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2012年4月12日
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斎藤・西田のデジタルトレンド・チェック

「ペンによる手書き」を重視した「電子ペン」対応製品(1/2ページ)

筆者 斎藤幾郎・西田宗千佳

写真:画像1:NTTドコモの電子ペン対応スマートフォン「GALAXY Note SC―05D」(サムスン製)。色は白のみ。価格は約7万円。新規契約時の実質負担額は2万1630円。次世代高速回線のXi(クロッシィ)対応もポイント拡大画像1:NTTドコモの電子ペン対応スマートフォン「GALAXY Note SC―05D」(サムスン製)。色は白のみ。価格は約7万円。新規契約時の実質負担額は2万1630円。次世代高速回線のXi(クロッシィ)対応もポイント

写真:画像2:レノボの「ThinkPad Tablet」。無線LAN専用の16GBモデルは直販価格は4万7040円。32GB(5万4390円)、64GB(6万1950円)のモデルもある。ただし、電子ペンは別売り(3990円)拡大画像2:レノボの「ThinkPad Tablet」。無線LAN専用の16GBモデルは直販価格は4万7040円。32GB(5万4390円)、64GB(6万1950円)のモデルもある。ただし、電子ペンは別売り(3990円)

写真:画像3:アスーステックコンピューターの「Eee Slate B121(個人向けモデル)」(店頭価格約10万円)。タブレット型パソコンとしては高性能だが、ハードディスク代わりのSSDは容量が約64GBと少ないので注意が必要拡大画像3:アスーステックコンピューターの「Eee Slate B121(個人向けモデル)」(店頭価格約10万円)。タブレット型パソコンとしては高性能だが、ハードディスク代わりのSSDは容量が約64GBと少ないので注意が必要〈「Eee Slate B121(個人向けモデル)」を商品検索〉

写真:画像4:ワコムのペンタブレット「Bamboo」シリーズのうち一般向けのソフトが付属するのが「Bamboo Fun」。写真は専用板の面積がA6用紙ほどのスモールモデルCTH―470(店頭価格約1万500円)。白黒ピンクの三色から選べる。専用板がA5サイズほどのミディアムモデルCTH−670(店頭価格約1万6000円)もある(白と黒のみ)拡大画像4:ワコムのペンタブレット「Bamboo」シリーズのうち一般向けのソフトが付属するのが「Bamboo Fun」。写真は専用板の面積がA6用紙ほどのスモールモデルCTH―470(店頭価格約1万500円)。白黒ピンクの三色から選べる。専用板がA5サイズほどのミディアムモデルCTH−670(店頭価格約1万6000円)もある(白と黒のみ)〈「Bamboo Fun CTH―470」を商品検索〉

写真:画像5:ワコムのペンタブレット内蔵の24.1型ワイド液晶ディスプレー「Cintiq 24HD」(店頭価格約25万円)。ペン専用で、タッチ操作には非対応。1920×1200ドットの画面は、通常の垂直から、水平に近い角度にまで角度を自在に変えられるので、楽な姿勢で作業ができる。1600×1200ドットの21.3型モデルCintiq 21UX(店頭価格約21万5000円)、1280×800ドットの12.1型モデルCintiq 12WX(店頭価格約10万円)もある拡大画像5:ワコムのペンタブレット内蔵の24.1型ワイド液晶ディスプレー「Cintiq 24HD」(店頭価格約25万円)。ペン専用で、タッチ操作には非対応。1920×1200ドットの画面は、通常の垂直から、水平に近い角度にまで角度を自在に変えられるので、楽な姿勢で作業ができる。1600×1200ドットの21.3型モデルCintiq 21UX(店頭価格約21万5000円)、1280×800ドットの12.1型モデルCintiq 12WX(店頭価格約10万円)もある〈「Cintiq 24HD」を商品検索〉

 スマートフォンやタブレットの普及で、画面を指でタッチして操作するのは珍しいことではなくなりました。メーカーの中には、指でのタッチ操作に加え、「専用ペン」での手書きにも対応する製品を発売しています。今回はそうした製品を紹介しましょう。(斎藤幾郎)

ドコモは「電子ペン」搭載のスマートフォンを発売

 画面を直接タッチして操作できるスマートフォンやタブレットで、文字や絵を画面に直接「手書き」したいと考える人は少なくありません。ちょっとした思いつきは、画面のキーボードで文字入力するより文字を手書きで「絵」としてそのまま残す方が素早いですし、説明図やアイデアスケッチをササッと書くなら白紙に「手描き」するのが手軽です。

 スマートフォンやタブレット向けの「手書き(手描き)アプリ」はいろいろと提供されているのですが、実のところ、現在のスマートフォンやタブレットは、そうした用途には少し不向きな面があります。

 その理由は、タッチ操作を行う画面のタッチパネルの方式にあります。

 現在、スマートフォンとタブレットのほとんどが、タッチパネルに「静電容量方式」のものを採用しています。画面表面に微弱な電気を流し、電気を通す材質が触れた際に生じる電気の流れの変化でタッチ位置を検知するものです(人体も電気を通します)。操作に対する反応が速く、複数箇所の同時タッチ(マルチタッチ)も検知できるといった特徴があります。

 タッチ位置の連続的な変化(=指の動き)も検知しますから、適切なアプリがあれば、文字や絵を「描く」こともできます。ただ、スマートフォンやタブレットでは、誤検知を防ぐため指先程度の面積(太さ)でタッチされないと反応せず、動きが素早い場合に途中の検知を省略するなどの調整がなされています。そのため、手書き(手描き)に求められる、「狙った一点を指す」とか、「滑らかな曲線を素早く描く」といったことがあまり得意ではありません。かなりアプリ側での工夫がいるのです。

 以前、本欄で「指の代わりに使えるペン」を紹介しました。これも、「指より描きやすい」とはいえ、本体側に起因する上の弱点を完全に克服できるわけではありません。

 そこで、「手書き(手描き)」を快適にするために採用されるのが、機械式の専用ペンと画面側の専用センサーの組み合わせで精密な線を描けるようにした、電子のペンです(ペンタブレットなどと呼びます)。線の太さや濃淡を変える筆圧(ペン先に加わる力)検知や、ペン上のボタンによる特別な操作もできます。

 この電子ペンを搭載したスマートフォンが、NTTドコモから登場しました。4月6日に発売された5.3型の液晶を搭載したAndroid(アンドロイド)スマートフォン、「GALAXY Note(ギャラクシーノート) SC―05D」(画像1)です。「S Pen」と呼ばれる専用ペンで、指より細かい手書きができます。

 ギャラクシーノートには、手書きでメモを取るアプリ、コメントやイラストの書き込みやペン操作で細かい写真の切り抜きができる画像アプリといった、電子ペンで活用できる専用アプリが付属します。

 また、日本のメタモジが開発した、キーボードの代わりに手書きで日本語入力を行う「mazec(マゼック)」を含む、デジタルノート・アプリ「7notes with mazec―T」も標準搭載されています。マゼックは専用ペンのないアンドロイド・スマートフォンやiPhoneでも使えますが(iPhone版は7notes内でのみ使用可)、S Penだと指や指代わりのペンより細かい文字が書きやすいです。

 画面が約5.3型でスマートフォンとしては大きいのも、手書きのしやすさを重視した選択でしょう。それでも、「手書きのスペース」としては小さめ。指より細かく書きやすいペンの存在が光ります。

 手書き以外の部分も、他の機種に劣らぬ高性能モデルに仕上がっています。ドコモの高速通信サービス「Xi(クロッシィ)」に対応し、ワンセグチューナーも内蔵しています。

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プロフィール

斎藤幾郎(さいとう・いくお)

1969年東京都生まれ。主に初心者向けのデジタル記事を執筆。朝日新聞土曜版beの「てくの生活入門」に寄稿する傍ら、日経BP社のウェブサイト日経PC Onlineにて「サイトーの[独断]場」を連載中。近著に「パソコンで困ったときに開く本」(朝日新聞出版)、「すごく使える!超グーグル術」(ソフトバンククリエイティブ)などがある。

西田宗千佳(にしだ・むねちか)

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは「電気かデータが流れるもの全般」。朝日新聞、アエラ(朝日新聞出版)、AV Watch(インプレス)などに寄稿。近著に「形なきモノを売る時代 タブレット・スマートフォンが変える勝ち組、負け組」(エンターブレイン)、「メイドインジャパンとiPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電」(朝日新書)がある。

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