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撮影も「3D」に?! 3D対応デジカメをチェックする(1/3ページ)

2010年8月5日

  • 筆者:斎藤幾郎・西田宗千佳

写真拡大画像1:2009年に発売された「民生向け世界初の3D対応デジカメ」。本体だけで、撮影した3D映像を楽しむことも可能。実売価格4万9500円

写真拡大画像2:パナソニックが8月20日に発売を予定している、新ビデオカメラ「HDC―TM750」に、別売りの3Dレンズ「VW−CLT1」をセットにしたもの。通常のビデオカメラとしての機能はもちろん、3Dレンズ装着時は3D動画の撮影が可能。予想実売価格は、HDC−TM750が15万8000円、VW−CLT1が3万7800円

写真拡大画像3:レッツ・コーポレーションの小型3Dビデオカメラ「3Dsunday pocket HD camera」。記録解像度は低いが、コンパクトな手の平サイズで、気軽に3D映像が撮影できるのが特徴。3D液晶内蔵で、本体だけでも3D映像を見られる。8月下旬より、直販価格2万9800円での販売を予定

写真拡大画像4:ソニーのコンパクトデジタルカメラ「DSC―TX9」。一見通常のコンパクトデジカメだが、パノラマ撮影時にその風景映像を「3D」として記録する「3Dスイングパノラマ」機能を内蔵。実売価格4万4800円。同様の機能はTX9のほか、同社の一眼デジタルカメラ「NEX―3」「NEX―5」、コンパクトデジタルカメラ「DSC―WX5」などにも搭載されている

 テレビではいろいろと3Dの話題が出てきますが、やはり気になるのは「なにを見るのか」。映画やゲームはもちろん魅力的ですが、それだけで十分というわけではありません。

 筆者が「本命」だと思っているのは、日常的な写真やビデオ映像。すなわち、自分で撮影して保存するコンテンツです。

 当然そのためには、「立体撮影ができるデジカメ」が必要になりますが、そろそろ、その姿が見えてきたようです。今回は「3D撮影対応デジカメ」について学んでみます。(西田宗千佳)

3Dの魅力は「自作コンテンツ」にあり!

 3Dテレビやパソコンで「自分で撮影したコンテンツ」が有望なのには、大きな理由があります。それは現在の3Dが「迫力」ではなく「リアリティー」を重視したものになっているからです。

 旅行に行った時の写真やビデオに記録されているのは、楽しかった時間や現地の思い出のはず。その時に必要なのは、「なにかが飛び出してきてびっくりする」という感覚ではありません。むしろ「旅行した時に感じた空気感」のようなものが重要でしょう。

 これまでの2D撮影の場合、それを忠実に再現するのはなかなか難しいものでした。そのため、写真撮影のテクニックを磨いたり、自動撮影機能が充実したカメラが喜ばれたりするわけです。

 ところが、3D撮影になると、こと「空気感の再現」に限れば、驚くほど簡単になります。写真に写っている人物や背景の位置関係が、面白いくらいにはっきりと伝わってくるからです。撮影した時にどのような位置関係だったのかが見えてくるので、「その場にいるように」というと言い過ぎですが、より脳内の記憶とつながり、その場の感覚が呼び覚まされやすくなるわけです。

 もちろん万能ではありません。3Dで見る場合、現状では2Dほどの鮮明度や精細さを表現できるわけではありません。しかし、こと「記憶を残す」という意味でいえば、3D撮影には大きな可能性があると思っていいでしょう。正直、短期的な面白さでいえば、映画やゲームの3Dより上だと思っています。

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プロフィール

斎藤幾郎(さいとう・いくお)

1969年東京都生まれ。主に初心者向けのデジタル記事を執筆。朝日新聞土曜版beの「てくの生活入門」に寄稿する傍ら、日経BP社のウェブサイト日経PC Onlineにて「サイトーの[独断]場」を連載中。近著に「パソコンで困ったときに開く本」(朝日新聞出版)、「すごく使える!超グーグル術」(ソフトバンククリエイティブ)などがある。

西田宗千佳(にしだ・むねちか)

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは「電気かデータが流れるもの全般」。朝日新聞、アエラ(朝日新聞出版)、AV Watch(インプレス)などに寄稿。近著に「クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの」(朝日新書)、「美学vs.実利『チーム久夛良木』対任天堂の総力戦15年史」(講談社)がある。

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