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もうすぐ発売、新「一太郎」の新機能をチェック(1/2ページ)

2009年2月5日

  • 筆者:斎藤幾郎・西田宗千佳

写真画像1:統合パッケージ「JUST Suite 2009」(通常版:2万6250円、特別優待版:1万8900円、特別バージョンアップ版:1万5750円、いずれも希望小売価格、税込み)。このほか、ワープロソフト「一太郎」(通常版:2万1000円、特別優待版:1万290円、特別バージョンアップ版:8400円、同)、表計算ソフト「三四郎」(通常版:5250円、優待版:3150円、同)など、それぞれのソフトの単体パッケージがある

写真拡大図1:一太郎2009メーン画面。操作画面のデザインが一新され、シンプルで見やすくなった

写真拡大図2:「POP文字」機能。図版として「日本的POP文字」を作成し、文書に挿入することができる。デザインが「どこかで見たようなテイスト」なのが特徴

写真拡大図3:一太郎2009に搭載される「楽々はがき セレクト for 一太郎」。オマケではなく、完全な「はがき作成ソフト」が付属する

写真図4:ATOK 2009では、ローマ字で日本語の単語を入力すると、適切な英単語を和英変換して表示する。辞書引きの手間が省けて便利

写真図5:つづりがわからないときも、ATOK 2009は威力を発揮。「正しいつづりがなんとなく不確か」なときに、確認しながら入力できる

写真拡大図6:三四郎2009の「参照トレース」。C列の一番上が集計漏れしているのが、矢印ではっきりと確認できる。集計漏れを発見するのに威力を発揮

 ジャストシステムは2月6日、国産ワープロソフトの代表格「一太郎」の最新バージョン「一太郎2009」が発売になります。これにあわせ、日本語入力ソフト「ATOK」や、表計算ソフト「三四郎」など、同社の主力ソフトも、一斉に新バージョンへと切り替わります。今回は、これら新ソフトの狙いや能力を、浮川和宣(うきがわ・かずのり)社長をはじめとした、開発チームのコメントから分析し、紹介していきます。(西田宗千佳)

一太郎:「日本的な表現」にこだわる、POP文字やはがき作成機能も

 一太郎を中核とした同社のビジネスソフトは、毎年1回、2月のこの時期にバージョンアップします。「一太郎」など、それぞれのソフトを単独で購入することもできますが、セットにした「JUST Suite(ジャスト・スイート) 2009」として購入することもできます(画像1)。

 現在発売されている「オフィスソフト」の中では、マイクロソフト(以下、MS)の「マイクロソフト・オフィス」が圧倒的なシェアをもっています。おそらくみなさんも、多くの人が利用していることでしょう。率直にいって、「オフィスソフトとしてできること」を挙げていくと、マイクロソフト・オフィスもJUST Suiteにも、大きな差はありません。

 では、JUST Suiteを選ぶ価値は、一太郎を選ぶ理由は、何なのでしょうか?

 浮川社長は次のように話します。

「JUST Suiteは唯一日本語に特化したソフト。日本ユーザーのニーズを反映した使いやすさの部分に価値があります」

 例えば、MSワードと一太郎の違いとして挙げられることが多いのが「縦書き文書作成時」のクオリティーです。ワードは、A4縦の用紙に横書きするビジネス文書作成をベースに作られたソフトであり、縦書き文書作成時のディテールが、いまひとつ不自然なところがあります。それに対し一太郎は縦書きも含め、「日本語の文書を作ること」に特化して作られています。特に縦書き文書作成時、文字配列や改行位置などがワードに比べ自然で印刷クオリティーが高いこと、半角数字などを見やすく自然に横配列する「縦中横」設定を自動的に行ってくれることなどが特徴です。一太郎にはワード文書の読み込みや書き出し機能も用意されているため、MSワードの代わりに使うことももちろん可能です。

 さらに一太郎2009では、もう少し派手な装飾の部分でも、日本独自色を打ち出しています。それが「POP文字機能」です(図1、2)。

 MSワードや旧バージョンの一太郎には、縁取りに凝った文字を作成する機能が標準搭載されています。しかし、それらは、店頭や印刷物で見る「POP文字」とはちょっと違う、どことなく欧風なデザインのものでした。一太郎2009をはじめとした、JUST Suite 2009に含まれるソフトは、図1、2のように「日本のPOPを徹底的に分析して、色彩やデザインを調整した」(同社開発チーム)POP文字を作成する機能が搭載されています。スポーツ新聞の見出しや店頭のPOPで見たような文字が簡単に作れるのが魅力です。ただし、JUST Suite全体で使う機能として搭載されているためか、POP文字作成の手順が一太郎のワープロ機能の中にうまくなじんでおらず、再編集が少しやりづらいのが残念なところです。

 POP文字と並んで、一太郎2009で注目の新機能は「楽々はがき セレクト for 一太郎」です(図3)。元々は、同社が単体で発売しているはがき作成ソフト「楽々はがき」なのですが、そのメーンの機能がほぼそのまま搭載された、かなり魅力的なものです。

 本文や住所などを一太郎で作っておき、それを後から挿入して印刷する、といった連係機能もあります。ただしこれは一太郎の機能というよりは、あくまで一太郎「付属」の機能。ですから使い方は別々に覚える必要があります。

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プロフィール

斎藤幾郎(さいとう・いくお)

1969年東京都生まれ。主に初心者向けのデジタル記事を執筆。朝日新聞土曜版beで「デジタル若葉マーク」を連載中。近著に「パソコンで困ったときに開く本」(朝日新聞出版)、「グーグル100%利用術」(同)、「てくの生活入門」(講談社、一部を担当)がある。

西田宗千佳(にしだ・むねちか)

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは「電気かデータが流れるもの全般」。朝日新聞、アエラ(朝日新聞出版)、AV Watch(インプレス)などに寄稿。近著に「クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの」(朝日新書)、「美学vs.実利『チーム久夛良木』対任天堂の総力戦15年史」(講談社)がある。

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