【米カリフォルニア州=畑中徹】米インターネット検索最大手グーグルが米通信サービス会社を4億ドル(約330億円)で買収する、と複数の米メディアが報じたが、事実ではないと判明し、すぐに撤回する異例の事態が26日にあった。何者かが買収されるとされた会社になりすまして、ネット上でニセの「発表文」を出していた。
「グーグルがWiFi(ワイファイ)サービスの米ICOAを買収」とする資料が、報道向け発表文を集めて配信するPRサイトに掲載され、それをもとにしてAP通信などが伝えた。ICOAはすぐに報道発表そのものを否定。経営トップが自ら「どの企業とも買収を話し合っていない。完全にでたらめだ」との声明を出した。PRサイトの運営会社も、発表文を削除した。
米メディアによると、ニセの発表文は、ICOAになりすまして、PRサイト運営会社に送られた。文章には基本的な文法の間違いなどもあったという。「株価操作などを狙った何者かの行為」(ICOA)とみられるが、だれが何の目的で偽情報を流したかは分かっていないという。