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iPad発売で注目度アップの「モバイルWi―Fiルーター」(1/3ページ)

2010年6月3日

  • 筆者:斎藤幾郎・西田宗千佳

写真拡大画像1:イーモバイルの「Pocket WiFi」。サイズは縦約95.5×横約48.6×厚さ約14.1ミリ、約80グラムと小さく軽い。3万9850円(税込み)だが、長期契約などを組み合わせると最安値は「1円」

写真拡大画像2:WiMAXサービスで使えるNECアクセステクニカの「Aterm WM3300R」。UQ WiMAX以外のサービスでも使える。回線契約は別で、約2万4000円(税込み)。待機機能がないのが惜しい。縦約94×横約67×厚さ約22ミリ、約145グラムで、ちょっと大きめ

写真拡大画像3:日本通信の「b−mobile WiFi」。1万9800円(税込)と安価。同社の通信サービスとのセットパッケージもある。縦約99×横約54×厚さ約14ミリ、約80グラム

写真拡大画像4:6月末にバッファローが発売する「ポータブルWi―Fi(DWR−PG)」。縦約64.4×横約95×厚さ約17.4ミリ、約105グラム。予想価格は3万5800円前後。別途NTTドコモとの回線契約が必要

写真拡大画像5:ポータブルWi―Fiの有線LAN接続には付属のスタンドを使う。スタンドに載せた状態でバッテリーの充電もできる

前回紹介した注目アイテム、iPad。すでに購入した人、店頭で触ってみた人も多いのではないでしょうか。それに合わせるように注目を集めているのが「モバイルWi―Fiルーター」です。iPadのWi―Fiモデルと組み合わせるのにもピッタリな製品です。(斎藤幾郎)

一体型のモバイルWi―Fiルーターが各社から

 パソコンに限らず、ゲーム機、デジタルカメラ、音楽プレーヤーなど、Wi―Fi認定の相互接続性を持った無線LANを持つデジタル機器が増えています。iPadも、当然無線LAN(Wi―Fi)を内蔵しています。

 無線でインターネットに接続したり、ほかのデジタル機器と通信できたりして、非常に便利です。しかし、Wi―Fiはもともと、屋内など狭い範囲で利用することを想定して作られており、広いエリアでの通信ができません。路上で使える場所もありますが、ごく狭い範囲に限られます。

 そんな前提条件を打破したのが、「モバイルWi―Fiルーター」という分野の製品です。Wi―Fiの親機、インターネットに接続するためのルーター、そして、携帯電話回線などでデータ通信を行う通信アダプターの各機能をポケットサイズに一体化。バッテリーも内蔵することで、屋外に持ち出して使える「小さな親機」にしたのです。これで、iPadのWi―Fiモデルをはじめ、Wi―Fi搭載のデジタル機器が「モバイルWi―Fiルーター」を経由し、携帯電話業者や通信事業者らが持つ携帯電話回線を通じて、いつでもどこでもインターネットが使えるようになりました。

 モバイルWi―Fiルーターの火付け役になったのが、データ通信端末とパソコンを100円でセット販売するなどして話題になった通信事業者イーモバイルの「Pocket WiFi(ポケットワイファイ)」(画像1)です。それまでパソコン用のUSB通信アダプターを取り付けて使うというモバイルルーターのスタイルが一変しました。ソフトバンクモバイルも3月、同製品の取り扱いを開始しました。契約者情報の入ったSIMカードが同社のものとイーモバイルのものの2枚付属し、入れ替えることで、それぞれの回線を切り替えて利用できるようにしています。

 また、09年にサービスが始まった高速無線インターネット接続技術「モバイルWiMAX(ワイマックス)」(国内主要サービスはUQ WiMAX)向けに、NECアクセステクニカから「Aterm(エーターム)WM3300R」(画像2)が登場しました。5月には、日本通信から通信事業者を自由に選べるモバイルWiMAX用ルーター「b―Mobile WiFi(ビーモバイルワイファイ)」(画像3)も発売されています。標準ではNTTドコモの回線を二次利用する同社の通信サービスを使いますが、ソフトバンクモバイルなど他社のSIMカードがあれば、その回線も使えます。

 そして5月25日、パソコン周辺機器メーカーのバッファローがNTTBP(ブロードバンドプラットフォーム)と共同開発した「ポータブルWi―Fi DWR―PG」(画像4)を発表しました。発売は6月下旬ですが、サイズに似合わぬ高性能に、大きな注目が集まっています。

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プロフィール

斎藤幾郎(さいとう・いくお)

1969年東京都生まれ。主に初心者向けのデジタル記事を執筆。朝日新聞土曜版beの「てくの生活入門」に寄稿する傍ら、日経BP社のウェブサイト日経PC Onlineにて「サイトーの[独断]場」を連載中。近著に「パソコンで困ったときに開く本」(朝日新聞出版)、「すごく使える!超グーグル術」(ソフトバンククリエイティブ)などがある。

西田宗千佳(にしだ・むねちか)

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは「電気かデータが流れるもの全般」。朝日新聞、アエラ(朝日新聞出版)、AV Watch(インプレス)などに寄稿。近著に「クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの」(朝日新書)、「美学vs.実利『チーム久夛良木』対任天堂の総力戦15年史」(講談社)がある。

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