2009年1月22日
画像1:ソニーのVAIOタイプP(ガーネットレッド)
画像2:ソニーのVAIOタイプC(ラグジュアリーピンク)
画像3:NECのバリュースターN770(ブラウン)
画像4:NECのバリュースターN570(ピュアホワイト)
今回は、1月に発表、発売されたソニーとNECのパソコン新製品の話をしましょう。昨年末アサヒ・コムに掲載された「’08―’09冬の買い方 デジモノガイド」のパソコン、低価格パソコンのコーナーの補足として読んでいただくのも良いでしょう。筆者も同じですし。ただし、今回は斎藤ひとりでお送りします。(斎藤幾郎)
まずはソニーのVAIO(バイオ)。なんと言っても新しいモバイルパソコン「タイプP」のインパクトが大きかったですね(画像1)。女性がパンツの後ろポケットにノートパソコンを入れて歩くコマーシャルを見た人も多いのではないでしょうか。
販売店で実物を見れば一目瞭然(りょうぜん)ですが、かなりコンパクトなノートパソコンです。サイズは幅245ミリ×奥行き120ミリ×高さ19.8ミリ。特に120ミリという奥行きは相当に短いです。実はこれ、CDやDVDのディスクの直径と同サイズ。重さも一番軽いモデルで約588グラムとパソコンとしては超軽量なので、片手でつかめちゃう手軽さです。
奥行きが短いため、キーボードの手前にパッドや手のひらを置けるスペース(パームレスト)はありません。マウスの操作にはキーボード中央部分の小さなスティック、クリックはキーボード手前のボタンを使います。慣れるまでちょっと使いにくく感じるかも知れませんが、キーボードから手を移動させずにマウスの操作ができるので、「パッドよりスティック!」派の人も多いのです。
1月8日の発表日、アサヒ・コムに掲載された一部の記事では「ネットブック」と紹介されていましたが、厳密にはちょっと違いがあります。
まず、CPU。ネットブックと同系統のインテル製CPU「Atom(アトム)」ではありますが、多くのネットブックが搭載している「N」型番のAtomではなく、より小型かつ高性能な「Z」型番のZ540というAtomを搭載しています。メモリーもほとんどのネットブックが1GBなのに対して、倍の2GBです。搭載するOSもウィンドウズXPではなくて「ビスタ」です。
要するに、タイプPが目指しているのは「普通のネットブックよりちょっと上」のモバイルノート。ただし、期待のしすぎは禁物。Atomは、あくまでネットブックのような小型端末向けのCPUなので、操作に対するレスポンスは少々もっさりしており、インテル製CPU「Core 2 Duo(コア・ツー・デュオ)」を搭載する普通のノートパソコンにはかないません。
もうひとつ、タイプPの大きな特徴が画面。8型ワイドと面積は狭いのですが、超ワイドと呼べるほど横長で解像度は1600×768ドットもあるのです。これなら、画面上にウインドーを2つ横並びに置いても余裕があります(ウインドーを並べる専用ボタンもついています)。もっとも、店頭で触っている人を観察すると、文字が小さすぎて見にくく感じている人も多いようです。
カラフルでツヤツヤのボディーは3色(直販モデルも含めれば4色)から選択でき、「小さいモバイルパソコン好き」の男性だけでなく、「キレイなパソコンが使いたい」という女性の興味もバッチリ引いているようです。
女性好みのツヤツヤボディーといえば、A4ノートサイズの「VAIOタイプC」も同様のテイスト(画像2)。こちらは店頭モデル4色に直販では3色追加の計7色。もちろん、男性が使っても恥ずかしくない色がそろっています。でも、キーボードまで桃色に染まった「ラグジュアリーピンク」は一見の価値あり。

1969年東京都生まれ。主に初心者向けのデジタル記事を執筆。朝日新聞土曜版beで「デジタル若葉マーク」を連載中。近著に「パソコンで困ったときに開く本」(朝日新聞出版)、「グーグル100%利用術」(同)、「てくの生活入門」(講談社、一部を担当)がある。

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは「電気かデータが流れるもの全般」。朝日新聞、アエラ(朝日新聞出版)、AV Watch(インプレス)などに寄稿。近著に「クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの」(朝日新書)、「美学vs.実利『チーム久夛良木』対任天堂の総力戦15年史」(講談社)がある。