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2012年6月7日
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斎藤・西田のデジタルトレンド・チェック

ウィンドウズ7パソコンを買うと、ウィンドウズ8が1200円で手に入る

筆者 斎藤幾郎・西田宗千佳

写真:画像1:ウィンドウズ8優待購入プログラムのウェブサイト。現在は正式サービス前の事前登録用のページになっている。「概要」と「FAQ」のページを参照可能拡大画像1:ウィンドウズ8優待購入プログラムのウェブサイト。現在は正式サービス前の事前登録用のページになっている。「概要」と「FAQ」のページを参照可能

写真:画像2:ウィンドウズ7のエディションを確認できる「システム」。上段の「コンピューターの基本的な情報の表示」以下に表示される拡大画像2:ウィンドウズ7のエディションを確認できる「システム」。上段の「コンピューターの基本的な情報の表示」以下に表示される

写真:画像3:ウィンドウズ8リリース・プレビューの画面。「ビルド8400」というバージョン。基本操作や画面構成は2月のコンシューマー・プレビュー(ビルド8250)と大きく違わないが、複数の画面で表示する際の使い勝手が向上するなど、機能のブラッシュアップが進んでいる。また、従来のデスクトップ画面の表示にメトロと同様の平坦でシンプルなデザインが取り込まれるなど、細かな変化も多い拡大画像3:ウィンドウズ8リリース・プレビューの画面。「ビルド8400」というバージョン。基本操作や画面構成は2月のコンシューマー・プレビュー(ビルド8250)と大きく違わないが、複数の画面で表示する際の使い勝手が向上するなど、機能のブラッシュアップが進んでいる。また、従来のデスクトップ画面の表示にメトロと同様の平坦でシンプルなデザインが取り込まれるなど、細かな変化も多い

 マイクロソフトは今年後半に、パソコン用基本ソフト(OS)の次期バージョン「ウィンドウズ8」を発売予定です。6月には、対象パソコンを購入すると製品版のウィンドウズ8を1200円で入手できるキャンペーンが始まりました。また、新しい試作版「リリース・プレビュー」の配布も始まっています。(斎藤幾郎)

マイクロソフトが「優待購入プログラム」を開始

 パソコン販売店に、各社の「夏モデル」が並び始めました。当然ながら、搭載されているウィンドウズは現行バージョンの「ウィンドウズ7」です。買い換えを検討中でも、「今年後半に次が出る」なんて話を聞けば、待った方が良いだろうかと考えるのではないでしょうか。

 そんな人たちにも、今パソコンを買いやすくするため、マイクロソフトは6月2日から「ウィンドウズ8優待購入プログラム」というキャンペーンを開始しました。日本を含む世界131カ国で実施されます。

 このキャンペーンは、6月2日以降に対象となるパソコンを購入すると、ウィンドウズ8の一般提供が始まった際に、アップグレード版を1200円で購入できるというものです。

 ウィンドウズ8の製品版の価格は未定ですが、現在販売されている「ウィンドウズ7ホームプレミアム」のアップグレード版(ビスタなどからのバージョンアップ用)が1万6590円(標準価格)であることを考えると、かなりお得な金額であることは間違いなさそうです。

 ウィンドウズ7やビスタの発売前にも同様のキャンペーンが行われていたことを覚えている人もいるでしょう。それら過去のキャンペーンは、自分が購入したパソコンのメーカーに申し込むと、後日メーカーから最新ウィンドウズの「アップグレードキット」のDVDが送られてくるという形式でした。ですが、今回はちょっと違います。申し込み先はマイクロソフトで、提供されるのは「ダウンロード版」なのです。

 製品版の発売後、専用サイトからインストール用のプログラムをダウンロードして、パソコン上で実行することになります。従来のようにDVD―ROMのディスクとしても入手できますが、追加で料金がかかる予定です(金額未定)。

 メーカーや機種によっては、付属ソフトなどを別途更新しなくてはならない可能性もありますが、その場合は、メーカーから告知があるでしょう。

専用サイトで申し込み

 ウィンドウズ8優待購入プログラムのウェブサイト(https://windowsupgradeoffer.com/ja)はすでに開設されていますが(画像1)、実際の申し込みは6月6日現在、まだできません。準備中のページになっており、氏名とメールアドレスを登録しておくと、申し込めるようになった時点で案内のメールが届くことになっています。同ウェブサイトでは、キャンペーンの概要と、FAQ(よくある質問と答え)のページがすでに公開済みです。そちらから、情報をいくつかピックアップしておきましょう。

 キャンペーンの期間は2012年6月2日から2013年1月31日まで(申し込みは2013年2月28日まで)。この期間内に、ウィンドウズ7搭載パソコン(ウィンドウズ7がプレインストールされており、有効な証明書とシリアル番号の書かれたシールが張られたもの)か、「DSP版」(周辺機器とセットで購入する特別なパッケージ)と呼ばれるウィンドウズ7を新規に購入するとキャンペーン対象となります。6月以前に発売されていたパソコン、周辺機器でも、他の条件を満たせば対象です。キャンペーンは個人向けに提供され、対象のパソコン1台(DSP版1本)ごとに1つのアップグレード版を購入可能で、一人につき最大5つ(1200円×5つ)まで入手できます(購入5台分まで申し込める)。

 支払いの手続き自体は、ウィンドウズ8を入手する際に行います。ウィンドウズ8の提供開始後に、登録したメールアドレス宛に購入手順や優待価格で購入するためのプロモーションコード(シリアル番号のようなもの)が記載された電子メールが届きます。決済は、クレジットカードと、インターネットの支払いサービス「ペイパル(Pay Pal)」に対応します。

 ところで、ウィンドウズ7には「エディション」と呼ばれる複数の種類があります。今回のキャンペーンの対象となるのは「ホームプレミアム(Home Premium)」「プロフェッショナル(Professional)」「アルティメット(Ultimate)」の3エディションです。

 一部の低価格機に搭載されている「スターター(Starter)」や、企業が一括導入するための「エンタープライズ(Enterprise)」は対象外です。

 ウィンドウズ7のエディションは、「システム」のプロパティ(コントロールパネルの「システムとセキュリティ」→「システム」)で確認できます(画像2)。

 また、ウィンドウズ7はエディションを問わず、「32ビット版」と「64ビット版」がありますが、両方がキャンペーンの対象となります。

「エディション」、一般販売向けは2種類に

 一方、このキャンペーンで提供されるウィンドウズ8のエディションは「プロ(Pro)」。ウィンドウズ7の「プロフェッショナル」とは違う名前です。「8プロ」は「全部入りの最上位版」で、7でいえば、プロフェッショナルよりアルティメットに近いものです。

 実は、ウィンドウズ8ではエディションが整理され、一般販売向けは特別なエディション名が付かない単なる「ウィンドウズ8」と、上記の「ウィンドウズ8プロ」の2種類だけになりました(画像3)。「プロ」が上位版です。

 単なるウィンドウズ8は、ウィンドウズ7でいうなら「ホームプレミアム」。基本かつ標準の機能が一通りそろっている状態です。「8プロ」は、これに強力な暗号化機能や企業内ネットワークへの接続機能、別のパソコンでコントロールできるようにするリモートデスクトップ機能などを追加したもの。これらはウィンドウズ7だとプロフェッショナルやアルティメットといった上位エディションだけに搭載されていた機能です。

 今回のキャンペーンで提供されるのがプロなのも、こうした機能を持つウィンドウズ7の上位エディションからでも機能を失うことなくアップグレードできるようにするためです。

 なお、ウィンドウズ8と同時に、Androidタブレットと同等のCPU、パーツ構成の端末で動作する専用バージョンも登場することになっています。このウィンドウズは「Windows on ARM」(WOA)と呼ばれていましたが、正式名称は「ウィンドウズRT」(アールティー、数字の「8」は入らない)に決まりました。

新たな開発途上版も公開

 ウィンドウズ8では、操作体系が少し変化し、「メトロ(Metro)」と呼ばれる新しいスタイルの操作画面も追加されています。一足先にウィンドウズ8の世界を体験してみたければ、一般公開されている開発途上版を試すこともできます。

 不具合を生じる可能性があるため、日常的に使っているパソコン、特に実務に使っているようなパソコンに入れるべきではありませんが、趣味で使っているパソコンがあるなら、試してみるのも良いでしょう。もちろん、インストール前にはバックアップを忘れずに。

 6月1日には、マイクロソフトが最新の開発途上版である「リリース・プレビュー」を公開しています(画像3)。2012年3月8日の本コラムで、2月末に公開された「コンシューマー・プレビュー」を紹介しましたが(「コンシューマー・プレビュー」で見る、次期「ウィンドウズ8」の大変化)、それより製品版に近いものです。もっとも、基本部分は大きく変わっていないので、上の記事も参考になるでしょう。

 なお、すでにコンシューマー・プレビューを試しているパソコンをリリース・プレビューに入れ替える場合、設定等は引き継げず、新規インストールとなります(元のファイルは残せます)。一方、ウィンドウズ7等の既存のウィンドウズ環境に対しては、引き継ぎインストールが可能です(一部引き継げない場合もあります)。詳細は、リリース・プレビューのサイトを参照して下さい。

   ◇

「ウィンドウズ8優待購入プログラム」ウェブサイト https://windowsupgradeoffer.com/ja/

「ウィンドウズ8リリース・プレビュー」ウェブサイト http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows-8/release-preview

バックナンバー「コンシューマー・プレビュー」で見る、次期「ウィンドウズ8」の大変化(2012年3月8日掲載) http://www.asahi.com/digital/digitre/TKY201203080548.html

バックナンバー来年登場の次期ウィンドウズは「二段重ね」?(2011年9月22日掲載) http://www.asahi.com/digital/digitre/TKY201109200352.html

プロフィール

斎藤幾郎(さいとう・いくお)

1969年東京都生まれ。主に初心者向けのデジタル記事を執筆。朝日新聞土曜版beの「てくの生活入門」に寄稿する傍ら、日経BP社のウェブサイト日経PC Onlineにて「サイトーの[独断]場」を連載中。近著に「パソコンで困ったときに開く本」(朝日新聞出版)、「すごく使える!超グーグル術」(ソフトバンククリエイティブ)などがある。

西田宗千佳(にしだ・むねちか)

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは「電気かデータが流れるもの全般」。朝日新聞、アエラ(朝日新聞出版)、AV Watch(インプレス)などに寄稿。近著に「形なきモノを売る時代 タブレット・スマートフォンが変える勝ち組、負け組」(エンターブレイン)、「メイドインジャパンとiPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電」(朝日新書)がある。

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