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ドコモ減収 KDDI・ソフトバンク躍進 携帯3社決算

2008年05月08日

 携帯電話大手3社の08年3月期連結決算が8日、出そろった。NTTドコモが2期ぶりの減収になる一方、KDDI(auとツーカー)とソフトバンクの移動通信事業は売上高、営業利益とも過去最高になった。

 06年10月の電話番号持ち運び制導入に伴う契約者離れで苦戦が続くNTTドコモの売上高は前期比1.6%減の4兆7118億円。料金割引サービスの拡大が響いた。営業利益は8083億円で、同4.5%増にとどまった。通期の契約増加数も76万6千台と他の2社に引き離された。

 KDDIは、目標の契約数3千万台を達成。売上高は同6.9%増の2兆8625億円、営業利益も同18%増加の4550億円と伸びた。契約増加数も215万台と順調に増えた。ただ、期末の春商戦では契約を増やすために販売奨励金を増やし、利益を押し下げる要因になった。

 ソフトバンクの移動通信事業の大半を担うソフトバンクモバイルは、07年5月から契約増加数で11カ月連続首位。通期の増加数も267万6千台で首位だった。売上高は同13.1%増の1兆6308億円、営業利益は同12.1%増の1745億円だった。

 ドコモとauが昨年11月に始めた新しい販売方式の影響は今のところ目立たない。新方式は、端末の割引に使われる販売店向け奨励金をなくす代わりに、通話料を安くする。2年契約が条件なので、携帯電話会社にとっては拡販費用や解約率を下げる効果があるが、端末メーカーの間では「買い替えサイクルが長くなり、市場が縮小する」との厳しい見方が大勢。一層の投資か撤退・再編か、各社の戦略が分かれそうだ。

 メーカーの決算も出そろいつつあり、液晶のブランド力を携帯電話に生かして国内首位を維持するシャープの08年3月期の販売台数は、同2%増の1516万台と過去最高。2位の松下電器産業も前年の1.3倍の728万台で、上位組は好調だ。

 07年3月期まで携帯電話事業が3期連続で営業赤字のNECは、08年3月期の黒字転換を見込む。ドコモファミリーの中核として「共倒れ」からの回復に時間がかかっていたが、海外事業撤退などのリストラ効果が表れ始めた。

 ただ、メーカーの過当競争状態は相変わらず。新販売方式の影響もあり、市場再編・淘汰(とうた)の動きは今後も続きそうだ。携帯電話からの撤退を決めた三菱電機の佐藤行弘副社長は「短期で開発する負担が大きかった。市場が小さくなる中で将来展望はないと判断した」と話す。

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