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2012年3月29日
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斎藤・西田のデジタルトレンド・チェック

インターネット・エクスプローラーが自動で最新版に(1/2ページ)

筆者 斎藤幾郎・西田宗千佳

写真:画像1:自動アップグレードでXPにインストールされる、IE8。IE7と表示が似ているが、画面右の「?」ボタンで表示されるメニューからバージョンを確認できる。IE6からの大きな変化は、ひとつのウィンドウ内で複数のページの表示を切り替える「タブ」機能が搭載されたこと拡大画像1:自動アップグレードでXPにインストールされる、IE8。IE7と表示が似ているが、画面右の「?」ボタンで表示されるメニューからバージョンを確認できる。IE6からの大きな変化は、ひとつのウィンドウ内で複数のページの表示を切り替える「タブ」機能が搭載されたこと

写真:画像2:自動アップグレードでビスタ、7にインストールされるIE9。従来のバージョンとは画面構成が大きく変わり、シンプルになった。メニューやボタンが減りすぎて、これまであった機能をどう使うか戸惑う人も多い。「お気に入り」の表示ボタンは右側に移動している拡大画像2:自動アップグレードでビスタ、7にインストールされるIE9。従来のバージョンとは画面構成が大きく変わり、シンプルになった。メニューやボタンが減りすぎて、これまであった機能をどう使うか戸惑う人も多い。「お気に入り」の表示ボタンは右側に移動している

写真:画像3:従来のウィンドウズ・アップデートで表示されていた、IEのアップグレードを行うか確認する画面(ウィンドウズ7で表示されたIE9のもの)。今回の変更で、これが表示されなくなる。以前この画面が表示された際に「インストールしない」を選んだ場合、今回始まった自動アップグレードによって同じバージョンのIEが入ることはない拡大画像3:従来のウィンドウズ・アップデートで表示されていた、IEのアップグレードを行うか確認する画面(ウィンドウズ7で表示されたIE9のもの)。今回の変更で、これが表示されなくなる。以前この画面が表示された際に「インストールしない」を選んだ場合、今回始まった自動アップグレードによって同じバージョンのIEが入ることはない

写真:画像4:「コントロールパネル」―「システムとセキュリティ」―「Windows Update」―「設定の変更」を選んで、「重要な更新プログラム」の項目を「更新プログラムを自動的にインストールする(推奨)」にすると、ウィンドウズ・アップデートが有効になる(ウィンドウズ7の場合)拡大画像4:「コントロールパネル」―「システムとセキュリティ」―「Windows Update」―「設定の変更」を選んで、「重要な更新プログラム」の項目を「更新プログラムを自動的にインストールする(推奨)」にすると、ウィンドウズ・アップデートが有効になる(ウィンドウズ7の場合)

 今週になって、マイクロソフトのブラウザー「インターネット・エクスプローラーの表示が変わった」とビックリしたり、周囲からそのような相談を受けた人はいませんか? これは、最新のインターネット・エクスプローラー(IE)が自動でインストールされたためです。従来は、インストール前に確認画面が出ていましたが、出なくなったのです。今回は、その背景を説明しましょう。(斎藤幾郎)

「ユーザーの確認」なしでインストールされる

 マイクロソフトは28日、ウィンドウズ標準のウェブブラウザー「インターネット・エクスプローラー」(IE)の自動アップグレードが、日本でも27日に始まったことを発表しました。簡単に言えば、「インストール前に確認画面を表示するのをやめました」ということです。

 この措置は、海外ですでに1月から始まっており、徐々に適用される地域が増えていました。それらの地域で大きなトラブルは起きていないことから、日本でも開始に踏み切ったものです。

 この変更で、ウィンドウズXPにはIE8(画像1)が、ビスタと7にはIE9(画像2)が、それぞれ自動的に(ある意味「勝手に」)インストールされるようになりました。IEの見た目が変わった理由はこれなのです。XPのバージョンがひとつ古いのは、IE9以降はXPに非対応だからです。

 今回の変化は、最近完成した「次のIE」が入ったということではありません。現在入手可能な「すでにある中で一番新しいバージョンのIE」がインストールされたということです。

 このような変化がない場合は、「すでに最新版が入っている(A)」か、「まだインストールされていないだけ(B)」か、「インストールされない理由がある(C)」かのいずれかです。バージョンはIEの画面から確認できます。

 IEの配布には、「ウィンドウズ・アップデート」という仕組みが利用されています。インターネットを利用し、定期的にマイクロソフトに問い合わせて、更新プログラムがあればダウンロードしてインストールする機能です。これにより、ウィンドウズを常に最新に保つことができます。

 パソコン側で特に設定を変えていなければ「自動更新」が有効なので、利用者が特別な操作をしなくても更新作業が行われます(ときどき「再起動して下さい」と表示されることはありますが)。普段は、セキュリティーの更新プログラムなど、目に見えない部分の動作を修正するプログラムが配布されています。

 IEもこの仕組みで配布されていますが、これまで通常の更新とは事情が異なっていました。現在使っているIEの不具合修正等は自動で行われますが、IE8が9になるなど「新バージョン」が登場した場合には、現在のバージョンと入れ替えるかどうか利用者に確認画面(画像3)を出し、インストールを実行するか選べるようになっていたのです。

 このように、新バージョンに入れ替えることを「アップグレード」と呼びます。今回発表の「自動アップグレードの開始」とは、この部分が自動化されたことを意味します。現在使える中で最新のIEが自動でインストールされたのです。

 とはいえ、ウィンドウズ・アップデートはすべてのパソコンで同時に行われるわけではありません。マイクロソフトのサーバーや通信回線の負担を抑えるため、徐々に配布先のパソコンが増えるようになっています。パソコン側の設定にも左右されます。自動アップグレードがまだ行われていないパソコンもありそうです(B)。

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プロフィール

斎藤幾郎(さいとう・いくお)

1969年東京都生まれ。主に初心者向けのデジタル記事を執筆。朝日新聞土曜版beの「てくの生活入門」に寄稿する傍ら、日経BP社のウェブサイト日経PC Onlineにて「サイトーの[独断]場」を連載中。近著に「パソコンで困ったときに開く本」(朝日新聞出版)、「すごく使える!超グーグル術」(ソフトバンククリエイティブ)などがある。

西田宗千佳(にしだ・むねちか)

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは「電気かデータが流れるもの全般」。朝日新聞、アエラ(朝日新聞出版)、AV Watch(インプレス)などに寄稿。近著に「形なきモノを売る時代 タブレット・スマートフォンが変える勝ち組、負け組」(ビジネスファミ通)、「メイドインジャパンとiPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電」(朝日新書)がある。

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