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紙は捨てて「電子データ」に 書籍の「自炊」テクニック(1/3ページ)

2010年8月19日

  • 筆者:斎藤幾郎・西田宗千佳

写真拡大画像1:ドキュメントスキャナーの代表格、PFUの「Scansnap S1500」(実売価格4万9800円)。コンパクトながら動作も安定しており、利用者の評判も高い

写真拡大画像2:キヤノンのドキュメントスキャナー「DR―2510C」(実売価格4万6400円)。紙の二重送りを防止する機能に定評があり、Scansnapに次ぐ人気

写真拡大画像3:エプソンのドキュメントスキャナー「ES―D400」(直販のみ、9万9800円)。他機種に比べ高価だが、原稿読み取り速度が最大毎分40枚と速い。ほかに、スペックも価格も他社製品クラスの「ES―D200」(直販のみ、4万4800円)もある

写真拡大画像4:プラスの裁断機「PK―513L」(実売価格3万5000円)。内部のライトで裁断部を照らしつつ作業ができる。間違えて手を切るといった事故が起きにくいよう、安全機構をきちんと標準で装備しているのもポイント

 最近、「自炊」という言葉を耳にする機会が増えてきました。といっても食事とは無関係。紙の書籍を自ら「電子化」する作業のことを、冗談めかしてこのように呼びます。筆者も日常的に「自炊」をしていますが、先日自炊した書籍の数が200冊を超えました。今回は、筆者の「自炊テクニック」の一部をご紹介します。(西田宗千佳)

まずは「ドキュメントスキャナー」を用意

 書籍の自炊の流れは、意外と単純です。

 (1)本をばらばらな「紙の束」にする、(2)スキャナーでパソコンに読み込む、(3)端末で読みやすいデータに変換する、という3ステップと考えていただければいいでしょう。

 当然のことながら、必要な機器はまず「スキャナー」です。スキャナーにはいくつかの種類がありますが、効率を考えないのであれば、どんなスキャナーでもかまいません。それどころか、デジタルカメラで1ページ毎に撮影していってもいいのです。もっとも身近なスキャナーは、最近利用は増えている「複合機」型プリンターのものでしょう。しかし、この種のスキャナーは1ページずつしか読み取れないものが多く、本を1冊まとめてスキャンするには、どうしても手間がかかりすぎます。

 そのため、効率的に自炊するには、複数ページの書類を自動的に送り、表裏を一度にスキャンする機能を備えた「ドキュメントスキャナー」と呼ばれる機器を利用するのがお勧めです。比較的サイズが小さく、個人向けに売られているプリンターの半分ほどの大きさになります。

 このジャンルで最も有名なのは、PFUの「ScanSnap」シリーズでしょう。最新モデルの「S1500」(画像1)は、スペック上、毎分20枚・表裏で40ページ分のスキャンが可能です。50枚までの紙を一度にセットできるので、文庫判の小説1冊(300ページ換算)なら、入れ替え時間を多めに考えても、おおよそ10分程度でスキャンが終わる計算になります。筆者もこの製品を使っています。

 同様の機能を持つ、キヤノンの「DR―2510C」(画像2)も人気です。自炊の敵の一つは、紙が重なって送られてしまい、ページを飛ばしてスキャンされることなのですが、この機種はそれを防ぐ機能の精度に定評があります。

 エプソンが直販している「ES―D400」(画像3)は、9万9800円と高価ですが、最高で40枚/分と、他機種より高速で読み取りできるのが特徴です。本当に大量の書籍を自炊する場合、高速なスキャナーの方が効率が上がることはいうまでもありません。

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プロフィール

斎藤幾郎(さいとう・いくお)

1969年東京都生まれ。主に初心者向けのデジタル記事を執筆。朝日新聞土曜版beの「てくの生活入門」に寄稿する傍ら、日経BP社のウェブサイト日経PC Onlineにて「サイトーの[独断]場」を連載中。近著に「パソコンで困ったときに開く本」(朝日新聞出版)、「すごく使える!超グーグル術」(ソフトバンククリエイティブ)などがある。

西田宗千佳(にしだ・むねちか)

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは「電気かデータが流れるもの全般」。朝日新聞、アエラ(朝日新聞出版)、AV Watch(インプレス)などに寄稿。近著に「クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの」(朝日新書)、「美学vs.実利『チーム久夛良木』対任天堂の総力戦15年史」(講談社)がある。

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