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ひろがる「日本向け」スマートフォン(1/2ページ)

2011年7月14日

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写真:画像1:ソニーエリクソンの「Xperia acro」。写真は、NTTドコモから発売される「Xperia acro SO―02C」。カラーバリエーションは異なるが、KDDI(au)から発売される「XPERIA acro IS11S」も、ほぼ同様の機能・仕様である拡大画像1:ソニーエリクソンの「Xperia acro」。写真は、NTTドコモから発売される「Xperia acro SO―02C」。カラーバリエーションは異なるが、KDDI(au)から発売される「XPERIA acro IS11S」も、ほぼ同様の機能・仕様である

写真:画像2:シャープがソフトバンクモバイルから7月下旬以降に発売を予定している「AQUOS PHONE THE HYBRID 007SH J」。スマートフォンでありながら、二つ折り・テンキー付き。機能的にはスマートフォンにフィーチャーフォンのそれを盛り込んだような形になっている拡大画像2:シャープがソフトバンクモバイルから7月下旬以降に発売を予定している「AQUOS PHONE THE HYBRID 007SH J」。スマートフォンでありながら、二つ折り・テンキー付き。機能的にはスマートフォンにフィーチャーフォンのそれを盛り込んだような形になっている

写真:画像3:シャープがKDDI(au)から発売した「AQUOS PHONE IS11SH」。ソフトバンクモバイルの007SH Jと似た特質を持っているが、こちらは二つ折りでなくスライド式拡大画像3:シャープがKDDI(au)から発売した「AQUOS PHONE IS11SH」。ソフトバンクモバイルの007SH Jと似た特質を持っているが、こちらは二つ折りでなくスライド式

写真:画像4:NECカシオモバイルコミュニケーションズがNTTドコモより発売した「MEDIAS WP N―06C」。7.9ミリの薄型ボディかつ防水対応で、しかも赤外線・ワンセグ・おサイフケータイの3機能を搭載する拡大画像4:NECカシオモバイルコミュニケーションズがNTTドコモより発売した「MEDIAS WP N―06C」。7.9ミリの薄型ボディかつ防水対応で、しかも赤外線・ワンセグ・おサイフケータイの3機能を搭載する

 今年の夏の携帯電話新製品の特徴は、なんといっても「スマートフォン」が目立つことです。昨年末あたりからスマートフォンの人気が高まっていますが、この夏からは、広告で扱われる「注力機種」もスマートフォンとなってきて、本格的にスマートフォンへの移行が進んでいる印象です。

 その中でも気になるのは、日本メーカーが日本市場にあわせて作った「日本的スマートフォン」。今回は、日本市場に向けたスマートフォンが、一般的なスマートフォンと具体的にどう違うかをみてみましょう。(西田宗千佳)

「スマートフォン」と「フィーチャーフォン」が違う理由とは?

 スマートフォンといえば、一般的な携帯電話(フィーチャーフォン、あまり良くない俗称として「ガラパゴズケータイ」などとも呼ばれます)とはだいぶ違うもの、という印象が強いのではないでしょうか? 今でも、スマートフォンではスマートフォンならではの流儀や使い方を覚えねばならない部分が少なからずあり、それが一つの障壁となっています。

 ですが、それと同じくらい大きいのは、機能面で「フィーチャーフォンにあってスマートフォンにないもの」が少なくないことです。

 例えばワンセグや赤外線通信。ワンセグは、電車内での暇つぶしなどに利用している人も多いですが、大きな災害が起きた時などに情報を収集するために使う、という人も少なくないはずです。赤外線通信は、メールアドレスや電話番号などを簡単にやりとりするために使うもの。30代以下の比較的若い層では、連絡先を教え合う際、頻繁に使われています。どちらも使わない人は使わない機能ですが、意外と利用率の多いものでもあります。

 同じような位置づけでありながら、もう少し規模が大きく、対応が大変なものに「おサイフケータイ」があります。非接触型ICカード機能を内蔵し、各種会員証や決済サービスに利用するものですが、もっとも重要な利用例としては「モバイルSuica」などの交通系決済サービスが挙げられます。小銭が不要になること、財布を取り出す必要性が減ること、携帯電話上で各種チケットが購入できることなどから、日常的に便利に使っている、という方もいるはずです。

 これらの機能がスマートフォンに搭載されてこなかった理由は単純。どれも日本市場に特有の機能で、他の国では使われていないからです。例えばiPhoneは、世界中でほぼ同じモデルが販売されています。サムスン電子やHTCといった企業が作るスマートフォンも同様に、市場の広いアメリカやヨーロッパで売られているモデルと同じものが、ソフトウエアを若干変更する形で販売されています。多くの企業には日本市場だけのために新機種を開発する余裕はなかなかありません。

 今夏の「日本的スマートフォン」は、そういった点を解消するところからはじまっています。最も特徴的な存在は、NTTドコモおよびKDDI(au)から発売される「Xperia acro(エクスペリア・アクロ)」(画像1)です。

 この機種は、春にNTTドコモから発売された「Xperia arc(エクスペリア・アーク) SO―01C」をベースに開発された製品です。Xperia arcは全世界で同一仕様のものが販売されています。ですから、「赤外線」「ワンセグ」「おサイフ」といった機能は搭載されていません。

 Xperia acroは、上記3つを中心とした「日本的スマートフォン」を構成するために必要な機能を追加した製品です。ベースが同じですから、開発や製造の効率は日本のための1機種だけを用意するよりはかなり良くなります。機能追加された分だけacroはarcより若干分厚くなっていますが、そのあたりはトレードオフと考えればいいでしょう。

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プロフィール

斎藤幾郎(さいとう・いくお)

1969年東京都生まれ。主に初心者向けのデジタル記事を執筆。朝日新聞土曜版beの「てくの生活入門」に寄稿する傍ら、日経BP社のウェブサイト日経PC Onlineにて「サイトーの[独断]場」を連載中。近著に「パソコンで困ったときに開く本」(朝日新聞出版)、「すごく使える!超グーグル術」(ソフトバンククリエイティブ)などがある。

西田宗千佳(にしだ・むねちか)

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは「電気かデータが流れるもの全般」。朝日新聞、アエラ(朝日新聞出版)、AV Watch(インプレス)などに寄稿。近著に「メイドインジャパンとiPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電」(朝日新書)、「iPad vs.キンドル 日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏」(エンターブレイン)がある。

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