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手書きメモはスマートフォンで「撮って残す」(1/2ページ)

2011年2月17日

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写真:画像1:キングジムが2月7日から発売した新メモ帳「ショットノート」。表紙が白と黒の二種類あり、サイズはSMLの3種。LはA5用紙サイズ大(左)で1冊630円、MはA6用紙(ハガキ)サイズ大(左から3、4つ目)で同451円、SはA7用紙サイズ大(右)で同336円。専用カバー(中央奧)も発売拡大画像1:キングジムが2月7日から発売した新メモ帳「ショットノート」。表紙が白と黒の二種類あり、サイズはSMLの3種。LはA5用紙サイズ大(左)で1冊630円、MはA6用紙(ハガキ)サイズ大(左から3、4つ目)で同451円、SはA7用紙サイズ大(右)で同336円。専用カバー(中央奧)も発売

写真:画像2:専用アプリ「ショットノートApp」での撮影画面。画面上の4つの枠内に、メモの四隅のマークを入れるように撮影することで、ゆがみ補正を行う。用紙に影がかかるとうまく認識できないことが多いようだ拡大画像2:専用アプリ「ショットノートApp」での撮影画面。画面上の4つの枠内に、メモの四隅のマークを入れるように撮影することで、ゆがみ補正を行う。用紙に影がかかるとうまく認識できないことが多いようだ

写真:画像3:自動できちんと長方形に補正されたメモ(左)。もちろん拡大もできるので、多少は細かく書いても大丈夫。ページ上部の書き込みスペースに日付や番号を書き込むと、ちゃんと日付や番号として認識する(右)拡大画像3:自動できちんと長方形に補正されたメモ(左)。もちろん拡大もできるので、多少は細かく書いても大丈夫。ページ上部の書き込みスペースに日付や番号を書き込むと、ちゃんと日付や番号として認識する(右)

写真:画像4:エバーノートに取り込んだショットノートのメモ。手書き文字認識の対象になり、「買い物」で検索できた拡大画像4:エバーノートに取り込んだショットノートのメモ。手書き文字認識の対象になり、「買い物」で検索できた

写真:画像5:無料版のCamScanner Free。用紙の領域が自動認識されているが、四隅の丸をドラッグして手動での指定も可能。取り込み画像はややノイズが多い印象拡大画像5:無料版のCamScanner Free。用紙の領域が自動認識されているが、四隅の丸をドラッグして手動での指定も可能。取り込み画像はややノイズが多い印象

写真:画像6:ウェブサービスとの連携が多彩なのもCamScannerの特徴。すべての画像がひとつのPDFファイルとして保存される拡大画像6:ウェブサービスとの連携が多彩なのもCamScannerの特徴。すべての画像がひとつのPDFファイルとして保存される

写真:画像7:名刺の写真から「連絡先」を登録できるソースネクストの「超名刺 Business Card Manager」(350円)。写真を見ながら電話番号やアドレスを入力できる。こちらにもエバーノート連携機能がある拡大画像7:名刺の写真から「連絡先」を登録できるソースネクストの「超名刺 Business Card Manager」(350円)。写真を見ながら電話番号やアドレスを入力できる。こちらにもエバーノート連携機能がある

 iPhone(アイフォーン)や各社のアンドロイドケータイといった「スマートフォン」のおかげで、いつでもどこでもインターネットの情報や自分のデータを利用するのがよりいっそう身近になりました。その一方で、紙とペンを使う「手書きのメモ」の手軽さ、素早さも捨てがたいものです。そこで出てきたのが、「手書きのメモをスマートフォンのカメラで撮影して取り込み、管理する」というアイデア。文具メーカー、キングジムのメモ帳「ショットノート」(画像1)を使うアプリをはじめ、メモを取り込み管理するアプリを紹介します。(斎藤幾郎)

「アプリ連携」が前提のメモ帳「ショットノート」

 2月7日に発売された新しいメモ帳「ショットノート」の製品コンセプトは、“手書きメモをすっきりデジタル化”。書いたメモをiPhoneのカメラで撮影して、画像として取り込むことを前提にしています。

 そのための専用アプリ「SHOT NOTE」(ショットノートApp)は、App Storeで無償配布されています。対応機種はiPhone3GS/4とカメラ搭載の最新iPod touch。オートフォーカス機能のないiPhone3Gは非対応となっています。いまのところ「アンドロイド・スマートフォン」にも対応していません。

 ショットノートと専用アプリを組み合わせることで、iPhoneの狭い画面で文字入力するのが苦手な人が素早くメモを書いてiPhoneに保存したり、手書きのラフスケッチなどを手軽にデジタル化したりするのに役立ちます。

 ショットノートにはiPhoneへの取り込み時に役立つ工夫が2つあります。ひとつは、メモを斜めに撮影しても自動で確実に傾きを補正できるように、各ページの四隅に認識用のマークをつけたこと。メモをショットノートAppで撮影すると、マークを自動認識して、きれいな長方形に直してくれるのです(画像2、3)。

 もう一つの工夫は、ページ上部に数字の書き込みスペースを設けたこと。枠の上に昔のデジタル時計のような字体で数字を書くと撮影時に認識されて、4桁の数字と6桁の日付を自動入力できるのです。4桁の数字は、通し番号や自分流の分類ナンバーとして使えます。ショットノートAppで撮影日時が自動で記録されるのに日付を書き込めるのは、「メモを書いた日」と「iPhoneへの取り込み日」が違う場合に備えてのこと。あるいは、手書きの日付をスケジュールの「予定日」として使うのもアリですね。

 それ以外の手書きの内容は、すべて画像として保存され、「文字データ」としては扱われません。文字を書いてもiPhoneには内容が分からず検索対象にも出来ませんが、利用者である人間が見て理解できればそれでいい、というメモ書きも結構あるもの。メモが複数たまっても、リスト上のサムネイル(縮小見本)やタイトルだけでも結構内容が分かるものです。

 それでは満足できない、と言う人は、日本でも利用者が増えているエバーノート社の情報管理サービス「Evernote(エバーノート)」との連携機能を使いましょう。ショットノートAppで選んだメモをエバーノートに登録できるのです。

 登録したメモはエバーノート上で管理できるので、「画像データから文字を認識して検索できる機能」が使えます。エバーノートの文字認識は、日本語の手書きにはまだそれほど強くないのですが、大きめの文字をしっかり書けば、意外とうまくいきます(画像4)。

 ショットノートと専用アプリ、そしてエバーノートの組み合わせはなかなかスマートですが、ショットノートがメモ帳としてはちょっとお高いことと、専用アプリの完成度がイマイチなのが難点。特にアプリはいきなり「落ちて」(異常終了して)しまうことがあるのが困りもの。機能面でもまだまだ使いやすくする余地があり、改良を望みたいところです。

 そしてもちろん、現在日本でも急速にユーザーを増やしつつある「アンドロイド・スマートフォン」対応のアプリも待たれます。キングジムによると、今のところ具体的な開発予定はないとのことですが、今後に期待しましょう。

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プロフィール

斎藤幾郎(さいとう・いくお)

1969年東京都生まれ。主に初心者向けのデジタル記事を執筆。朝日新聞土曜版beの「てくの生活入門」に寄稿する傍ら、日経BP社のウェブサイト日経PC Onlineにて「サイトーの[独断]場」を連載中。近著に「パソコンで困ったときに開く本」(朝日新聞出版)、「すごく使える!超グーグル術」(ソフトバンククリエイティブ)などがある。

西田宗千佳(にしだ・むねちか)

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは「電気かデータが流れるもの全般」。朝日新聞、アエラ(朝日新聞出版)、AV Watch(インプレス)などに寄稿。近著に「メイドインジャパンとiPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電」(朝日新書)、「iPad vs.キンドル 日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏」(エンターブレイン)がある。

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