ライター 斎藤幾郎、西田宗千佳
E―420 レンズキット(オリンパス)、実勢価格6万2000円(税込み)
EOS Kiss F レンズキット(キヤノン、6月27日発売予定)、予想実売価格8万円(税込み)
斎藤●「高いデジカメ」の印象が強かったデジタル一眼レフカメラも、各社から普及価格帯の製品が登場してかなりバリエーションが豊かになっているね。
西田●フィルム時代と同じ流れですね。普及価格帯とはいえ、機能は高級機にも負けないほど。違いは、付属レンズのグレードや撮像素子のサイズ/画素数、それに連写枚数といったところでしょうか。「コンパクトデジカメよりきれいにスナップを撮りたい」というニーズならば、普及型一眼レフで十分といえます。
斎藤●コンパクトデジカメからのステップアップという面では、上級者が使う高額モデルには搭載されていないような、撮影を助ける便利な機能がいろいろあると心強い。オリンパスの「E―420」は、コンパクトデジカメでは標準的な機能になっている顔認識機能を搭載した。顔にピントを合わせて、逆光などの補正も行う。最大8人まで認識できるし、再生時に検出して素早く顔を拡大表示するという面白い機能もあるよ。
西田●一眼レフとしては、サイズがひときわ小さいのも特徴です。持ち歩く荷物を減らしたい人にはありがたいはず。ですが、他の機種では標準装備となりつつある「手ぶれ補正機能」がないのは残念なところです。小型で万能選手、という意味では、キヤノンの「EOS Kiss F」がおすすめです。
斎藤●EOS Kiss Fの手ぶれ補正はレンズ側に内蔵される。本体とセットで販売される「EOS Kiss F レンズキット」の付属レンズは手ぶれ補正搭載だけれど、交換したレンズによっては手ぶれ補正が使えない。どんなレンズでも手ぶれ補正がある方がよい、という人なら、カメラ本体に手ぶれ補正機能を内蔵しているソニーの「α(アルファ)200」がいいかもしれないね。
西田●といいますか、これは一眼レフの基本でもあるのですが、使えるレンズの規格は、メーカーによって違うものです。ここまで挙げたメーカーの機種は、それぞれ別のレンズマウント規格を採用しているので、互換性がありません。フィルムの時代から対応レンズが多いと言われているのが、キヤノンにニコン、そして元ミノルタ・現ソニーの「α」。特にニコンは、キヤノンと人気を二分します。一眼レフの世界では手ぶれ補正をレンズ側でやるのが一般的で、ニコンも手ぶれ補正はレンズ側ですね。
斎藤●ニコンの普及価格帯モデルといえば、「D60」。上級者向けの高級機をベースに低価格化をするというコンセプトのようで、シーン別の撮影モードは備えているけれど、「カメラにお任せ」という撮影のしかたを他社ほど重視していないようだね。その代わり、主要な機能について、サンプル画像の変化を見ながら設定できるアシスト機能がある、選択中の撮影モードやメニュー項目について画面に解説を出す、パソコンを使わずカメラ内で画像編集ができるといった魅力があるよ。
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※実勢価格はアサヒ・コム独自調査です。価格を保証するものではありません。

1969年東京都生まれ。主に初心者向けのデジタル記事を執筆。朝日新聞土曜版beで「デジタル若葉マーク」を連載中。近著に「パソコンで困ったときに開く本」(朝日新聞出版)、「グーグル100%利用術」(同)、「てくの生活入門」(講談社、一部を担当)がある。

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは「電気かデータが流れるもの全般」。朝日新聞、アエラ(朝日新聞出版)、AV Watch(インプレス)などに寄稿。近著に「美学vs.実利『チーム久夛良木』対任天堂の総力戦15年史」(講談社)がある。
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