真向きの機能もある。
西田●元祖であるソニーも、大人と子供の笑顔を見分けて、子供が笑った時だけシャッターを切る、という機能を「サイバーショット DSC―W300」などの新機種に投入しています。コンパクト型では、今後標準的な機能になるでしょうね。
斎藤●もともと、顔を認識してピントを合わせる機能が始まりだから、人物写真がきれいに撮れる点は安心できるからね。
西田●ピントを合わせる、という話でいえば、パナソニックの「LUMIX DMC―FX500」に搭載されている「タッチAF/AE」が魅力的です。液晶画面上の、ピントを合わせたい場所をタッチするだけで、そこにピントが合うんです。カメラを動かしたり、機能をうまく使ったりしてピントを好きな位置に合わせるのはなかなか難しいものなので、機械が苦手な人にはありがたい機能でしょう。
斎藤●今までだと、画面の中心に被写体がない場合はピントを合わせるのにテクニックが必要になることがあったからね。この機種にはタッチしてピントを合わせた対象が動くと、ピントがそれに追従するという仕組みもある。じっとできない子供を撮るにもいい機能だと思うよ。
西田●撮影の簡単さは、カメラを日常的に使う上で重要な要素ですから、こういった機能はありがたいものです。ですが一方で、「毎日写真を撮る人」の中には、写真技術にも詳しい「こだわり派」もいます。そういう人向けには、機能がシンプルでより「カメラらしい」コンパクトデジカメが支持されているようですね。
斎藤●「リコーのGR DIGITAL II」に代表されるラインだね。単焦点でズームなしだけれど、マニュアル撮影にこだわれる。最近だとシグマのDP1も注目されているね。こちらはデジタル一眼レフカメラなみの大型イメージセンサーを搭載していて、画質にこだわる人も選んでいるようだよ。
西田●GR DIGITAL IIは、とにかく画質評価が高い。プロカメラマンの中には、サブカメラとして使っている人もいるくらいで、こと画質だけなら、クラス最高といえます。
※実勢価格はアサヒ・コム独自調査です。価格を保証するものではありません。
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◆FinePix Z200fd 製品情報(富士フイルムのホームページへ)
◆サイバーショット DSC―W300 製品情報(ソニーのホームページへ)

1969年東京都生まれ。主に初心者向けのデジタル記事を執筆。朝日新聞土曜版beで「デジタル若葉マーク」を連載中。近著に「パソコンで困ったときに開く本」(朝日新聞出版)、「グーグル100%利用術」(同)、「てくの生活入門」(講談社、一部を担当)がある。

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは「電気かデータが流れるもの全般」。朝日新聞、アエラ(朝日新聞出版)、AV Watch(インプレス)などに寄稿。近著に「美学vs.実利『チーム久夛良木』対任天堂の総力戦15年史」(講談社)がある。
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