三菱電機は自動車部品分野や食品・医薬品分野を深耕し、2013年度の産業用小型ロボット販売台数を、12年度見込みより約10%上乗せした年間6000台とする。同社のロボットは電子部品の組み立てや搬送などに使われており、電機・電子分野の販売台数が50%を超える。事業の安定性向上と拡大を狙い、新分野を開拓する。工場の自動化を手がけるシステムインテグレーターなどと協力し、日本のほか中国など新興国で販売を伸ばす。
三菱電機の産業用ロボットは小型の垂直多関節タイプとスカラー(水平多関節)タイプがメーン。海外販売(直販ベース)の比率は6割で、特に欧州市場に強みを持つ。5月に発売した垂直多関節型の新型機「RV―F」は、高速作業性や衝突回避などの知能化機能が高評価され、12年度の販売目標である年間3000台を上回るペースで売れている。
同社のロボット販売は08年のリーマン・ショック後に落ち込んだが、中国の需要増などの影響を受け堅調に回復している。ただ最近は欧州経済の停滞や新興国経済の成長鈍化もあり、12年度は多少下降する見通しだ。
近年は自動車部品の電機化が進んでおり、同社の小型ロボットを活用できる製造現場が増えている。食品・医薬品分野の自動化ニーズも高まっていることから、RV―Fを核に小型ロボットの販路を広げる。