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2012年12月6日10時42分
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ウィンドウズ8にぴったり、タッチ機能付き最新マウス

写真:画像1:Touch Mouse(タッチマウス) t620(価格5800円)。マウスの上面カバーがタッチセンサーになっており、突起が一切ない独特のデザイン。白と黒の2色がある拡大画像1:Touch Mouse(タッチマウス) t620(価格5800円)。マウスの上面カバーがタッチセンサーになっており、突起が一切ない独特のデザイン。白と黒の2色がある〈「Touch Mouse t620」を商品検索〉

写真:画像2:Zone Touch Mouse(ゾーンタッチマウス) t400(価格5000円)。左右のクリックボタンの間に、タッチ操作できる板が埋め込まれている。側面のゴム製グリップの色は、黒、赤、グレーがある拡大画像2:Zone Touch Mouse(ゾーンタッチマウス) t400(価格5000円)。左右のクリックボタンの間に、タッチ操作できる板が埋め込まれている。側面のゴム製グリップの色は、黒、赤、グレーがある〈「Zone Touch Mouse t400」を商品検索〉

写真:画像3:Wireless Rechargeable TouchPad(ワイヤレス充電式タッチパッド) t650(価格8000円)。全面がタッチセンサーで13センチ四方と大きなタッチパッド。パネルのどこを押してもクリック操作ができる拡大画像3:Wireless Rechargeable TouchPad(ワイヤレス充電式タッチパッド) t650(価格8000円)。全面がタッチセンサーで13センチ四方と大きなタッチパッド。パネルのどこを押してもクリック操作ができる〈「Wireless Rechargeable TouchPad t650」を商品検索〉

写真:画像4:設定ソフト「SetPoint」の画面。登録済みのマウスやキーボードの設定を細かく調整できる。ウィンドウズ8のパソコンに対応製品を接続すると、ソフトのダウンロードをうながす画面が表示され、簡単にインストールできる。複数の製品を接続する場合でも、インストールが必要なのは最初だけ拡大画像4:設定ソフト「SetPoint」の画面。登録済みのマウスやキーボードの設定を細かく調整できる。ウィンドウズ8のパソコンに対応製品を接続すると、ソフトのダウンロードをうながす画面が表示され、簡単にインストールできる。複数の製品を接続する場合でも、インストールが必要なのは最初だけ

写真:画像5:ロジクールの無線アダプター「Unifyingレシーバー」には、一つにつき6台までの同社対応製品を登録できる。追加登録には「Unifyingソフトウェア」を使う拡大画像5:ロジクールの無線アダプター「Unifyingレシーバー」には、一つにつき6台までの同社対応製品を登録できる。追加登録には「Unifyingソフトウェア」を使う

 ウィンドウズ8が発売されて1カ月がたち、パソコンだけでなく周辺機器にも「ウィンドウズ8対応」を明記するものがいろいろ出てきました。ウィンドウズ8では、タッチ操作が大々的に取り入れられたとはいえ、マウスもまだまだ操作の主役です。でも、「ウィンドウズ8対応マウス」の中には、ウィンドウズ8が便利に操作できる機能を持つものがあるようです。今回は、マウス、キーボード等で有名なロジクール社の3製品を試してみました。(斎藤幾郎)

マウスもタッチが「8世代」

 今回試したのは、ロジクールが発売している「Touch Mouse(タッチマウス) t620」(画像1)、「Zone Touch Mouse(ゾーンタッチマウス) t400」(画像2)、「Wireless Rechargeable Touchpad(ワイヤレス充電式タッチパッド) t650」(画像3)の3種類です。

 最後のひとつはノートパソコンについているのと同じ「タッチパッド」ですが、マウスと同様、パソコンに「外付け」して使えるので、一緒に紹介することにしました。

 3つの製品に共通するのが「タッチ操作」です。もともとタッチ操作をするための道具であるタッチパッドはさておき、2つのマウスにもそれぞれ「指でなぞって操作する」機能があるのです。

 画面の矢印(ポインタ)の移動はマウスを動かし、クリック操作はボタンを押す、というのは従来通り。タッチ操作はそれ以外の機能に使います。

 どんな操作ができるのか、順にみていきましょう。

多彩なタッチ操作に対応するt620

 「タッチマウス t620」は、上面のパネルがタッチセンサーになっています。タッチのじゃまになるので、クリック用のボタンは姿を消しています。上面が「のっぺらぼう」なので、見慣れないと違和感があるかも知れません。

 実は、ボタンは上面カバーの下(内側)にあります。カバー前方を押せばクリックできるのです。ふつうのマウスなら右ボタンがある前方右側付近を指で押してクリックすれば、「右クリック」の扱いになります。

 上面パネルを1本指で上下左右になぞると、その方向に画面がスクロール(表示領域の移動)します。上下スクロールに使うダイヤル状の「スクロールホイール」がついているスクロールホイール付きのマウスと似たような役割を果たします。タッチによるスクロールというのも、なかなか快適です。

 また、2本指で左右にはらうと、ウェブブラウザーの「進む」と「戻る」になります。ウェブサイトの閲覧で多用するだけでなく、ファイル操作(エクスプローラー)時などにも使えるので便利です。

 ウィンドウズ8ならではの機能もあります。パネルの中央より少し先のあたりを1本指でダブルタップ(2度たたく)すると「スタート画面」に移動し、左端から内側にはらうとアプリケーションの切り替え、右端から内側にはらうと「チャーム」の表示ができるのです。

 これらの操作は、通常だとポインタを画面の隅に動かす必要があるので、画面サイズの大きなディスプレーを使っているほど、タッチのほうが素早く操作できます。

 「左右の端から内側へ」という操作は、画面のタッチ操作やタッチパッドでの操作と共通で、画面に表示される様子と一致しているので覚えやすいでしょう。

 通常のポインタ操作やスクロールといった基本操作だけでなく、「進む」「戻る」、「スタート画面の表示」など、ちょっとした指の動きで何らかの「指示」ができるのが、タッチ操作の便利なところです。

 このような、動作による指示を「ジェスチャー」と呼びます。

スクロール中心の使い方ならt400

 一方、「ゾーンタッチマウス t400」は、左右のボタンの間にある板状の部分がタッチセンサーになっています(タッチゾーン)。一部の領域(ゾーン)だけがタッチ操作の対象なので、このような製品名なのでしょう。

 t620と同じく、このタッチゾーンはふつうのマウスならホイールがある部分です。縦に長くなっており、上下になぞることで画面を上下にスクロールできます。また、前方をダブルタップして表示の拡大、手前をダブルタップして縮小する操作も可能です。

 ただし、t620と違いタッチゾーンは複数の指を使ったマルチタッチに対応していないため、使う指の数で機能を使い分けることはできません。

 しかし、タッチゾーンは縦方向だけでなく、横方向のタッチも検知します。左右のスクロールもできるのです。ウェブブラウザーの「進む」と「戻る」を割り当て、その機能のないソフトではスクロールになるという設定も可能です。

 また、タッチゾーンはボタンとしてクリックもできます。前方をクリックして「スタート画面」に切り替え、後方をクリックして「アプリケーションの切り替え」といった使い方もできます。

 「チャームの表示」はタッチ操作に割り当てることができません。ちょっと残念です。

 ボタンと一体化している上面パネルは樹脂製ですが、タッチ領域は薄いガラスがはめ込まれており、指がうまく滑ります。

 「t620だと奇抜すぎるなあ」と感じる人も、t400ならふつうのマウスとして受け入れやすいのではないでしょうか。

デスクトップでもタッチパッドを使いたいならt650

 「ワイヤレス充電式タッチパッド t650」は、数少ない外付け方式のタッチパッドです。縦横約13センチメートルの上面パネル全体がタッチセンサーになっており、ノートパソコンよりも広い面積を使って操作できます。

 単にポインタを動かすだけなら、広い面積は必要ありませんが、複数の指を使っていろいろなジェスチャー操作をするには、これくらい広い方が都合がよいのです。なにしろ、t650は、最大4本の指でのタッチ操作に対応しているのです。

 基本となるポインタの移動をするには、ごくふつうに一本指でパネルをなぞります。パネル全体がボタンになっていて、押し込むことでクリックします。パネルの右下角付近をクリックすると「右クリック」になります。

 2本指で上下左右になぞると画面のスクロール、2本指をパネル上で開けば表示の拡大、つまむように閉じれば縮小です。拡大縮小はiPadなどのタブレットで使われている操作と同じなので、そちらを使いなれている人にはなじみ深いでしょう。

 3本指、4本指の操作もあります。ブラウザーの「進む」と「戻る」、「スタート画面」の呼び出し、ウインドーの「最大化」と「最小化」など、いろいろできますので、よく使う操作のジェスチャーを覚えれば、作業が快適になるでしょう。

 1本指で左右の端から内側にはらうとアプリケーションの切り替えと「チャーム」の表示、上の端から内側にはらうと、ウィンドウズ8用アプリのメニュー(アプリケーションバー)の表示など、ウィンドウズ8の画面のタッチ操作と共通のジェスチャー操作も使えます。

 タッチパネル部分はガラス製で、指がうまく滑ります。面積が広いので指を細かく動かそうとしなくて済み、ノートパソコンとはひと味違う使い心地です。

 マウスのようにポインタを細かく動かすのは苦手ですが、ノートパソコンでタッチパッドの操作に慣れている人なら、マウスより馴染みやすいかも知れません。

マウスとキーボードをひとつの受信機で接続できる

 今回紹介した3製品はいずれも無線方式でパソコンと接続します。通信には独自の「Unifying(ユニファイイング)」という方式を採用しており、製品ごとに通信用の無線レシーバーが付属します。

 レシーバーはパソコンのUSB端子に接続します。特別なソフトを入れなくても動作し、接続設定も不要なのでとても手軽ですが、タッチ操作等の機能の割り当てを変更するなどのカスタマイズをするには、「SetPoint(セットポイント)」という専用プログラム(画像4)が必要です。各製品とも、一部のタッチ操作はSetPointが入っていないと有効になりません。

 SetPointは製品に付属せず、ロジクールのウェブサイトからダウンロードしてインストールします。製品を接続するとダウンロードをうながす画面が出るので、それに従って作業をすれば簡単にインストールできます。

 二つのマウスは単3乾電池2本で動作し、t620は最大6カ月、t400は最大18カ月利用可能です。一方、タッチパッドのt650は充電式で最大1カ月動作します。

 ロジクールは、マウスだけでなくキーボードも扱っており、Unifyingで接続できるものもあります。Unifyingでは、ひとつのレシーバーに最大6台の対応製品を登録し、通信することができます。マウスとキーボードであわせて2つの無線レシーバーをパソコンに付ける必要がなく、USB端子の空きが少ないノートパソコンでも安心して使えます。

 製品に付属するものとは別のレシーバーに登録をするには、専用プログラム(画像5)を使います。こちらもウェブサイトから入手します。

 手持ちのパソコンをウィンドウズ8にアップグレードし、ついでにマウスも買い換えてみようか、なんて考えているなら、今回紹介した製品を検討してみてはいかがでしょうか。

 なお、機能の割り当ては一部異なりますが、どの製品もウィンドウズ7でも使えます。ただ、タッチ操作対応の機能が多く、メリットを最大限生かせるのはウィンドウズ8と言えそうです。

プロフィール

斎藤幾郎(さいとう・いくお)

1969年東京都生まれ。主に初心者向けのデジタル記事を執筆。朝日新聞土曜版beの「てくの生活入門」に寄稿する傍ら、日経BP社のウェブサイト日経PC Onlineにて「サイトーの[独断]場」を連載中。近著に「パソコンで困ったときに開く本」(朝日新聞出版)、「すごく使える!超グーグル術」(ソフトバンククリエイティブ)などがある。

西田宗千佳(にしだ・むねちか)

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは「電気かデータが流れるもの全般」。朝日新聞、アエラ(朝日新聞出版)、AV Watch(インプレス)などに寄稿。近著に「漂流するソニーのDNA プレイステーションで世界と戦った男たち」(講談社)、「スマートテレビ スマートフォン、タブレットの次の戦場」(アスキー・メディアワークス)、「リアルタイムレポート デジタル教科書のゆくえ」(TAC出版)がある。

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