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2012年5月10日
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斎藤・西田のデジタルトレンド・チェック

マイクロソフトとグーグルの「オンラインストレージ」(1/3ページ)

筆者 斎藤幾郎・西田宗千佳

写真:画像1:インターネット・エクスプローラー9で「スカイドライブ」サーバーの自分の領域にアクセスしているところ。一般の書類はアイコンで表示されるが、写真はサムネールが表示される。既存ユーザーは、画面左の「容量の管理」から、無料容量を25ギガバイトに増やしておこう拡大画像1:インターネット・エクスプローラー9で「スカイドライブ」サーバーの自分の領域にアクセスしているところ。一般の書類はアイコンで表示されるが、写真はサムネールが表示される。既存ユーザーは、画面左の「容量の管理」から、無料容量を25ギガバイトに増やしておこう

写真:画像2:スカイドライブやグーグル・ドライブの同期ソフトをインストールすると、ウィンドウズの自分のフォルダー内に、同名のフォルダーが作られて同期対象になる。この同期フォルダーの位置はどちらも同期ソフトの設定画面で変更可能拡大画像2:スカイドライブやグーグル・ドライブの同期ソフトをインストールすると、ウィンドウズの自分のフォルダー内に、同名のフォルダーが作られて同期対象になる。この同期フォルダーの位置はどちらも同期ソフトの設定画面で変更可能

写真:画像3:インターネット・エクスプローラー9で「グーグル・ドライブ」サーバーの自分の領域にアクセスしているところ。データだけでなく表示も「グーグル・ドキュメント」のものを引き継いでいる。写真だけでなく、文書ファイルやPDFファイル、グラフィックス・ファイルなどもサムネール表示できる拡大画像3:インターネット・エクスプローラー9で「グーグル・ドライブ」サーバーの自分の領域にアクセスしているところ。データだけでなく表示も「グーグル・ドキュメント」のものを引き継いでいる。写真だけでなく、文書ファイルやPDFファイル、グラフィックス・ファイルなどもサムネール表示できる

写真:画像4:グーグル・ドキュメントの同期ソフトは英語版が提供される。通知画面のアイコンから設定画面(Preferences)を呼び出し、「Sync options」でフォルダーを指定することで、サーバー側の特定のフォルダーだけを同期対象にできる拡大画像4:グーグル・ドキュメントの同期ソフトは英語版が提供される。通知画面のアイコンから設定画面(Preferences)を呼び出し、「Sync options」でフォルダーを指定することで、サーバー側の特定のフォルダーだけを同期対象にできる

写真:画像5:マイクロソフト純正のiPhone版スカイドライブ・アプリ「SkyDrive」(無料)。サーバー上のファイルの参照や共有などが行える拡大画像5:マイクロソフト純正のiPhone版スカイドライブ・アプリ「SkyDrive」(無料)。サーバー上のファイルの参照や共有などが行える

写真:画像6:多数のオンラインストレージ・サービスに対応するファイル管理アプリ「GoodReader for iPhone」(Good.iWare製。450円)。グーグル・ドキュメントのサーバー設定で、グーグル・ドライブに接続できた拡大画像6:多数のオンラインストレージ・サービスに対応するファイル管理アプリ「GoodReader for iPhone」(Good.iWare製。450円)。グーグル・ドキュメントのサーバー設定で、グーグル・ドライブに接続できた

表:表:スカイドライブとグーグル・ドライブの記録容量と料金(制作:澤田朋宏)拡大表:スカイドライブとグーグル・ドライブの記録容量と料金(制作:澤田朋宏)

 4月末、マイクロソフトとグーグルの両社が、インターネットのサーバーに利用者のファイルを保存する「オンラインストレージ」サービスを拡充しました。パソコンに専用ソフトを入れることで、決まったフォルダー内のファイルが自動でインターネットにも保存されるようになります。少ない容量なら無料で使えますし、より多くのファイルを保存できる有料プランも提供されています。(斎藤幾郎)

マイクロソフトは既存サービスを拡張

 「オンラインストレージ」とは、巨大なコンピューターシステムを構築してインターネット経由でサービスを提供する「クラウド・コンピューティング」の一種で、インターネットのサーバーを利用者ごとのファイルの保管場所として使えるようにするものです。

 大事なファイルを預けるバックアップ先として利用できるほか、預けたファイルを他の人に渡す「ファイル共有」、自分が所有する複数のパソコン間でのファイルの受け渡しなどにも使われます。また、ウェブブラウザーを使って、サーバー上にあるファイルの整理や検索、預けたファイルをブラウザーで直接表示、編集するなども可能です。

 パソコンとサーバーとでフォルダーの内容を自動で最新の状態に統一する「同期」という機能も使えます。ファイルの自動バックアップに有効なほか、複数のパソコンで利用し、「どのパソコンにも同じファイルがある」という状態を簡単に実現できます。

 今回紹介するマイクロソフトとグーグルのサービスでも、この「同期」機能が重要な役割を演じます。

 マイクロソフトは、従来から同社のネットサービス「ウィンドウズ・ライブ」の1サービスとして「スカイドライブ」(画像1)というオンラインストレージサービスを提供しています。写真のファイルはブラウザー上で単体表示やスライドショー表示ができるほか、同社のワード、エクセルなどのオフィス形式のファイルは表示と簡易編集が可能です。

 これまで、スカイドライブへのファイル保存(アップロード)やパソコンへの受信(ダウンロード)はブラウザーを利用するか、決まった種類のファイルについては写真管理ソフトやマイクロソフト・オフィスの各ソフトを使っていました。外部で作成された特殊なソフトを使わない限り、利用者がファイルを選んで手動で送受信するのが基本的な使い方です。

 手動では、多くのファイルを一括して送受信する、預けた後パソコン側でファイルを修正した際にサーバー側も更新するといった使い方が面倒なのが難点でした。しかし今回、新たに同期機能が追加され、パソコン内の指定フォルダーとサーバーの間で、追加されたファイルや更新されたファイルが自動で送受信されるようになりました(画像2)。

 同期を行うには、パソコンで専用ソフトを動かします。パソコン起動時からバックグラウンドで動き、サーバーとの通信を行うものです。ソフトは無料で配布されており、スカイドライブのウェブサイトからダウンロードできます。

 同期ソフトが動作しているパソコンでは、同じアカウントでログインした別のパソコンからインターネット経由で接続し、ハードディスクの内容を直接参照する機能も使えます(オフにもできる)。

 今回のサービス拡張にともない、スカイドライブで会員に無料提供される容量(ファイルを預けることのできる合計サイズ)は25ギガバイトから7ギガバイトに削減されました。ただし、すでにスカイドライブを利用している人は25ギガバイトを使い続けることができます。

 また、より多くのファイルを保存したい場合は、有料で容量を追加できるようになりました(表)。

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プロフィール

斎藤幾郎(さいとう・いくお)

1969年東京都生まれ。主に初心者向けのデジタル記事を執筆。朝日新聞土曜版beの「てくの生活入門」に寄稿する傍ら、日経BP社のウェブサイト日経PC Onlineにて「サイトーの[独断]場」を連載中。近著に「パソコンで困ったときに開く本」(朝日新聞出版)、「すごく使える!超グーグル術」(ソフトバンククリエイティブ)などがある。

西田宗千佳(にしだ・むねちか)

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは「電気かデータが流れるもの全般」。朝日新聞、アエラ(朝日新聞出版)、AV Watch(インプレス)などに寄稿。近著に「形なきモノを売る時代 タブレット・スマートフォンが変える勝ち組、負け組」(エンターブレイン)、「メイドインジャパンとiPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電」(朝日新書)がある。

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