現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. ライフ
  3. デジタル
  4. 斎藤・西田のデジタルトレンド・チェック
  5. 記事
2012年4月19日
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

斎藤・西田のデジタルトレンド・チェック

月1000円以内で数千番組が見放題! イマドキの定額ネット配信はここまで進化(1/2ページ)

筆者 斎藤幾郎・西田宗千佳

写真:画像1:ハリウッド発の映画・ドラマを中心に見られる「Hulu」。利用料金は月額980円。コンテンツ提供元にテレビ東京が加わり、ラインナップがさらに強化された拡大画像1:ハリウッド発の映画・ドラマを中心に見られる「Hulu」。利用料金は月額980円。コンテンツ提供元にテレビ東京が加わり、ラインナップがさらに強化された

写真:画像2:バンダイが運営する「バンダイチャンネル」。同社が強いアニメを軸に、月額1000円で6000以上の番組が見放題。パソコン・タブレット・スマートフォンのウェブブラウザーから利用拡大画像2:バンダイが運営する「バンダイチャンネル」。同社が強いアニメを軸に、月額1000円で6000以上の番組が見放題。パソコン・タブレット・スマートフォンのウェブブラウザーから利用

写真:画像3:NHKの番組を見られる「NHKオンデマンド」。放送から2週間以内の番組が対象となる見逃し見放題パック」と、それ以降の番組から選ばれた番組が見られる「特選見放題パック」の2種類がある。それぞれ945円。パソコン・タブレット・スマートフォンのウェブブラウザーから利用拡大画像3:NHKの番組を見られる「NHKオンデマンド」。放送から2週間以内の番組が対象となる見逃し見放題パック」と、それ以降の番組から選ばれた番組が見られる「特選見放題パック」の2種類がある。それぞれ945円。パソコン・タブレット・スマートフォンのウェブブラウザーから利用

 みなさんは、毎月「映像」にどのくらいお金を払っているでしょうか? 衛星放送やケーブルTV、レンタルDVDなどが中心でしょうか。好きな映画やドラマを見て余暇を楽しみたい、という人は多いはずですが、そこに湯水のようにお金を使う、というわけにはいかないでしょう。

 そんな中、「1000円以内」で見たい番組を、好きな場所で自由に見られるネットサービスが増え始めています。今回は、そんな「1000円以下・マルチ端末・見放題」な映像配信サービスに注目してみましょう。(西田宗千佳)

機器も時間も選ばず、自由に映像を楽しむ

 ネットを使った映像配信は、もはやそう珍しいものではありません。パソコンで日常的に見ている……という人も少なくないでしょう。

 しかし、パソコンでしか見られない、というのはちょっと窮屈です。映画やドラマは、大きな画面のテレビで、リラックスして観たい……という人も少なくないはずです。

 また、別の「リラックス」方法として、タブレットでの視聴も注目です。ベッドの中などで映像を見るには、タブレットがかなり快適なのです。実は筆者も、昨年秋に2週間ばかりひどい風邪を引いた時、ベッドの中でタブレットで映像を見て過ごしたことがあります。そういう時はもちろんですが、旅行・出張などでホテルに泊まっている時や、寝付きが悪い時などに、気になる映画・ドラマなどをちょっと見る……という使い方はなかなかいいものです。

 そういう時に便利なのが、今回紹介する「いまどきの映像配信サービス」です。

 インターネットを使った映像配信といえば、広告で運営される「無料型」か、1本ずつダウンロード購入、もしくは一定期間の再生権を買う「単品型」が中心です。前者は気軽に見られるものの、すべてが無料というわけはなく、品揃えの点に問題があります。単品型の品揃えは意外と充実しているのですが、1本数百円ずつ支払っていると、意外と料金がかさみます。気に入ったものをダウンロード購入するならともかく、レンタルの場合、ちょっと負担が大きいとも感じます。

 しかし、今回紹介する3つのサービスは、この両方の問題点をクリアーしています。理由は、料金体系として「月額固定・見放題」を採用しているからです。しかも重要なのは、見る機器は1つに限定されているわけではなく、複数の機器で1つの契約を使い、好きな時に見られます。例えば、ある日はパソコンで見て、別の日にはタブレットで見て、また別の日はゲーム機で見る……といったことができるわけです。

 具体的に一つのサービスを例にとってみていきましょう。フールージャパンのオンライン動画配信サービス「Hulu」(フールー)は、アメリカで生まれた見放題型の映像配信サービスで、日本には昨年9月にサービスをスタートしました。当初は月額1480円でしたが、この4月より、980円に価格を大きく下げました。

 Huluはアメリカ生まれだけに、ハリウッドの映画会社をベースに持つ企業です。そのため、ハリウッド映画やアメリカのテレビドラマを中心としたサービスを展開しています。現在は、日本の映画会社やテレビ東京などとも提携し、日本で作られた映画や番組も増えています。見られる映像のバラエティという意味では、もっとも充実したサービスといえます。4月現在、映画が725本以上、テレビ番組が5000話以上あると言います。

 映像はダウンロードして見るのでなく、いわゆる「ストリーミング」形式で見ます。そのため、ネットの繋がっていないところではまったく見ることができません。しかし逆に言うと、ネットで繋がっていれば、かなり自由度は高いのです。

 Huluは現在、プレイステーション3やXbox 360と行ったゲーム機、ソニーやパナソニックのテレビ、iPhoneやiPad、そしてAndroidのスマートフォンやタブレットで視聴できます。そしてもちろん、パソコンでも。複数の機器で見るといっても、複数の契約が必要なわけではありません。1契約(すなわち、同じIDとパスワードを入力して利用する)で、すべての機器が使えます。

 衛星放送やケーブルTVは、設備が整ったところでしか見られません。また通常は、1契約につき1カ所の視聴が基本です。ですから通常は、リビングで見るものです。しかもあくまで「放送」ですから、番組は番組表通りに流され、好きな番組を好きな時に見るわけにはいきません。

 しかし、Huluのような映像配信では、複数の機器を1つのIDで使えるので、ネットさえ繋がっていれば、家の中どこにいても見られますし、それどころか、外出先でもかまいません。

 面白いことに、各機器で「続き」が見られるのです。例えば、パソコンである映画を途中まで観たとします。その後、タブレットでHuluを開くと、先ほど途中まで見た映画が表示され、続きからすぐに見られるのです。これは、映像をすべてダウンロードせず、逐次転送しながら見るストリーミングの性質をうまく使った上で、再生を終えた位置を記録しておく仕組みを導入することで実現されているものです。

 もちろん、衛星放送やケーブルTVほどたくさんの番組が流れてくるわけではありませんが、場所や時間や機械にこだわらず、映像を気楽に楽しむにはとても向いたサービスといえるでしょう。

前ページ

  1. 1
  2. 2

次ページ

プロフィール

斎藤幾郎(さいとう・いくお)

1969年東京都生まれ。主に初心者向けのデジタル記事を執筆。朝日新聞土曜版beの「てくの生活入門」に寄稿する傍ら、日経BP社のウェブサイト日経PC Onlineにて「サイトーの[独断]場」を連載中。近著に「パソコンで困ったときに開く本」(朝日新聞出版)、「すごく使える!超グーグル術」(ソフトバンククリエイティブ)などがある。

西田宗千佳(にしだ・むねちか)

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは「電気かデータが流れるもの全般」。朝日新聞、アエラ(朝日新聞出版)、AV Watch(インプレス)などに寄稿。近著に「形なきモノを売る時代 タブレット・スマートフォンが変える勝ち組、負け組」(エンターブレイン)、「メイドインジャパンとiPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電」(朝日新書)がある。

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介